6月20日から開催されるジャン=リュック・ゴダールの特集上映「21世紀のジャン=リュック・ゴダール わたしたちの映画 2001-2010」。予告編(https://youtu.be/QCD0aGcBI5A)と生前の坂本龍一氏がゴダール作品に寄せたコメント、前売り鑑賞券の特典が公開された。
特集では、2001年から10年の間に作り上げた4つの長編「愛の世紀」4K修復版、「映画史特別編選ばれた瞬間」HD版、「アワーミュージック」4K修復版、「ゴダール・ソシアリスム」2K版を上映する。
2022年に逝去したゴダールは、21世紀に入ってから「デジタルビデオ」という新たな表現を獲得し、もっと自由にさらに刺激的になってゆく。そして1990年代中期からゴダールは人の歴史を主題とした作品づくりを行うようになっていった。文明の起源とは? なぜ人はいがみ合うのか?戦争と殺戮の歴史、そしてその先の人類の未来をめぐるゴダールの探究と思考の旅は、21世紀に入るとさらに深まり、ファシズムが台頭した第2次世界大戦、イギリスの関与により対立構造を決定付けた中東戦争、民族・宗教の対立が最悪の内戦へと発展したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、「テロとの戦い」を名目に引き起こされたイラク戦を作品の中で取り上げている。
ゴダール作品を愛した坂本氏は、「素晴らしすぎる!映像が、暴力的な音声が、凄い!」(2010年・『ゴダール・ソシアリスム』日本初公開時コメントより)「『愛の世紀』にはとても刺激を受けた。とても若々しいと思った。9.11に関してゴダールが何か発言しているのを見た記憶はないけれど、この映画を見たらそれでいいんだと思った。黙って映画を作っているゴダールはカッコいい」(2002年・「月刊ソトコト」1/30号『戦争を止める言葉」より)とコメントを寄せていた。
最新の修復で4K版として美しくよみがえった「愛の世紀」「アワーミュージック」は国内初上映、「映画史特別編選ばれた瞬間」はこれまで単発的な企画で上映されたのみで、初の全国での劇場公開となる。近年に公開された「ジャン=リュック・ゴダール遺言 奇妙な戦争」(23)、「シナリオ」(25)にはこれら2000年代の作品からの引用と言及が見られることから、ゴダール自身もこの時代の作品への思い入れが強かったと思われ、彼の晩年を語るうえで欠かすことができない作品群だ。
6月20日からイメージフォーラム渋谷ほか全国公開。シアター・イメージフォーラム劇場窓口では、全4作品鑑賞用前売り券6,000円(税込)5月20日から発売される。特典は特製ミニステッカー2種。
【作品情報】
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ゴダール・ソシアリスム
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