私はリリコ。こだわりのくすみカラーで統一したリビング。そこに馴染む、白とゴールドの特注兜を息子の初節句に予約するつもりでいました。しかし義実家で義父が提示したのは、対照的な、ギラギラした「黒檀塗り・金龍虎彫金兜」。わが家では確実に浮いてしまうでしょう。北欧テイストなリビングで凄みのある兜が鎮座する様子を想像して、私はめまいがしました。「白なんて守り神にならない」と一蹴する義父と、わが家の世界観を守りたい私。ショウジはまったく頼りにならず、譲れない兜を懸けた戦いの火蓋が切られました。
義父が用意してきたパンフレットにはド派手な兜。義父は得意げですが、私にはそれが平和なわが家への宣戦布告にしか見えません。私が断っても、義父は止まりません。義父は私の大切にしているライフスタイルを「親の自己満足」だと言いました。私は今の時代にあった形で節句のお祝いをしたいと主張します。
私たちはふたりともヒートアップして、言い争いが止まらなくなってきました。ショウジは仲裁に入ろうとしてきましたが火に油。私たちの剣幕に黙り込みます。話し合いがさらにヒートアップするかと思ったそのとき、それまで静かに聞いていた義母が口を開きました。
義父は「馴染む」という言葉を否定し、私のこだわりを「親の自己満足だ」と一蹴しました。
インテリアは私の美学なのに、「浅はか」とまで言われて、私だって黙ってはいられません。
伝統を押し付ける義父と、今の価値観を主張する私。
話し合いは平行線を辿ります。火花を散らすなか、無神経なショウジの仲裁も、私たちふたりの怒声にかき消されてしまいました。
一歩も引けない「兜戦争」が最高潮に達したそのとき、静観していた義母が重い口を開きます。
白熱した空気の中に、一気に緊張が走ります。
原案・ママスタ脚本・motte作画・ゆずぽん編集・石井弥沙
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