オレはキョウゴ。嫁のカナエとは職場結婚で、妊娠するや否や、カナエは「つわりで体調が悪い」と言って何もしなくなった。母さんに相談したら、「ぐうたらな嫁だ」と言われ、オレもそうだと思い込んでいた。仕事から帰るたび、カナエに冷たく当たった。そうすればカナエが働くと思っていたんだ。だけどある日、カナエは突然家を出ていった。そしてそのまま一度も顔を合わせることもなく離婚が成立。職場でも悪評が立ち、いたたまれなくなったオレは仕事を辞めて実家に帰った。
オレは薄暗い部屋で一人、酒を飲んでいた。テーブルの上には、空になったビールの缶がいくつも転がっている。もうずっとこんな日々が続いている。
オレは過去の自分を思い出した。仕事を辞めたカナエを見て、なぜかオレは「自分のほうが優位だ」と思い込み、カナエにつらく当たるようになっていた。思い出したくないほどひどいことも言った。そしてカナエは家を出ていった。
カナエに会いたい。会ってちゃんと謝って……もう一度やり直したい。
オレは震える手で電話をかける。しばらくのコール音が鳴り、カナエが出た。なつかしいカナエの声。オレは泣きそうだった。
オレの期待とは裏腹に、カナエの声がびっくりするくらい冷たかった。会って謝りたいと伝えたが、カナエの反応は……。
離婚が成立してから数年後、実家で酒浸りの日々を送るオレ。転職もうまくいかず、ただただ時間だけが過ぎていく。かつてカナエを傷つけたことを後悔し、謝罪と未練から電話をかけてしまった。カナエなら今のオレも受け入れてくれるかもしれないと甘く考えていたが、現実は厳しかった。カナエの言葉にオレは何も答えられなかった。
娘の名前すら教えてもらえず、父親としての資格を失ったのだと現実を突き付けられた。孤独と後悔に苛まれながら、オレはただ酒をあおるしかなかった。
原案・ママスタ脚本・motte作画・イチエ編集・横内みか
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