5月17日(日) 2:00
労働基準法では、22時から翌5時までの勤務を「深夜労働」としています。この時間帯に働いた場合、通常の賃金に加えて、少なくとも25%以上の割増賃金を支払う必要があります。
例えば、時給1600円で働いている場合、深夜時間帯は時給2000円以上になります。さらに、時間外労働や休日労働が重なると、割増率がさらに高くなることもあります。つまり、夜勤では「夜だから少し手当が出る」というだけでなく、法律上の割増賃金が発生しているのです。
看護師の場合、深夜割増とは別に「夜勤手当」が支給される病院も多くあります。例えば、1回の夜勤につき5000円〜1万5000円程度の手当が出るケースがあります。病院の規模や勤務形態によって差はありますが、夜勤が収入アップにつながりやすい理由の一つです。
特に二交代制では、夕方から翌朝まで長時間勤務になるため、手当が高めに設定されることがあります。例えば、月に4回夜勤へ入る場合、夜勤手当だけで月4万〜6万円程度増えるケースもあります。そのため、看護師は基本給に加えて、夜勤回数によって月収が大きく変わる職種といえるでしょう。
例えば、日勤中心で月収約28万円の人が、夜勤を月4〜5回入れることで夜勤手当が約3万〜6万円増え、月収が約31万〜34万円、ケースによっては35万円前後になることがあります。
そのため、「夜勤を増やして収入を上げたい」と考える人も少なくありません。ただし、夜勤は生活リズムが乱れやすく、体への負担も大きくなります。睡眠不足が続くと、体調不良につながる場合もあります。
また、夜勤明けは疲労が強く、休日が実質的に休養日になる人もいます。そのため、「収入が増えるから得」と単純には言い切れません。
夜勤は、深夜割増賃金や夜勤手当によって収入を増やしやすい働き方です。病院によっては、夜勤の有無で年収に大きな差が出ることもあります。一方で、生活リズムの乱れや体力面の負担も無視できません。特に長期間続ける場合は、健康管理が重要になります。
そのため、看護師として働く際は、「どれくらい稼ぎたいか」だけでなく、「無理なく続けられる働き方か」も考えることが大切です。夜勤の仕組みを理解したうえで、自分に合った働き方を選ぶことが、長く安心して働くポイントになるでしょう。
厚生労働省 法定労働時間と割増賃金について教えてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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