開催中の第79回カンヌ国際映画祭で5月15日(現地時間)、濱口竜介監督がフランスで撮影をした4カ国合作映画「急に具合が悪くなる」が披露され、14分のスタンディングオベーションに包まれる熱狂的な反応を巻き起こした。
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【フォトギャラリー】濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」カンヌお披露目の模様
レッドカーペットには濱口監督を囲み、出演者のビルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代が顔を揃えた。本作の原作は、宮野真生子と磯野真穂の往復書簡だが、濱口監督はこれをフランス人と日本人の友情を描いたストーリーとして脚色。パリ郊外の介護施設のディレクターをするマリー=ルー(エフィラ)が、芝居の巡業で街を訪れた演出家、真理と出会ったことがきっかけで、友情を育む。だが真理はステージ4の癌を患い、病状が悪化したら日本に戻ることになっていた。そんな真理との出会いが、仕事で行き詰まっていたマリー=ルーの心情を大きく変えることになる。
3時間16分の長尺にもかかわらず、会場は終始独特のテンションに包まれるとともに、ときに笑いも起こった。
終映後、日本のマスコミの取材を受けた一行は、口々に感動を露わにし、「自分が原作を読んだときに心が震えるものがあって、それがこの映画を観た観客にも起きて欲しいと思いながら作ったので、反応がよくて本当に感激しています。ときどき笑いが起きたりして、あらためてこういう映画なのか(笑)と、思わせられるところもありました」(濱口)、「すでに一度映画を観ていたのですが、今日観ながら気づいたら口角があがっていました。温かい拍手を頂いて、昨日までテレビの向こう側で観ていたカンヌにいることに、まだ現実味がないです。高揚しています」(岡本)、「濱口監督の作品は、わたしにとっては人と繋がることと、その大切さを語っていると思います。今日、会場にいて実感したことは、濱口監督が作った作品と観客がどこかで繋がっているということ。素晴らしい上映でした」(エフィラ)、「わたしも作品を観たのは今日が2回目なんですが、観れば観るほど感動が深くなりました。みなさんにもぜひ2回以上観て欲しいです」(長塚)、「国が違うと笑うところも違ったりして、こちらが気付かされるところがありました。どこか新しい気持ちで観ることができて感動しました」(黒崎)と語った。
海外のジャーナリストの反応も熱く、バラエティ誌は「長さをまったく感じさせないわけではないが、映画を観ながらまさに、彼女たちとともに時間を過ごしているようなフィーリングにさせる。そして彼女たちがお互いから学びとっていると同様に、我々観る者にとってもまた学びがある」と評価した。なんらかの受賞への期待が高まるところだ。(佐藤久理子)
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急に具合が悪くなる
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