「グランド・イリュージョン」シリーズの第3弾『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』(公開中)。前作から約10年ぶりとなる本作では、様々なマジックを駆使し、犯罪組織や不正を働く富裕層の金を奪い、世直しをしてきたスーパーイリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」の歴代メンバーが集結し、新世代ホースメンと共に新たなミッションに挑む姿が描かれる。シリーズを通して圧巻のイリュージョンが見どころで、それらを次々に繰りだす個性豊かなフォー・ホースメンのメンバーも魅力的。彼らの活躍をおさらいしたい。
【写真を見る】皮肉屋でマウントを取りたがるフォー・ホースメンのリーダー格、アトラス(『グランド・イリュージョン』)
■フォー・ホースメンとZ世代マジシャンが世界各地でダイヤモンド強奪劇を繰り広げる
10年間の沈黙を破り、フォー・ホースメンが一夜限りの復活ライブを決行。大観衆の前に登場した4人は、暗号資産を悪用し大金を手に入れた男の口座を空にするイリュージョンを披露した。しかしそれは仕組まれた罠だった。再び追われる身になったフォー・ホースメンは、Z世代の新世代マジシャンと共にニューヨークからフランス、アブダビなど世界各地を駆け巡り、ダイヤモンド強奪劇を繰り広げる。
■クセ強なフォー・ホースメンのリーダー格、ダニエル・アトラス
マジックを使って悪に挑む秘密組織“アイ”のメンバーで、フォー・ホースメンのリーダー格がダニエル・アトラス。好奇心旺盛で完璧主義者、腕も探究心もトップクラスのマジシャンだ。皮肉屋でマウントを取りたがるなど、強いクセの持ち主でもある。巧みな話術を駆使しつつ、トランプやコインを使ったテーブル系から、脱出など大掛かりなイリュージョンまで多彩なマジックを披露する。第2作『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(16)ではロンドンに雨を降らせ、さらに空へと逆流させる大技も見せつけている。
そんなアトラスを演じるのはジェシー・アイゼンバーグ。『ソーシャル・ネットワーク』(10)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた演技派だ。知的で風変わりなキャラクターを得意とし、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)では悪の天才科学者レックス・ルーサーを演じて絶賛されている。『リアル・ペイン~心の旅~』(24)では監督・脚本・製作・主演を務めるなど多彩に活躍している。
■催眠術でターゲットを思いのままに操るメリット・マッキニー
メリット・マッキニーはフォー・ホースメン最年長のメンタリスト。人気者だったが落ちぶれ、くすぶっていたところをアイにスカウトされる。性格はシニカル、鋭い洞察力の持ち主で相手の心を読みたがる分析屋。双子の弟に全財産を奪われどん底を経験しており、かつてのテレビスターといじられることもしばしばだ。全員参加の大技では、得意の催眠術でターゲットを手玉に取るなど作戦の中心的な役割を担っている。
メリットを演じるのは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)や「ゾンビランド」、「ハンガー・ゲーム」シリーズの個性派ウディ・ハレルソン。実在したポルノ雑誌編集者を演じた『ラリー・フリント』(96)など、3度のアカデミー賞ノミネートの経験を持ち、弟が敵として登場する『見破られたトリック』では一人二役を熱演した。
■カードマジックやピッキング、変装、潜入などなんでもこなすジャック・ワイルダー
手先の器用さと素早い身のこなしを活かしたカードマジックやピッキング、変装や潜入が得意なマジシャンのジャック・ワイルダー。犯罪に手を染めながら路上で活動していたところをスカウトされる。メンバー最年少の下っ端としておもに裏方を担当するが、性格は真面目でマジック習得にも積極的。第1作『グランド・イリュージョン』(13)で死んだと見せかけ水面下で暗躍し、『見破られたトリック』ではカーチェイスを繰り広げた。
ジャックを演じているのはデイヴ・フランコ。ジェームズ・フランコの弟で、『21ジャンプストリート』(12)といったコメディのほか、『私がビーバーになる時』(26)では声優を務め、『サイコハウス 血を誘う家』(20)、『彼女の面影』(22)など監督作も手掛けている。
■再びチームに交流する脱出マジックのスペシャリスト、ヘンリー・リーブス
フォー・ホースメンの女性メンバーで、脱出マジックのスペシャリストがヘンリー・リーブス。もともとはアトラスのアシスタントで元カノでもあり、独立したあとにスカウトされて彼と再会する。ピラニアだらけの水槽から抜けだす、巨大な泡の中に入って宙を舞うなど、高い身体能力を活かしたパフォーマンスを得意とし、華やかな演出を盛り込んでいるのも特徴だ。第1作のあと、一時チームを脱退していたが最新作で待望の復帰。その理由や今作でどんなパフォーマンスを見せるのかにも期待大だ。
ヘンリー役はコメディエンヌのアイラ・フィッシャー。『お買いもの中毒な私!』(09)の主演でブレイクし、コメディを中心に活躍。「ウルフ・ライク・ミー」などドラマ出演作も多い。出産のため『見破られたトリック』は降板したが、最新作で13年ぶりに復帰する。
■ムードメーカーとしてもチームを盛り上げるルーラ
ルーラは『見破られたトリック』から加わった女性メンバー。切断マジックなど体を張った派手なイリュージョンを得意とする。かつてB級マジシャンとして活動していたが、ヘンリーが抜けた穴を埋める形で加わった。明るくエネルギッシュ、ターゲットの部屋に潜入するなど物怖じしない度胸を持ち、ムードメーカーとしてもチームを盛り上げる。ジャックとの微妙な距離感も気になるところだ
ルーラを演じたのはリジー・キャプラン。『ミーン・ガールズ』(04)やメインキャストで出演した『クローバーフィールド/HAKAISHA』(08)で注目され、製作を兼任した「マスターズ・オブ・セックス」でエミー賞にノミネートされるなどテレビでも活躍している。
■フォー・ホースメンを捜査していたと思いきや実は…のディラン・ローズ
アイのリーダー的存在であるディラン・ローズ。元FBI捜査官で、フォー・ホースメンの捜査を装いながら彼らに作戦の指示を与えていた。マジックの最中に事故死した人気マジシャン、ライオネル・シュライクの息子であり、父を無謀な脱出マジックに追い込んだサディアスへの復讐に燃え、アトラスらを誘導して彼に濡れ衣を着せて投獄する。自らもマジックに精通し、父が命を落とした水中での金庫脱出にも成功している。『見破られたトリック』でその正体が公に晒されたため姿を消す。
ディランを演じたのはマーク・ラファロ。『キッズ・オールライト』(10)をはじめ4度のアカデミー賞ノミネート、ゴールデン・グローブ賞や批評家賞など多くの受賞歴を持つ演技派だ。『アベンジャーズ』(12)以降、ブルース・バナー/ハルクを演じている。
■マジックの種明かしで稼ぐ“マジック見破り人”だったサディアス・ブラッドリー
元マジシャンで、引退後はマジックの種明かしで稼ぐ“マジック見破り人”としてメディアで活躍していたサディアス・ブラッドリー。どんなマジックも見破る知識と鑑識眼の持ち主で、自信たっぷりな態度でマジシャンたちを挑発してきた。ディランによって投獄されるが、その正体はアイの中心的メンバーであり、彼の父ライオネルの親友だった。『見破られたトリック』では、正体を隠したまま罠にかけられたディランやフォー・ホースメンを陰ながらサポートしていた。
サディアスを演じたのはベテラン俳優モーガン・フリーマン。『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優で、長きにわたって第一線で活躍し続けるハリウッドの重鎮だ。
『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』で監督を務めたのは、『ゾンビランド』(09)や『ヴェノム』(18)、『アンチャーテッド』(22)といった話題作を次々と手掛けているルーベン・フライシャー。ウディ・ハレルソンとのコンビでも知られる個性派エンタメの鬼才は、今回どんなマジックを仕掛けてくるのか?歴代フォー・ホースメンの集結や新世代ホースメンの登場と共に、かつてない展開をスクリーンで楽しんでほしい。
文/神武団四郎
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