<LOVED ONE>MEJメンバーは「容姿や雰囲気に合わせた“当て書き”に近い部分も」ドラマPが語る制作秘話

「LOVED ONE」より/(C)フジテレビ

<LOVED ONE>MEJメンバーは「容姿や雰囲気に合わせた“当て書き”に近い部分も」ドラマPが語る制作秘話

5月6日(水) 12:00

「LOVED ONE」より
【写真】今後のMEJで活躍が期待される綱啓永&安斉星来

ディーン・フジオカが主演を務める現在放送中のドラマ「LOVED ONE」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)。本作は、完全オリジナルストーリーで日本社会が抱える“死因不明”という闇に真正面から切り込み、“遺された痕跡”を手がかりに、隠された真実と故人が生きた証を解き明かしていく物語だ。今回のインタビューでは、プロデューサーを務める加藤達也氏に、本作の企画理由や、今後の物語の見どころについて語ってもらった。

■「LOVED ONE」という言葉に奇跡的に出会えた

――まず最初に「LOVED ONE」という言葉を知ったきっかけを教えてください。

ドラマを企画する際、法医学を扱いながら、事件解決だけでなく「なぜ亡くなったのか」「どう生きてきたのか」を描きたいと考えていました。ですが僕自身、法医学についてあまり知識がなかったのでいろいろと調べていた時、あるドキュメンタリーで、ハワイでメディカル・エグザミナーをされている日本人の先生を知りました。

今はハワイの死因究明の施設の施設長をやっている方で、アポを取ってお話を伺ったんです。その中で、日本では「ご遺体」と言う言葉がありますが、英語では「Body」や「Remains」の他に「Loved One」という表現があると教わりました。その言葉を聞いた瞬間、そこに愛があり、誰かにとって大切な人であったことが一発で分かるすてきなワードで、ドラマの背骨がグッと通りました。実際の法医学者の方が、何気なく使われた言葉に本当に奇跡的に出会えました。

――企画の際に、最初から法医学に関するドラマを作りたいと思っていたのでしょうか?

いくつか企画がある中で、今の自分が中堅世代になり「明日も頑張ろう」と思えるような、泣けて心が震えるドラマを作りたいと思っていました。なので、死を扱いながら逆説的に「生きる」ことを考えられる法医学はぴったりだなと。

■ディーン・フジオカ&瀧内公美は「“ぴったり”という言葉がふさわしい」

――主演をディーン・フジオカさんにお願いした理由をお聞かせください。

主人公の真澄は、ディカル・エグザミナーというのが外国の制度だったりもするので、アメリカ帰りの設定でした。言語も含めて国際的な雰囲気が必要でありながらも、天才っぽくしすぎないというか…掴みどころがなくて柔らかい雰囲気も加えたかったんです。

ディーンさんは「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」のように研ぎ澄まされたイメージも強かったのですが、バラエティーで見せるかわいらしさや、柔らかさを役に反映させたら、新しい魅力になるのではないかと思いお願いしました。

――そんなディーンさん演じる真澄とバディを組む麻帆を演じている瀧内公美さんのキャスティングについてもお聞かせください。

真澄の相手役ともすれば「天才に振り回される定番のキャラクター」になりがちです。だからこそ、イメージが固定された方ではなく、まだテレビドラマであまり見たことのないような新鮮な方にお願いしたいという思いがありました。

そんな時、多くの映画賞を受賞されていた瀧内さんの圧倒的なお芝居を見て「瀧内さんしかいない」と思いオファーをしました。当初の想定では、麻帆はもっとピシッとした大人の女性だったのですが、瀧内さんが演じることで、親しみやすくてつい応援したくなる、非常にチャーミングなキャラクターになりました。現場でも若手をリードしたり和ませたりしてくれる、まさに「太陽」のような存在です。

――お二人のバディ感はいかがでしょうか?

すごく相性が良いお二人なのが伝わってきます。お二人で掛け合いをされている様子を見ても、まさに「ぴったり」という言葉がふさわしいです。瀧内さんは、ディーンさんの出方に対して、変幻自在に合わせることができるんです。

瀧内さんがこれまで数々の映画の現場で培ってきた「芝居の引き出し」と、ディーンさんの持つ唯一無二の「スター性」と掛け合わさることで、お芝居のリズムがすごく面白くなっているんです。ディーンさんも、今回瀧内さんと演じることで「お芝居をすることの楽しさ」を改めて強く感じていらっしゃるようで、その喜びをよく口にされています。

■MEJメンバーそれぞれが成長していく話を用意

――MEJは個性豊かなメンバーがそろっていますが、どのようにキャラクターを作り上げていったのでしょうか。

脚本を作っていく過程で、「そもそも、どういう背景を持った人がこのチームに集まるべきか」というところから考え始めました。MEJはエリートが集まった組織ではなく、いわば「即席で作られたチーム」です。だからこそ、それぞれに癖があったり、どこか自分に負い目を感じていたり…。言い方は悪いですが、全員がどこかに傷を持つような、葛藤を抱えた人たちの集まりにするのが面白いんじゃないかと考えました。

――第2話では、八木勇征さん演じる本田の苦悩が描かれました。

本田くんは、一見仕事ができるように見えるけれど、実は自分に自信がなくて行き詰まっている…そんなキャラクターがチームに1人いてほしかったんです。最初はヒロインの麻帆と反発し合います。一方で、麻帆にそっと寄り添うポジションとして高森(綱啓永)がいて、さらに自由に動ける涼音(安斉星来)がいて、それを見守っている由季子(川床明日香)がいる。

即席チームが少しずつ「組成」されていく過程こそが、このドラマの大きなエンジンになると思ったので、チーム全体のバランスから各キャラクターを固めていきました。また、演じるご本人たちの容姿や雰囲気に合わせた「当て書き」に近い部分もありますね。

そして第5話(5月13日放送)では、綱くん演じる高森が大きくフィーチャーされ、第6話でも安斉さん演じる涼音のエピソードが描かれます。彼らがなぜこの場所に呼ばれたのか、実は裏で何を抱えていたのか。物語を通じて、それぞれが成長していく姿をしっかりと用意していますので、ぜひ期待していただきたいです。

――事件現場のロケや解剖シーンなど、非常に見応えがありますが、撮影で特に苦労されている点はどこでしょうか?

この企画は、しっかりとした「医療ドラマ」としての側面と、いわゆる「警察モノ」としての事件捜査の側面、この2つが完全にミックスされた物語になっているので、そこがかなり大変です。毎回「どういう形で亡くなったのか」という医学的な謎を提示しつつ、「現場では何が起きたのか」という事件性も追いかけなければならない。つまり、準備すべき物量が通常のドラマの2倍近くあるんです(苦笑)。
例えば解剖シーンでは、モニターに映る所見のひとつひとつを細かく準備し、実際に役者さんに解剖台に寝ていただいて撮影しています。その一方で、死に至る瞬間の「事件現場の再現」も作らなければなりません。

第3話では交通事故のシーンがありましたが、ああいった現場の再現を毎回1から作り上げるのは、凄まじいまでの「カロリー」が必要なんです。スタッフの皆さんが本当に頑張ってくれているおかげで成立していますが、正直、プロデューサーの立場から見ても「恐縮です…」と思ってしまうほど大変な現場ですね。あまりに過酷な撮影が続いているので、今後のエピソードでは、少しだけシチュエーションを絞ったお話も出てくるかもしれません(笑)。

――真澄がいつもラストに見ている「あの事件の資料」は、やはり物語の結末に深く関わってくるのでしょうか?

はい。真澄がどんな想いで日本に戻り、このMEJというチームにやってきたのか。そして、なぜあれほどまでにご遺体に寄り添い、執念を持って事件を解くのか…彼のすべての行動の根源に関わってくるエピソードとして用意しています。

彼がアメリカで過ごした15年間、そしてその前の日本での日々。そこに彼の行動を決定づける「大きな出来事」がありました。物語が進むにつれて、「だから先生はああいう振る舞いをしていたのか」「だから解剖のたびに、『始めますね』と言っていたのか」と、バラバラだったピースが繋がっていくような構成にしています。今、まさにそこに向けて物語を緻密に組み立てている最中です。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

真澄先生の過去と向き合いながら、MEJというチームがどこへ行き着くのか。それらすべてが、何度も見返したくなるような深みのある物語として結実していくと思います。「あ、あの時の言葉にはこんな意味があったんだ」という発見が必ずある作品ですので、ぜひ最後まで彼らの旅にお付き合いいただきつつ、何度も繰り返し楽しんでいただけるとうれしいです。



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