恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカは、恋愛離れと指摘される若年層の恋愛意識を明らかにするため、「真剣な恋愛・出会い方に関する実態調査」を実施し、このほど結果を公開しました。
同調査では、真剣な交際を望む20代・30代の多くが「偶然・自然な出会い」を志向し、その機会に期待を寄せている実態が判明。あわせてZ世代評論家の原田曜平氏が、令和の若者が恋愛にどのような期待を抱いて行動しているのか、同調査に基づき社会的背景を交えて考察を寄せています。
■“偶然待ち”する20代・30代、約7割が「偶然・自然な出会い」に期待
こども家庭庁が2024年11月に公開した「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」によると、未婚者のうち恋愛したことがない人は20代の社会人で29.5%、30代の社会人で29.9%にとどまり、20代・30代の未婚社会人の約7割は恋愛経験があることがうかがえます※1。
一方、将来のパートナーとの出会いに関するハードルとして同調査では「そもそも出会いの場所・機会がない」とする回答が、同じく20代の社会人で29.0%、30代の社会人で34.1%と項目別最多を占めています※2。
※1103ページ「Q32.ここ最近のあなたご自身の恋愛の傾向としてあてはまるものをお答えください。(いくつでも)」における「恋愛したことがない」の回答割合を100%から差し引いて算出。「20代社会人(未婚)」は29.5%、「30代社会人(未婚)」は29.9%
※2184ページ「Q43. (1)あなたの結婚へのハードルとなっていることをお答えください。(いくつでも)」から「そもそも出会いの場所・機会がない」の「20代社会人(未婚)」「30代社会人(未婚)」回答割合を引用
恋愛経験者が多数派である一方で、若年層が恋愛から離れていると指摘される現状について同社は、「出会い」の実態を明かすことが恋愛に向かう若者の“意思”を後押しできると考え、「真剣な恋愛・出会い方に関する実態調査」を実施しました。
なお恋愛の在り方について尋ねて、交際を望む人の意向を集計したところ「真剣な交際(結婚目的)」が最も多く42.1%、「真剣な交際(恋愛目的)」が31.7%で、真剣に交際を希望する人が7割強を占めました。
その他は「気軽なデート相手」が12.6%、「セフレ・ヤリモク」が7.8%、「プラトニックな友情」が5.7%でした。この「真剣な交際(恋愛・結婚)」を望む人たちを対象に、出会いの実態を詳細に調査しました。
はじめに、「真剣な交際」に繋がる異性との出会い方について考えや行動を4つの選択肢から選んでもらったところ、「できれば、偶然・自然な出会いが良い」と回答した人が過半数の57.8%でした。
「偶然・自然な出会いを望むが、出会いの場にも参加する」(29.8%)と合わせると約9割の人が偶然・自然な出会いを志向しています。
一方で「出会いの場に進んで参加するが、自分で機会は作らない」「積極的に、自分から出会いの機会を作っている」は、いずれも6.2%にとどまっています。
続いて「偶然・自然な出会いがいつか訪れると思うか」と、偶然の出会いが実際に訪れる可能性について尋ねたところ、「間違いなく訪れると思う」(6.0%)、「いつか訪れると思う」(17.1%)、「そうなったらいいなと期待している」(43.5%)と、偶然・自然な出会いが訪れる可能性を前向きに捉える人が約7割を占めています。
この「偶然・自然な出会い」とはどのような出会い方なのか、「こんな形が理想的」と感じる出会い方について複数回答可で選択してもらいました。
最も多い回答は「友人・知人との集まりで自然に知り合う」で38.3%でした。その他「職場や仕事関係で知り合う」(37.1%)、「友人からの紹介で出会う」(33.9%)、「学校・職場・バイト先などで、同じ場にいるうちに自然と親しくなる」(26.9%)と続き、友人・知人や学校・職場等の日常生活における接点からの偶然・自然な出会い待ちが多い結果となりました。
一方で多くの人が利用するSNSをきっかけとした偶然・自然な出会いは低調な結果に留まっています。
真剣に恋愛したい人々の実に約9割が「偶然・自然な出会い」を志向しており、同様に約7割がその機会が訪れる可能性を前向きに捉えているようです。その背景には友人・知人や職場・学校等の繋がりといった「日々の生活の延長線上で新しい出会いや縁が生まれる」という期待が透けて見えます。
同社は、真剣な恋愛を望むからこそ、身近な縁による「偶然・自然な出会い」を期待する実態を“偶然待ち”と呼ぶとともに、出会いの経験についてさらに質問しました。
■期待と現実にギャップ、理想の偶然・自然な出会いは直近半年で「なかった」が約9割に
前問で挙げられた「理想的な偶然・自然な出会い」はどれほど実在するのでしょうか?
直近半年間で、前問のような理想の出会いを「経験したことがあるか」と尋ねたところ、「あった」は11.9%にとどまり、「なかった」が88.1%に達しており、“偶然待ち”していると出会う機会が限られる状況が透けて見えます。
これを年代別に回答割合を見ると、20代前半は「あった」が19.0%であるのに対して年齢を重ねるごとに経験割合が下がり、30代後半はわずか5.4%にとどまります。
また同じく直近半年間で、理想の出会いではなくとも「恋愛対象になりうる相手」と偶然の出会いがあったか尋ねたところ※3、71.8%が「0回・なし」と回答。「1回」は12.2%、「2回」は11.1%にとどまりました。偶然・自然な出会いへの期待とは対照的に、恋愛に発展しうる相手との出会いは限られている様子がうかがえます。
※3設問「直近半年間で、理想の出会い方かどうかを問わずに「恋愛対象になりうる相手」と、普段の生活の中で偶然に出会う機会は何回ありましたか。(単一回答)」に対する回答
偶然・自然な出会いへの期待とは対照的に、恋愛に発展しうる出会いが限られている状況を踏まえ、「真剣な恋愛の相手と出会うために何か行動したか」についても尋ねました。
その結果「とても行動した」が4.4%、「やや行動した」でも15.3%にとどまり、「全く行動していない」が52.6%、「あまり行動していない」は27.7%と、出会うための行動を起こせていない人が約8割に達しています。
年代別に見ると、20代は24.2%が行動している(とても行動した+やや行動した)のに対して30代は15.3%にとどまり、年齢を重ねるほど、周辺環境の変化も相まって、真剣な恋愛に向けた行動を起こしにくくなる実情がうかがえます。
真剣な交際を望む若年層(20代・30代)の多くは、友人・知人や職場・学校等のつながりを通じた「偶然・自然な出会い」に期待する一方で、現実には約9割の人が偶然・自然な出会いを直近半年で経験しておらず、理想の形に限らず、「恋愛対象になりうる相手」との偶然の出会いも限られている状況がわかりました。
真剣に恋愛したいと願いながらも、「いつか自然に出会えるはず」という期待から「偶然・自然な出会い」を待ち続けている。「恋愛離れ」と見えていた若年層の姿は、恋愛意欲の低下ではなく、真剣な恋愛を求めるからこそ起きる“令和の偶然待ち”だったのかもしれません。
同社は、この“偶然待ち”から一歩踏み出し、自らの意思でかけがえのない出会いを求める若年層を応援する新CM「出会いにも、意思を。 待ち合わせ篇」を5月から公開。偶然だけに身を委ねず、意思を持って出会いを選ぶ、真剣な恋愛を望むすべての人を応援しています。
◇Z世代評論家 原田曜平氏のコメント
現代の若者たちは、あらゆる選択肢が可視化・数値化される時代に生きています。SNSで他者の人生が常に比較対象となり、限られた時間と資本の中で「最大効率」を求める思考が浸透しています。
恋愛もまた、その例外ではありません。デートに費やす時間、食事代、移動費といった「コスト」に対して、得られる「リターン」を無意識に計算しているのだと思います。
「恋愛離れ」と言われる今の若者たちですが、本音では決して離れているわけではなく、親指一つで最適解に辿り着ける中、動いてフラれるという「無駄打ち」になる可能性を、タイパの悪い行為と捉えているのでしょう。
そんな彼らが求めているのが、作為ない「偶然・自然な出会い」です。デジタルで何でも手に入るからこそ、あえて逆説的に「偶然・自然な出会い」に「奇跡」を見出そうと神頼みをしているのです。
しかし、本調査で浮き彫りになったのは、今の若者が奇跡を待っているうちに、最も貴重な「若さという時間」を知らないうちに浪費してしまっているパラドックスです。偶然の出会いを待つことは、本来、彼らが嫌う最もタイパの悪いギャンブルなのです。
偶然に身を委ねるのをやめ、「意思を持って出会いを選ぶ」勇気と行動力を持つことこそが、実は今の若者たちが潜在的に最も欲しているスキルなのかもしれません。
もはや無意識にコスパを計算し、デジタルで何でも手に入り、最大効率を求める令和の若者たち。今の恋愛において本当に必要なのは、「令和の偶然待ち」から脱却する主体性なのではないでしょうか。
■調査概要
調査名:真剣な恋愛・出会い方に関する実態調査
調査期間:2026年4月25日〜4月28日
調査方法:インターネット調査
調査対象:1,019人(20代〜30代、男女、未婚で恋人やパートナーがいない人が対象)
調査機関:PRIZMAリサーチ
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
(エボル)
関連リンク
・
【彼女ができない度診断】恋人ができる可能性はどのくらい?