俳優・プロデューサーのMEGUMIがファウンダーを務める国際文化交流イベント「JAPANESE NIGHT in Cannes 2026」が、2026年5月15日(現地時間)、フランス・カンヌのHotel Martinezで開催された。
本イベントは、表現者や創り手たちによって企画・開催され、日本映画および日本文化の魅力を“人・物・事”に焦点を当てて世界へ発信し、映画をはじめとする多様な産業分野における国際的な文化交流の促進を目的としている。会場には、日本映画界を代表する監督・俳優陣をはじめ、世界各国の映画関係者、メディア、各界のリーダーなど1000名以上が来場した。
イベント冒頭では、本イベントのファウンダーであるMEGUMIが登壇。「映画は、言語や文化を越えて、人と人とをつなぎます。この場が、映画、文化、そしてビジネスへと広がる新たな出会いとコラボレーションの“はじまり”となることを願っております」と述べ、本イベントへの想いと展望を語った。
俳優・フィルムメーカーの齊藤工は、「日本で今、最もクリエイティブな才能」として、本作で監督デビューを飾った永尾柚乃を紹介。今回制作が発表された映画「LITA」について、永尾監督は「今現在、世界には83億人の人間がいますが、宇宙中を入れると何人の人間、生物がいるのでしょうか? 私はこの宇宙中の生物全員がみんな仲良く助け合っていきたいといつも思っています。それが『リタ』という作品です。その願いを込めて、今回この作品を作りました。ぜひ宇宙中のみなさんに観ていただきたいです」と英語でスピーチを行い、自ら編集も手掛けた映画のティザー映像を公開した。
俳優の松本まりかは、映像クリエイター・土生田監督との協業によるドキュメンタリー作品のティザーを披露。自身のキャリアにおける縁について触れつつ、「今夜は、まだ言葉になっていない感情や、誰かの人生にそっと残るような作品を、一緒に創りあげていけるような仲間との出会いを探しに来ました」と語り、新たな刺激を受けながら挑戦を重ねていきたいという自身の姿勢を示した。
また、日本映画の未来を担う表現者や監督たちが登壇し、世界の映画業界関係者へ向けてそれぞれの最新プロジェクトをプレゼンテーションした。
映画監督の木村太一は、「Far East Film Festival」にて最高賞である金賞と評論家賞の二冠を達成した映画「FUJIKO」を紹介。本作が正式に完成し、6月5日に日本で劇場公開されることを発表するとともに、予告編を公開し、国際的な評価とあわせて作品の魅力をアピールした。
イベントでは、スポンサー企業各社が世界に向けて発信したい日本の食や飲料を提供し、来場者は日本文化と技術の魅力に触れた。後半には、伝統を現代へと昇華させる「盆栽(TRADMAN'S)」のパフォーマンスや、独自の進化を続ける「大衆演劇」のステージ、さらにマドモアゼル・ユリアによるDJタイムが行われ、日本の伝統と現代カルチャーを融合した演出に観客は熱狂した。
来場者からは、3回目の開催となる「JAPANESE NIGHT」の規模の大きさが、海外における日本作品への期待の高まりを象徴しているとの声や、「JAPANESE NIGHT」の開催そのものが、日本映画を海外へ発信する仕事への励みになっているといった声も聞かれた。日本映画の国際的な認知度と期待の高さをうかがわせる一夜となった。(小城大知)
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FUJIKO
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