オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生した11人組ボーイズグループINIが、6月13日(土)に結成から5年を迎えようとしている。これを記念して、クランクイン!トレンドでは、彼らの5年間とグループでの立ち位置や魅力をメンバーごとに振り返る連載企画を実施。第7回目は高塚大夢の魅力を深掘りしたい。
【動画】バンドパフォーマンスが新鮮!高塚大夢らナチュラルウォーター(仮)による「 True Love」
■ダンス未経験――それでも1位のパフォーマンス力
1999年4月4日生まれ。卒業した中央大学法学部では、アカペラサークルに所属していたという高塚。ペットショップ店員をしていた経験があり、自然をこよなく愛するという、良い意味で周りに流されない自分の好きを大切にしている人物だ。
そんな高塚が初めて脚光を浴びたのは、オーディション中、グループバトルの時のこと。GENERATIONSの「AGEHA」を歌唱した際の突き抜けるようなハイトーンボイスで、その場にいた国民プロデューサーを魅了し、圧倒的な得票数を集め、2位以下に大差をつけて1位を獲得した。
しかも、この得票数のすごいポイントは、この時点で高塚はダンス未経験だったということ。グループバトルは、自分の得意とするパートだけでなく、パフォーマンス中の姿、全体の構成を見て投票される。そのため総合点を評価されての順位だと思うと、経験者を抑えて1位になるまで、どれほど練習したのだろうと想像し、もはや尊敬に値する。そんな魅力的なパフォーマンス、そして負けず嫌いな一面を持つ努力家な部分が評価され、最終順位は自身最高となる2位をマーク。ファンの心をがっちりと掴んだ結果だ。
そして彼は、尾崎匠海、藤牧京介と共にボーカル面でグループを引っ張る存在に。高塚の歌声は、フェイク(即興で音程を変えて歌う歌唱テクニック)を披露する時など、曲の雰囲気をガラッと変化させる場面で用いられるイメージが大きい。
特に良さが光っているのは「FANFARE」の「空 突き抜け鳴り響け」のパート。ラップ、そしてBメロの静かなメロディで曲が展開していく中で放たれるサビの高塚の声は、聞いていて清々しい気分になる。言うまでもなく、グループにいるだけでボーカル力の底上げがかなう、心強い存在だ。
■高塚の内面的な魅力とは?
ここまでは高塚の世間的なイメージ、ファンにも多く支持されるであろう歌声にフィーチャーしてきたが、今回はあえて内面的な魅力も紹介したい。
個人的に、高塚はグループの中でもトップクラスで自己実現をかなえる天才のイメージがある。そう思う1つが、高塚がいろんな形で歌を仕事にしているからだ。
例えば、昭和、平成、令和と時代を超えて数々の名曲と、豪華なアーティストや人気クリエイターがコラボレーションし、オリジナルコンテンツを配信していく『Re:Re:Re:TUNE』というYouTube番組に、単身で出演しKOH+の「最愛」などを披露。さらに、INIの冠ラジオ番組『From INI』がきっかけで親交を深めたマルシィの吉田右京に楽曲を提供してもらいリリースしたり、INIの木村柾哉、後藤威尊、田島将吾と組んだ4ピースバンド、ナチュラルウォーター(仮)でギターを務めたりと、とにかく“歌”という1つの軸において、多面的な魅力を見せている。
たしかに彼の強みは歌だが、その一点突破で全てはかなわないはず。自分自身をしっかりと分析し、努力を重ね、そして思ったことを言葉にして発信しているからこそ、彼には多くの歌の個人仕事が集まるのではないだろうか。
そう考えるのには、グループ結成間もない頃にINIの公式YouTubeチャンネルで公開された「INI | 合宿準備」の動画で紹介された大量のノートの存在もあるかもしれない。
高塚は、オーディション時に気づいたことが書かれているノート、INIになってから気づいたことを書くノート、歌詞を書いているノート、日記をつけているノートの4冊を使い分けていて、それらがマストアイテムであると告白。この動画を見た時に、自分の感情としっかりと向き合うのが上手だと感じたのを覚えている。
実際、高塚のインタビュー中の発言や、ラジオ番組での発言には彼の考え方がにじみ出ていて、ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』では「どうやって夢を見つけましたか?」と中学1年生のリスナーから聞かれた際に「これをこうして、ここに入って、こういう仕事をしてとか、何もビジョンはなかったけど、歌を歌いたいなっていう気持ちに乗っかって、アンテナを張ってたら、今の仕事に繋がった」と自身の経験を述べたことがある。
高塚自身、グループになる前も、そしてINIになってからも、自分のアンテナを拾い集めて、ここまできたのだろう。そんな姿を見て「応援したい」と思うと同時に、「私もそうでありたい」と思わせるのが彼の魅力。果たして彼は今、自分自身をどう分析し、次なる夢をどのように描いているのか。これからも、その活躍を見守り続けたい。(文:於ありさ)
※高塚大夢の「高」ははしごだかが正式表記
■関連記事
【連載第6回】INI 許豊凡が魅せる5年の成長思いやりのあふれる言葉でお茶の間からも支持される存在に
【連載第5回】INI 佐野雄大、最下層クラスから“笑顔のデビュー”へ、道のりを振り返る
【連載第4回】INI 後藤威尊、優しい言葉で周囲を鼓舞する、努力を忘れないオールラウンダー
【連載第3回】INI 木村柾哉、“愛されリーダー”が与える影響力の高さを深掘る
【連載第2回】INI 尾崎匠海、殻を破りプロのアーティストへ、期待したい“グループの窓口”的存在感