【第79回カンヌ国際映画祭】門脇康平監督の初長編アニメ「我々は宇宙人」満場の拍手!フランスの若い世代から関心集める

満場の拍手で迎えられた

【第79回カンヌ国際映画祭】門脇康平監督の初長編アニメ「我々は宇宙人」満場の拍手!フランスの若い世代から関心集める

5月17日(日) 12:15

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現在開催中の第79回カンヌ国際映画祭の監督週間部門で、門脇康平監督の初長編アニメーション映画「我々は宇宙人」が披露され、満場の拍手で迎えられた。本部門はオフィシャル・セクションと異なり、一般観客でもチケットを買うことができるため、会場は若い層を中心に埋まり、フランスにおける日本のアニメーションへの関心が高いことが伺えた。

【第79回カンヌ国際映画祭】「我々は宇宙人」門脇監督と声優を務めた坂東龍汰、岡山天音

本作は、とある地方の町の小学校を舞台に、内気で友だちができにくい少年・翼と、クラスの人気者で一風変わった暁太郎の友情が、ふとしたことから少しずつ歪んでいくさまを描く。前半は翼の視点、後半は暁太郎の視点から描かれる構成の妙とともに、まるで実写のようなリアルな動きや表情に、映像のクオリティの高さを感じさせる。誰もが子供の頃に一度やニ度は体験するような痛み、後悔、せつなさを生々しく表現し、胸に迫る作品だ。

現地では門脇監督と声優を務めた坂東龍汰、岡山天音が登壇し、歓声を浴びた。上映後の挨拶で門脇監督は、「ひとり、ふたりで描き始めた映画が、気づいたらものすごく大きくなっていた。こうして海を超えて、こんなに皆さんに興味を持ってもらえ、楽しんで笑ってもらえる、こんなことになるとは思っていなかったので、全然実感が追いついていないです。すごいことが起こっているなという気持ちです」と目頭を熱くして語った。坂東は、「これは夢なのかなと。こんなにすごい反応を頂くなんて、本当に面白かったことですよね?」と会場の熱狂に驚き気味に語り、岡山も「これだけちゃんとみなさんに届いたというのは嬉しいです」と興奮を隠さなかった。

もともとアニメーションを独学で学び、3年の歳月をかけて本作を完成させた門脇監督は、「自分はアニメオタクというわけではなく、むしろ実写映画をたくさん観てきました。このカンヌでも、是枝裕和監督、深田晃司監督、濱口竜介監督という、まさに自分が影響を受けた監督たちがいらっしゃっています。カンヌで取材を受けて、レンズの使い分け方や演出の仕方が実写的で、アニメーションで観たことがないところが新鮮だった、という意見を頂いたんですが、そう言われて初めて自分のスタイルに気づいた、というところがあります」と、手応えを得たようだった。

本作はカンヌの後、6月の仏・アヌシー国際アニメーション映画祭にも参加が決まっている。(佐藤久理子)

【作品情報】
我々は宇宙人

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