国民的アイドルグループと呼ばれたAKB48が誕生して20年、現役のメンバーたちは何を思い、どんな活動をしているのか?パーソナルヒストリーを掘り下げる連載「なんで令和にAKB48? Season2」。第10回は2016年12月8日に16期生としてお披露目された鈴木くるみ(すずき・くるみ)。前編ではオーディションの話や、16期生を育てた村山彩希との思い出などを聞かせてもらった。【AKB48の衣装が好きで早着替えをマネしていました】
――最初にAKB48人生でのターニングポイントから聞いています。鈴木時期というか劇場公演ですね。村山彩希さんに見てもらったり、プロデュースをしてもらって公演の楽しさを知りました。公演は選抜メンバーとか関係なく、みんなが輝ける場所だって気づいて変わった気がします。
――そこなんですね。ではヒストリーをふり返っていきます。子供時代はどんなコでした?鈴木昔から元気だったと思います。あと気が強かったですね。友達ともケンカしたり。私は覚えてなかったんですけど、久しぶりに友達と会って言われました。
――その当時憧れていたものは?鈴木AKB48です。幼稚園から小学校に上がるときにはもう好きでした。最初はヘビロテとかポニシュのMVを見たり、お父さんは私がAKB好きって知ってたから、番組を録画してくれたり。
特に衣装が好きだったので、ストローでヘッドセットを作ったり、早着替えの練習をしたりしてました。確か紅白歌合戦で『UZA』をやって、『ギンガムチェック』をやって、『真夏のSounds good !』もやるみたいな。カッコいい衣装から可愛い衣装に替わるのが「すごい!」と思って。私も浴衣を着て、中に服を着て、脱いでいくみたいなマネをしたんです。動画もあるんですけど、私の場合は最終的に下着みたいな。ホームビデオすぎて、どこにも出せないんですけど(笑)。
――小さい頃から芸能をやっていたと聞きました。鈴木小学校1年生のときにスカウトされたんです。親が「人生経験だし」みたいな感じでやらせてくれて。演技レッスンに通って、ちょこちょこエキストラで出たり、あとNHKの『Eダンスアカデミー』って、EXILEの方が子供にダンスを教える番組に半年ぐらい出たり。
――すごいじゃないですか!鈴木でも、あまりやる気がなかったので、4年生ぐらいで辞めちゃって。ダンスは楽しかったので、そのあとヒップホップを習ったり。あと親が「受験したら?」って言うので、塾に通ったり。親に言われてやることが多かったんですけど、AKB48だけは唯一自分で「オーディションを受けたい」って言いました。
――なんで受けようって?鈴木『AKBINGO!』を見てたら「16期生オーディション開催」って出てきたんです。毎週録画して見るぐらい好きだったので、受けたいなって。
――オーディションで覚えてることはありますか?鈴木歌唱審査で、好きだった島崎遥香さんがセンターの『君は気まぐれ』を歌ったんです。その頃は自分がどの音程で歌ってるかわからないぐらい音痴で、だから家でめちゃくちゃ練習したんです。でもオーディションではサビまで行かずに止められちゃって、これはダメだなと。
――でも受かったわけですよね。質問の受け答えで手応えがあった?鈴木子役のときにオーディションはいっぱい受けていたから、受かりそうだなとか、わかるんですよ。でもAKB48は自信なかったです。もう空気が怖くて。秋元(康)先生もいらっしゃったし、質問とかも大人の感じなんですよ。
――受けたときはまだ小学生でしたもんね。鈴木あとSHOWROOM審査もあったんです。よくわからなくて、やらなくてもいいって言われたので、やらなかったんです。でも仮研究生に受かったときに1回だけ配信をして。SHOWROOMって英語が読めず、シャワールームって言っちゃったり(笑)。
――仮研究生だったんですね。鈴木オーディションの仕組みをわかってなくて、受かったと思ってたんですけど、違いました。そこからセレクションするためのレッスンが始まって。小学校の授業が終わってから参加したり、本当に最後のオーディションは衣装を着て踊るっていう。AKB48の衣装が好きだったから、着れることが嬉しくて。
――早着替えを練習してたぐらいですもんね。今度は手応えありました?鈴木全力を尽くして、絶対に受かりたいって気持ちはあったけど、落ちたらAKB48向きじゃなかったんだなって。仕方ないよねって話は家族としてました。
――合格はどうやって知ったんですか?鈴木夜の11時ぐらいなんですけど、たまたまメールを見てたら、合格通知が来ていて叫びました。「受かったよー!」って、家族みんなを起こして。
【前日に「明日の公演出れますか?」って言われて、やったことないポジションを覚えました】
――2006年12月8日にお披露目されました。鈴木1月にはもう16期生単独でコンサートをさせてもらって、2月には小嶋陽菜さんの卒業コンサートがあって。これはすごいことなんだよって、スタッフさんから言われたんですけど、当時はあまり気づかなくて。
――16期生の中で最年少でしたよね。メンバーとはどんな感じだったんですか?鈴木芸能をやっていたのもあって、礼儀正しくしようって、田口さんとか、山内さんとか、同期をさん付けで呼んでいたんですよ。でもファンの方には距離感があるように見えるから止めようって。けど、敬語はなかなか抜けなかったですね。
――この中でセンターを目指すぞと。鈴木センターをやりたい気持ちはありましたけど、それよりAKB48に入れたことが嬉しかったですね。この衣装を着れるとか、この曲ができるんだみたいな。
――憧れの島崎さんと会ってどうでした?鈴木「すごい人だ!」ってなりました。でも16期はほぼ全員AKB48ファンだったので、マネージャーさんから「もうファンじゃないんだよ!」って、厳しく言われてました。だから話しかけるとかもちろんなかったですし、最初は16期でまとまって行動することが多くて、先輩と関わることもあまりなかったです。
――16期といえば、先輩の村山彩希さんが母親みたいな存在でしたよね。鈴木劇場の使い方から、『レッツゴー研究生!』って公演を作ってくださったり、16期のことを一番気にかけてくれて。めちゃめちゃ頼りにさせてもらった先輩なんですけど、当時は怖かったですね。公演のレッスンで「やる気が足りない!」って、めちゃめちゃ怒られたり。
――村山さんが怒るイメージないです。鈴木きっと怒りたくなかったと思うんですけど、怒らないと私たちが変わらないという。そのとき担当してくださったマネージャーさんからも「これはヤバいことなんだよ」って。
――何が原因だったんですか?鈴木新公演の初日が近かったんですけど、ダンスが出れるレベルに達していないコがいて。「これで本当に出れる?」って。大事な初日だから全員出してあげたいけど無理で。何なら初日を遅らせようとしたぐらい。私たちも申し訳なくて、全員泣きながら謝って。
――他の期でそこまで先輩が面倒を見てくれるってなかったですよね。鈴木彩希さんは毎回のように公演を見に来てくださったんですよ。聞いたら感想を教えてくれて、次の日に意識してやったら、「良くなってたよ」って。目がいっぱいあるんじゃないかってぐらい、みんなのことを見てくれて、それがモチベーションになりました。私のAKB48人生の基盤を作ってくれた人で、本当に感謝しかないです。
――最初に劇場がターニングポイントって言ってたのも、そんな経験があってですね。鈴木彩希さんが『レッツゴー研究生!』公演を作ってくれたおかげで、公演の楽しさを知りました。本当に公演が好きになって、他のお仕事で疲れていたとしても、公演に出ると楽しくて頑張れちゃうみたいな。
――そういうのもあってか、一昨年と昨年、鈴木さんは公演出演回数が1位でした。鈴木一昨年は全然狙ってなくて、気づいたら1位になってました。確かにポジションをいっぱい覚えていたので、「自分なんだ」って。去年はファンの方も私に対して公演ってイメージを持ってくれていたので、目標にして頑張りました。スタッフさんにも「いっぱい出たいです」って言ったり。
――ポジションをたくさん覚えるのって大変じゃないですか?鈴木でも急遽メンバーが出れなくなって、スタッフさんから「明日の公演に出れますか?」って言われて、前日の夜から練習して覚えて出たこともあります。
――すごい!AKB48の場合は、ただ振り付けを覚えるだけじゃなくて、立ち位置も複雑じゃないですか。鈴木やってみなきゃわかんないかなと思って「出ます」って。フッ軽なんですよ(笑)。チームBのときも、大学にいたら15時ぐらいに電話がかかってきて、「3時間後の公演にユニットの2曲だけ出てくれませんか?」って。授業の合間に動画を見て覚えて、タクシーで劇場に向かって、そこだけ出て帰るとか。
――カッコいい!もう劇場職人ですね。鈴木急遽っていうのは嫌ですけど、必要とされているのは嬉しいって気持ちもありました。他のメンバーじゃなくて、自分に連絡が来るのはありがたいなって
【連載「なんで令和にAKB48?」は木曜日更新。グラビアに対しての思いや、今のAKB48などを語る後編は5月14日公開!】
●AKB482005年(平成17年)12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2025年12月4日に21期生がデビュー!
68thシングルが8月19日(水)発売決定!!22期生オーディション開催、応募は5月24日まで!最新情報は公式ホームページをチェック。
●鈴木くるみ(すずき・くるみ)2004年9月2日生まれ、東京都出身
身長153cm
Nickname=くるるん
公式X【@akb48kururun】
公式Instagram【@kurumi_akb48】
取材・文/関根弘康撮影/篠田直人
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