東野圭吾の小説を山﨑賢人主演で映画化する「殺人の門」(2027年2月19日公開)が、5月12日から開催中の第79回カンヌ国際映画祭の併設マーケットMarche du Film(マルシェ・ドゥ・フィルム)2026内「Goes to Cannesプログラム」での紹介作品として選出された。
5月15日(現地時間)、金井紘監督とプロデューサーの椿宜和が本作をプレゼンするために登壇。“親友”の人生を狂わせる男・倉持(山﨑賢人)と、“親友”を殺したい男・田島(松下洸平)の友情と殺意が絡み合うミステリーである本作を解説した。
会場では約12分にわたる本編フッテージが初上映され、金井監督が「この矛盾し、歪んだ友情こそが本作『殺人の門』のテーマ」と説明。また、椿プロデューサーも「人間が抱える矛盾した感情を鋭く問いかける作品」とそれぞれ作品の持つ人間ドラマと濃密なミステリーとしての魅力をアピールした。
さらに、公開されたフッテージ映像の冒頭では主演・山﨑も登場。「露骨な暴力ではなく、静かに人の心を歪めていく。そこに、この作品の怖さがあります。ですが、この物語に登場するのは、特別な怪物ではなく、あくまで“人間”です。だからこそ、強く心に残る作品になっています」と動画内でメッセージを寄せた。
また、あわせて解禁された場面写真は、“親友”の倉持に次第に心を許し、信頼を寄せていく田島(松下)の姿が捉えられたもの。一方で、倉持(山﨑)の穏やかな笑顔の奥に潜む“得体の知れなさ”が、不穏な空気を漂わせるカットも確認できる。
山﨑のコメント映像、金井監督&椿宜和プロデューサーの現地スピーチの全文は以下の通り。
【山﨑賢人(主演/コメント映像)】
みなさんこんにちは。映画『殺人の門』、主演の山﨑賢人です。
僕が演じたのは、一見魅力的でありながら、気づかないうちに親友の人生に入り込み、支配していく人物です。
露骨な暴力ではなく、静かに人の心を歪めていく。
そこに、この作品の怖さがあります。
ですが、この物語に登場するのは、特別な怪物ではなく、あくまで“人間”です。
だからこそ、強く心に残る作品になっています。
今日、カンヌで世界で初めて、皆さんに本編の一部をご覧いただきます。
ぜひお楽しみください。
【金井紘監督】
ある男は、幼少時代から30年間、こう思い続けていました。
「あいつさえいなければ」
また、別のある男は30年間、こう思い続けてきました。
「あいつを利用して、成功してやろう」
皆さんも一度は、同じようなことを考えてしまったことがあるのではないでしょうか?
強烈な殺意と依存。
この物語の中の2人の青年は、互いにそんな闇の感情を抱えていますが、奇妙なことに、そこには確かな「友情」が存在します。
この矛盾し、歪んだ友情こそが、本作「殺人の門」のテーマです。
矛盾していて、曖昧。
一見、周囲からは理解しがたいものかもしれません。
しかし、人間という存在は、本来そういった割り切れないものを内包した存在ではないでしょうか。私は、その曖昧で未熟な感情こそ、この映画で一番大事にしたいと考えました。
そしてそれを、日本を代表する二人の名優、山﨑賢人と松下洸平が、これ以上なく生々しく、かつ美しく体現してくれました。彼らの魂のぶつかり合いこそが、本作の最大の熱量であり、見どころです。
また本作には、東京だけでなく、新潟という海沿いの街の風景や、「囲碁」というチェスのような日本独自の知略のゲーム、それから現代日本で流行する詐欺の手口など、日本独自の風景や文化もふんだんに盛り込んでいるので、それも楽しんで頂けたら嬉しいです。
また、この作品は私の初の長編映画作品になります。私にとって記念すべき作品を、このような場で皆さまに紹介できることをとても光栄に思います。
本日は、ありがとうございました。
【椿宜和プロデューサー】
プロデューサーの椿宜和です。
累計発行部数1億部を超えるミステリー界の巨匠・東野圭吾氏のベストセラー長編小説『殺人の門』が、刊行から約四半世紀の時を経て、ついに映画化出来ました。
本原作は、今なお色褪せない名作であり、二人の青年の心理を揺さぶりながら、歪んだ友情を軸に、人間が抱える矛盾した感情を鋭く問いかける作品となっております。
長い間、幾度となく様々な監督や脚本家と共に映画化に挑戦してまいりましたが、脚本やキャスティングの調整に難航し、これまで実現には至りませんでした。しかし今回、金井紘監督を迎え、山﨑賢人、松下洸平という素晴らしいキャストによって、ようやくこのプロジェクトを実現させることができました。
東野ワールド全開のダークミステリーを、ぜひスクリーンでお楽しみください。
【作品情報】
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殺人の門
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