セクシー自撮りをXに投稿して大バズリ…27歳女性を待っていた地獄とは<漫画>

『このハナシ、つづきは墓場で。』(ぼめそ著、KADOKAWA)より

セクシー自撮りをXに投稿して大バズリ…27歳女性を待っていた地獄とは<漫画>

5月17日(日) 15:47

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「セフレとかどう?」

6年間付き合った彼氏にフラれた上に、こんな一言でとどめをさされたナナコ、27歳。

これでナナコは、一気に闇落ちしてしまいました。いつものように、愚痴るための裏アカに思いの丈を投稿したら、翌朝、とんでもないことに――。

『このハナシ、つづきは墓場で。』(ぼめそ著、KADOKAWA、2026年4月)は、空虚感を埋めるための行動が巻き起こす、人生の転落劇です。著者はぼめそさん。体験談を元にした、ほぼノンフィクションの漫画を手掛けています。

SNS上の、もうひとりの私



本気の恋だと確信していたのに、彼氏にとっては単に“体だけは最高な女”だった――ナナコが思わずXにぶちまけた元カレへの愚痴が、プチバズを引き起こし、束の間の高揚感をもたらしました。

一方で、こんな批判コメントも相次いだのです。

〈絶対身体が良いとか言われてないだろw〉

〈証拠写真もないしw絶対ブスだろww消えろブス〉

普段なら無視するだろうこんな挑発にも、お酒の酔いと意地が手伝って、つい、ナナコは下着姿のセクシー写真を自撮りして投稿してしまいます。

これが通知音鳴りまくりの大バズリ。彼氏によって剝奪された承認欲求を、全回復させたのです。もうひとりの自分である「ウララ」(裏アカウント名)が爆誕した瞬間でもありました。

〈エロすぎ〉〈更新楽しみすぎる〉〈即フォローした〉

秒でフォロワー数が増え、みるみるうちに6000人を突破します。顔こそ晒していないものの、フォロワーのリクエストにこたえて、日増しにエロさ全開、過激になっていくウララ――。

































ウララがひとり歩きしていく



セクシー写真がバズったウララのもとには、DMでプレゼントが届いたり、誘いの声がかかるようになります。

元彼の「身体だけは最高だよな」の言葉がひっかかって躊躇していたナナコ。ですが、裏アカ界隈の有名人「スズヤ」からの誘いは断れませんでした。スズヤに興味を持たれた自分が、誇らしかったのです。

やがてウララも、裏アカの世界で有名人になっていきます。顔出しをしてオフ会に参加すれば、方々から注目され、称賛される日々。

でも、注目されれば、負の有名税はつきものです。ねたみ、そねみ、誹謗中傷など悪意に満ちた投稿が拡散されていきました。やがてウララは見世物状態になり、身動きができなくなってしまうのです。

ナナコであって、ナナコではない。でも、自分が作り上げたウララはキラキラと輝き、ナナコを生き返らせたのも事実。しかし、架空のウララを生きるには無理があります。また、有名人のスズヤにも、衝撃的な秘密や悪癖があることが発覚しました。

憔悴しきったナナコが選んだのは、“普通”に戻る道でした。

普通って何? どこにでもある落とし穴



ところが、ネット上に拡散された情報はもう回収できません。普通の幸せをつかみかけた矢先に、またもや裏アカが発端で、地獄に突き落とされてしまうのです。ナナコ本人すら自覚していないところで……。

ほんの出来心によって、天国にも地獄にも連れて行かれてしまう。SNSの恐怖と、承認欲求の罠をリアルに描いている本書。人間の本性とは? 本当に信じられる人とは?

自分の日常を、振り返えらずにはいられなくなります。

<文/森美樹>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

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