生成AIが映画製作に浸透するなか、アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーが、演技・脚本部門の受賞対象を「人間によるもの」に限定する新ルールを発表した。第99回アカデミー賞(2027年実施)から適用されるという。
演技部門では、「映画の正式クレジットに記載され、本人の同意のもとに人間によって演じられた」役柄のみが対象となる。脚本部門では、「人間が執筆した(human-authored)」脚本だけが対象になる。アカデミーは、作品ごとにAIの使用範囲と人間の関与度について追加情報を求める権利も留保した。
つまり、AIで生み出された架空の俳優や、本人の同意なくAIで再現された故人の演技は、演技部門の対象から外れる。脚本も、生成AIで書かれたものは対象外となる。AIを補助的に使った作品については、アカデミーから人間の関与度について説明を求められる場合もある。
業界では、公開準備中の「アズ・ディープ・アズ・ザ・グレイブ(原題)」で故バル・キルマーさんの肖像がAIで再現されたことが議論を呼んでいた。アカデミーは昨年の第98回でも、AIの使用は「受賞の可否に直接影響しない」としつつ、投票時に「人間が創作の中心にいた度合い」を考慮するよう求める指針を出していた。今回のルール改定について、アカデミーは「ルールは技術とともに進化していくが、人間の芸術性を尊重する姿勢は変わらない」と説明している。
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Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images