染谷将太、映画「廃用身」の難易度の高いキャラに「言葉にできない緊張感というかドキドキがある」

染谷将太、映画「廃用身」の難易度の高いキャラに「言葉にできない緊張感というかドキドキがある」

5月17日(日) 19:15

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俳優の染谷将太が5月16日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「廃用身」公開記念舞台挨拶に、北村有起哉、六平直政、中井友望、原作者の久坂部羊、吉田光希監督と共に登壇し、難易度の高かった役柄への思いを語ると共に、映画公開で感極まる吉田監督へ温かい眼差しを向けた。

【動画】染谷将太主演映画「廃用身」本予告

本作は、現役医師の作家・久坂部羊が2003年に発表した同名デビュー小説を、「家族X」「三つの光」などで国内外から注目を集めてきた𠮷田監督で映画化。デイケア施設のなかで起こっている医療行為に対して、医師、患者、メディアなどの視点で描かれるヒューマンサスペンスだ。

5月15日に全国112館で封切られた本作。理想を追い求めるあまり合理性と狂気の狭間へと踏み込んでいく医師・漆原を演じた染谷は「いつも作品が公開されるときは、嬉しさと映画が旅立っていく寂しさみたいなものがあるのですが、この映画は何とも言葉にできない緊張感というかドキドキがあります」と胸の内を明かすと「賛否両論が巻き起こる可能性のある映画ですが、色々な感想を持っていただけると嬉しいです」と語っていた。

学生時代に原作に出合った際「いつか映画化したい」という思いを心に宿したという吉田監督は、無事映画が公開したことに「今、たくさん作品が公開される中で、この『廃用身』を選んでここに来ていただいて本当にありがとうございます。最初に原作と出合ったのがまだ大学生の頃でした。そのときこの作品をいつか映画にできたらなと思っていました。そのときはただの夢物語でしたが」と述べると感極まって涙を流す。

大きく泣き崩れてしまった吉田監督。北村らに励まされ気を取り直すと「舞台挨拶の前に『泣いちゃうかもしれません』と言っていたのですが、本当に泣いてしましました。こんなにもたくさんの方に映画を観ていただけて、お披露目できて嬉しいです」と言葉を詰まらせながらも思いを吐露。吉田監督の姿に、染谷は温かい微笑みを浮かべていた。

原作者の久坂部氏は、吉田監督に「書き手としては最高の読者で、こっちも感動しています」と語ると、これまで自身の原作小説に何度も映像化のオファーがあったものの、実現することはなく「今回も多分つぶれるんだろうなと思っていました」と率直な思いを打ち明ける。

染谷は自身が演じた漆原医師について「観る方の感覚によって全然違って見えるキャラクター」と定義づけすると、だからこそ「ひとつだけとても大事に演じていた核があります」と語る。その核については「いろんな見方をされるキャラクターなので、あえてその部分は話さないでおきたいです」と先入観を持たず、自分の目で感じて欲しいことを述べていた。

漆原の治療で人生を取り戻した高齢者・岩上を演じた六平は、劇中で衝撃的なシーンも多い。六平は役については「上映前なので話せない」と言いつつも「撮影は本当に大変でした」と述べると「俺の役は治療を受ける側。受け身の恐ろしさを皆さんに感じていただければ」とヒントを述べていた。

この日は、衝撃作にちなみ「最近衝撃を受けたこと」についてトークするコーナーも。染谷は「ここ数カ月、地方でのロケが続いていたのですが、大阪にいたとき、とにかく焼肉が美味しくて、気が付くと焼肉屋にいたんです。家に戻って体重を測ったら3キロも太っていて。かなり衝撃を受けました」というエピソードを披露。染谷は苦笑いしつつ「これから減らしていくので応援してください」と語った。

さらに、「自分は観たことがないような映画でした」と出来上がりについての感想を述べると「医療、介護、人としてもいろいろな側面から倫理観が問われる映画。たくさん感じることがある作品なので、思うことがあったら是非口に出して話し合って欲しいです」と作品に込めたメッセージを伝えていた。

【作品情報】
廃用身

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