自身のスタイルに強いコンプレックスを抱えていた女性を救った、MEGUMI氏やマツコ・デラックス氏らの言葉とは? ゴールデンウィーク延長戦! 過去に大反響を呼んだ記事を特別セレクション。人生を左右する「小さな発見」がここにあるかもしれません。(※記事は取材時2025年11月の状況)
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バスト129センチ・Mカップという圧倒的なスタイルを活かし、SNSを中心に人気を集めるグラビアアイドル・ももせもも氏。
活躍を続ける裏で、「大きすぎる胸」によって想像を超える“不便な日常”を過ごしているという。
胸の重さでまともに眠れない。階段では足元が見えず転落の危険がある。私服で外を歩けば、二度見した自転車やバイクが転倒してしまう……。
ももせ氏の幼少期からのリアルな生活と、「ずっとコンプレックスだった」という自身のスタイルへの受け止め方がどう変化していったのか、赤裸々に語ってもらった。
仰向けで寝ると息ができない
――胸が大きいことで日常生活のなかで最も困っていることを教えてください。
ももせもも(以下、ももせ):
一番つらいのは睡眠ですね。仰向けで寝ると胸が喉のほうに迫ってきて、息ができなくなるんです。横向きに寝ても胸が上にせり上がって、顎にくっつくくらいになってしまって……。それで呼吸が苦しくて、常に普通に寝るのが難しいんです。
――大変ですね……。少しでも寝やすくするように何か工夫はされているんですか?
ももせ:
普段は抱き枕を抱えて胸を下方向に押し下げながら、ほんの少し角度をつけて寝ています。元気なときはそれでなんとか眠れる、という感じですね。
――「元気なときは」ということは、常にその寝方ではないんですか?
ももせ:
体調が悪いときは抱き枕を抱えてても眠れなくて、SNSのフォロワーさんから教えてもらった、背中に入れると傾斜がつく三角形の枕を使っています。
この枕は妊婦さんや逆流性食道炎の方が使うものらしいんですが、使ってみるとすごく楽になりました。元気な日は抱き枕だけ、しんどい日は背中にその枕を入れる、みたいに調整しています。
知らない場所には早めに行ってエスカレーターを探す
――睡眠以外にも大変なことはありますか?
ももせ:
足の爪を切るのがすごく大変です。お尻を床につけて膝を立てると、胸が邪魔をして手が届かなくて。だから身体を変な角度にねじって、胸を避けながら切るしかないんですよね。
――外出時に危険を感じることはありますか?
ももせ:
階段は極力使わないようにしていますね。下りだと胸で足元が完全に隠れてしまって、段差が見えないので。
私一人が転ぶだけならまだいいですが、周りの人を巻き込むと申し訳ないですから。知らない場所だと早めに行って、エスカレーターを探すのが日常です(笑)。
――取材場所の会議室までご案内するとき、歩くのが少しゆっくりだった気がするのですが、それも胸の影響なんでしょうか?
ももせ:
歩くときも胸の揺れで振動があるので呼吸がしにくく、気がついたら歩くスピードが遅くなっていました。
整体では「肩と腰が信じられないくらいガチガチ」と言われますが、正直もう麻痺してて自覚がないです(笑)。
タイトな服を着れなくなったワケ
――服選びも大変そうですね。
ももせ:
なかなか合うサイズがないのは大きな悩みです。
今日の取材で着ているようなニット素材だと伸縮性があって着やすいし、私自身はタイトめな洋服が好きなんですけど……。
――ニットを着づらい理由が?
ももせ:
シルエットがどうしても強調されてしまって、周りが危険なんです。
以前街中でタイトな服を着て歩いていたとき、自転車やバイクで二度見した人が転んでしまったことは何度もあります。
極めつけは軽トラの運転手さんが、こっちを見たまま電柱に突っ込んでしまって……。そのとき「事故が起こるから私服でタイトな服はもう着れないな」と本気で思いました。
――今はどんな服を着ているんですか?
ももせ:
ほぼオーバーサイズの服です。でも胸の位置の問題で、普通のダボっとした服でもすぐシルエットが出てしまうんです。
マタニティワンピースでさえ、風が吹いたら形がわかっちゃう。仕事では伸縮性のあるニットを着ますけど、プライベートは“胸が目立たない服”しかない感じです。
下着はオーダーメイドで1枚10万円
――下着も既製品では対応できなさそうですね。
ももせ:
国産のものは基本的に無理ですね。
海外製も胸の縦のボリュームに布が足りなくて合うものがなかったので、いまは完全オーダーメイドです。
ワイヤーから特注で、1枚10万円くらい。3枚をローテーションで使って、寿命は1年くらい。洗濯機で洗えないので、手洗いが必須です。
――ここまで聞くと、胸の大きさが日常生活にものすごく影響しているのがわかります。
ももせ:
そうなんです。学生の頃から徐々に大きくなっていったので“これが普通”と思ってきましたけど、グラビアを始めてから「やっぱり他の人より大変なんだ」と自覚しましたね。
小学3年生でDカップ。ネガティブな性格に
――子どもの頃から周囲と比べて胸は大きかったのでしょうか?
ももせ:
小学校3年生のときにはDカップくらいありました。胸が大きくなっていくにつれて、少しずつ内向的な子どもになっていった気がします。
――ネガティブな性格だったと。
ももせ:
100%ネガティブでした。良いことなんて一つもないと思っていましたし、人の目が怖くてタイトな服も着られなかった。心まで閉じこもっていたと思うし、目立たないように性格もすごく暗かったですね。
――そんななかで、どうして芸能界に入ろうと思ったんでしょうか?
ももせ:
保育士として働いていたときに、いまの事務所の社長にスカウトされたんです。
「その胸があれば食っていける」と言われて。でも当時は“世間に見つかるなんて無理”と思って、3年くらい悩んでました。
人生を変えた出会い
――悩んでいたのにデビューをしたということは、何か心が動いた決定的な出来事があったんですか?
ももせ:
雑誌編集の方に誘われて浅草の三社祭に行ったら、憧れているMEGUMIさんがいらっしゃって。「あなたの胸は武器になる。活かさないのはもったいない」と言ってくださったんです。
小学生の頃から憧れていたMEGUMIさんに言われたので、胸が震えました。「そう言われるなら……」と、そこからグラビアのことを本気で考えるようになりました。
#ダマってられない女たち ありがとうございました🌸
こちらからご覧になれます👀💕https://t.co/XL34ccOtJA pic.twitter.com/FJ5Mc9Ttuf— ももせもも (@momosemomo_NY) January 17, 2025
――そこからグラビアデビューへ?
ももせ:
はい。デビュー後すぐにリリー・フランキーさんにも褒めていただいたりして。「この身体でも喜んでくれる人がいるんだ!」と実感できたのは大きかったです。
――デビューしてから「自分の胸には100%ネガティブな気持ちしかない」という思いに変化はありましたか?
ももせ:
「私の胸にも需要がある」とめちゃくちゃ嬉しい気持ちになっています!
性格もめちゃくちゃ明るくなりましたし(笑)。母にも「子供の頃の明るいあなたに戻ったね」と言われます。
仕事ではありのままでいられるし、自分のシルエットを隠さずにいられるので、それが心の解放にも繋がった気がします。
マツコ・デラックスの言葉で「怖さがなくなった」
――取材でお話しを聞いているとネガティブだったのが信じられないほど明るいですよ。
ももせ:
デビューしてから最初に出た番組が『アウト×デラックス』(フジテレビ系)で、スタッフさんから「キャラ作りしなくていい」「そのままでOK」と言っていただけたのが本当に大きかったです。そこからテレビでも“素の自分”で出られるようになりました。
――SNSも積極的になりましたよね。
ももせ:
最初は批判が怖すぎて拒否していました。
でもマツコ・デラックスさんに「あなたの体は下品じゃない。堂々としていい」と言われてから、怖さがなくなりました。
積極的に発信するようになって女性ファンも増え、世界が広がった感じがします。
明るくなれる場所は絶対にある
――今後、挑戦したい仕事は?
ももせ:
アニメやゲーム、マンガが大好きなので、サブカルのお仕事をもっとやりたいです。特に『ドラゴンクエスト』が大好きで、ドラクエウォークのイベントにも行くガチ勢なんです(笑)。胸の大きいキャラクターのコスプレもやってみたい!
――同じように胸や外見で悩む女性へ、伝えたいことはありますか?
ももせ:
堂々としろ、とは言えないです。いろんな危険もあるので。
でも“心まで閉じないで”とは言いたいです。私がそうだったように、受け入れてくれる場所は必ずどこかにある。殻に閉じこもってほしくないですね。
胸の悩みじゃなくても、見た目のコンプレックスって誰にでもあると思います。もし昔の私みたいに悩んでいる方がいたら、「明るくなれる場所は絶対にあるよ」と伝えたいです。
■コンプレックスを「自分だけの武器」に変えるために
今回のインタビューで語られた、ももせさんの凄絶な「不自由さ」や葛藤は、決して彼女だけの特別な物語ではありません。多かれ少なかれ、女性男性も関係なく自分の外見やコンプレックスに悩みを抱えるすべての人にとって、共感できる部分があるはずです。
たとえももせさんのように規格外の身体的コストを背負っていなくとも、誰にも言えないコンプレックスによって「心まで閉じてしまう」瞬間は誰にでも訪れます。
しかし、かつて100%ネガティブだった彼女が、良き理解者との出会いによって自らのスタイルを肯定できるようになった姿は、一つの希望でもあります。
もし、今この記事を読んでいる方のなかに、自分の外見や個性を呪い、殻に閉じこもっている人がいるのなら。ももせさんの「明るくなれる場所は絶対にある」という言葉を、小さな勇気に変えてみてはいかがでしょうか。自分のありのままを認め、笑える場所を見つけることこそが、本当の意味で人生を輝かせる一歩なのかもしれません。
<取材・文/松嶋三郎、撮影/杉原洋平再構成/日刊SPA!編集部>
【松嶋三郎】
浅く広くがモットーのフリーライター。紙・web問わず、ジャンルも問わず、記事のためならインタビュー・潜入・執筆・写真撮影・撮影モデル役など、できることは何でもやるタイプ。X(旧Twitter):@matsushima36
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