【第79回カンヌ国際映画祭】綾瀬はるか&大悟「箱の中の羊」お披露目是枝裕和監督「人間らしさを描きたかった」AIを扱う主題、夫婦像を語る

「箱の中の羊」チーム

【第79回カンヌ国際映画祭】綾瀬はるか&大悟「箱の中の羊」お披露目是枝裕和監督「人間らしさを描きたかった」AIを扱う主題、夫婦像を語る

5月18日(月) 17:40

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第79回カンヌ国際映画祭の開催5日目、是枝裕和監督のコンペティション参加作品「箱の中の羊」が披露され、是枝監督とともに綾瀬はるか、大悟(千鳥)、子役の桒木里夢(くわきりむ)、作曲家の坂東祐大が公式上映に顔を揃え、スタンディング・オベーションの温かい拍手で迎えられた。

【第79回カンヌ国際映画祭】是枝裕和監督のコンペティション参加作品「箱の中の羊」上映の模様

本作は是枝監督の原案、脚本による、「少し先の未来」を描いた物語。突然息子を失った夫婦(綾瀬、大悟)はその悲しみを癒すため、息子の姿をしたヒューマノイドを購入する。「食べられない、洗えない」という以外は、まったく息子そのもののように振る舞うその姿に、母親は次第に感情移入し、父親は戸惑いを見せ、夫婦のあいだに溝が生まれていく。

公式上映後、日本のマスコミ向けの取材に応じた是枝監督、キャスト陣は、「周りの人がどういう感じで観ているのかなと思いながら映画を観ていましたが、みなさん最後まで集中してご覧になっていることが伝わってきたので、ほっとしました。ここにまたみんなで来ることができたのを喜びたいと思っています」(是枝)、「ここで笑いが起こるんだ、とか、観客の反応が日本の方とは違って、それがすごく新鮮でした。それも含めて一緒に体感できたのがとても面白かったです」(綾瀬)、「初めてのことでびっくりしたのと、嬉しいというか、こんな経験をさせて頂いて感謝しています。ポップコーンを置くところもない、素晴らしいシアターでした(笑)」(大悟)、「初めてのことですごくいい経験になりましたし、今日は僕の誕生日で……」(桒木)と、それぞれ新鮮な感情を口にした。

また、今年は25年ぶりにコンペティションに3本日本映画が入選したことについて是枝監督は、「今回こうして若い世代がたくさん入って、ある視点部門に岨手監督の作品(「すべて真夜中の恋人たち」)があったり、監督週間部門に安藤サクラさんが出演している作品(韓国映画「DORA」)が入っていたり、という広がりが心踊りますね。刺激や勉強になります。これが10年先に繋がって、また次の世代が来られるような環境が作れると良いと思いますので応援してください」と語った。

さらに翌日には公式記者会見が開催された。AIを扱った主題について問われた是枝監督は、「自分はAIについて詳しいわけではありません。大事なのは、もっとも人間らしいものは何か、それを描きたいと思いこの作品を作りました」と返答。綾瀬も「AIは便利だなと思うこともありますが、人間らしさに辿り着くまでに寄り道するのも人間らしさで、それが失われることはないと思います」と答えた。

また夫婦像やキャラクターのバックグラウンドについて尋ねられ、綾瀬が「じつは是枝監督から最初に、彼女は母親と仲が悪く、結婚すれば実家に帰らなくて済むと思っているところがある、と言われていました」と語ると、是枝監督が「キャラクターの説明を書いてふたりに渡したんです」と解説。大悟が「結婚が彼女にとって逃げ道であったと知って自分はショックを受けました(笑)。でも彼はきっとそのことには気づいていないと思います」と返答すると、綾瀬が「でもこういう夫婦っていますよね?」とすかさずフォローした。本作は5月29日から全国公開される。(佐藤久理子)

【作品情報】
箱の中の羊

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(C)Kazuko WAKAYAMA
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