【漫画】本エピソードを読む
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのはケモノのイラストや創作漫画を描いている、えふさんの『キミの残したモノ』だ。
同作は、ケモノの着ぐるみを着るのが趣味のパートナーを失った主人公の様子を描いたBL漫画。以前えふさんのX(旧Twitter)に投稿されると、4000以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者のえふさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■急死した恋人の趣味は“ケモノ着ぐるみ”を着ること
ある日、急死してしまった同性の恋人の家にやってきた主人公。恋人はケモノの着ぐるみを着るのが趣味で、家には棺に入りきらないほどのサイズもある着ぐるみが遺されていた。
そんな恋人の趣味が理解できなかった主人公は、彼が生前に「これ着てイベントに行っている時だけは、生きている心地がするんだよ」と言っていたことを思い出す。
そして、壁にかかってあったカレンダーに目をやると、次回参加するはずだったイベント開催日に丸の印が。その後、主人公は何を思ったのか、スーツケースに恋人の着ぐるみを入れてイベント会場に向かい…。読者からは「心にくる話で泣いてしまった」「感動必至」といった反響が上がっていた。
■作者・えふさん「この界隈にいる人ならなんとなく理解できるなぁという描写を入れています」
――『キミの残したモノ』を描くに至った経緯をお教えください。
他人や一般から理解されづらいこと、大っぴらに言いづらいこと、身近な人間相手だからこそ明かさないことーーそういった扱いがされやすい趣味やセクシュアリティというものに焦点を当ててようと思い、「ケモノ着ぐるみ」「同性愛」という属性を今回取り上げました。
趣味やセクシュアリティを他人に明かすかどうかは人次第だけれども、死などの別れによってそれが葬られてしまうこと、パートナーなどのごく身近な人間にのみ、そういったその人の内心の詳細とその跡が残るということを描きたかったのです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
この界隈(ケモノ着ぐるみ)にいる人ならなんとなく理解できるなぁという描写を入れています。たとえば着ぐるみを着た状態でいわゆる「中の人」と直接的に話すことは控え、「オーナー(着ぐるみの持ち主)さんの話をしてる」という体で着ぐるみに話しかけることなど、そういった些細な所作や文化を描いてます。
――個人的に気になったのですが、“頭に星のマークがついた犬”のキャラはどのような経緯で誕生したのでしょうか?
着ぐるみは海外のクリエイターさんに作っていただきました。この界隈には自作の方や、国内で着ぐるみ専門で使っていらっしゃる会社や個人クリエイターさんも存在します。星があるのはなんとなくオシャレだからです。ノリとパッションでデザインしました。
――読者へメッセージをお願いします。
よかったらいろんなケモノ着ぐるみを見てやってください。
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