OpenAIが共同製作に加わったアニメ長編「Critterz(クリッターズ/原題)」のセールスが、カンヌ映画祭の見本市で始まったと米デッドラインが伝えた。AIを製作工程全体に取り込んだ家族向けの商業作としては、初期の事例になる。配給を担うのは、リチャード・リンクレイター監督作「ヒット・マン」などを手がけたスチュアート・フォード率いるAGCスタジオだ。
原型は、OpenAIのクリエイティブ戦略担当チャド・ネルソンが2023年に発表した同名短編。OpenAIの初期ツールで作られ、ネット上で話題を呼んだ作品だ。長編化にあたっては、ネルソン本人がプロデューサーに回り、AIスタジオNative Foreign共同創設者のニック・クレベロフが監督を引き受ける。脚本は「パディントン イン ペルー」のジェームズ・ラモントとジョン・フォスター。声優陣には人間を起用する予定だ。
主人公は、不安症だが勇敢な森の小さな生き物。はぐれ者の仲間とともに、離ればなれの兄弟を探す冒険に挑む。クレベロフは本作の世界観を80年代ファンタジーの系譜に重ねたという。
「『グーニーズ』のやんちゃで冒険心あふれる空気と、『ネバーエンディング・ストーリー』の神話的なスケールを、初期『スター・ウォーズ』の規模感と組み合わせたい。中心にあるのは、ばらばらになった世界が再びつながりを取り戻す物語だ」
予算は約3000万ドルで、AGCによれば、従来の手法よりもずっと安くつくという。AIは芸術性を置き換えるのではなく、絵筆を提供する道具だとフォードCEOは強調している。制作発表時、米ロサンゼルス・タイムズ紙は本作を「AIのトイ・ストーリーになるか」と問いかけていた。
カンヌでは初公開の映像が披露される。
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グーニーズ
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Photo Illustration by Algi Febri Sugita/SOPA Images/LightRocket via Getty Images