「ルパン三世」シリーズの音楽や、映画「犬神家の一族」などで知られる作曲家でジャズピアニストの大野雄二さんが、5月4日に老衰のため死去した。84歳だった。
1941年5月30日、静岡県熱海市に生まれた大野さんは、小学校からピアノを始め、高校時代にジャズを独学。慶應義塾大学在学中にライト・ミュージック・ソサエティに在籍し、藤家虹二クインテットでジャズピアニストとしての活動を開始した。その後、白木秀雄クインテットを経て自らのトリオを結成。解散後は作曲家として活動の幅を広げ、膨大な数のCM音楽に加え、映画やテレビの音楽を次々と手がけた。
中でも1970年代、角川映画の金字塔となった「犬神家の一族」(76)や「人間の証明」(77)の音楽は、映画界に大きな衝撃を与えた。また、1977年に誕生した「ルパン三世のテーマ」は、アニメ音楽に本格的なジャズやフュージョンの要素を持ち込み、当時の音楽シーンの大きな話題をさらった。同作のスタイリッシュな旋律は、世代を超えて今なお愛され続ける不朽の名曲となっている。
近年は、NHK「小さな旅」のテーマ曲や「ルパン三世」の作曲活動に精力を注ぐ一方、プレイヤーとしての活動も再開し、2006年に「Yuji Ohno & Lupintic Five」、2016年には「Yuji Ohno & Lupintic Six」を結成。生涯現役を貫くジャズマンとして活躍していた。
所属会社の公式サイトで発表されたコメントによると、大野さんは亡くなる直前まで普段と変わらず過ごしており、就寝中に苦しむことなく安らかに旅立ったという。後日、お別れの会が執り行われる予定。
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