13の失敗で職場の“厄介者”扱い…発達障害の女性を救った自己分析の“まさかの結末”【作者に聞く】

ちょっと注意されただけなのに、泣いてしまう…/画像提供:(C)春野あめ/竹書房

13の失敗で職場の“厄介者”扱い…発達障害の女性を救った自己分析の“まさかの結末”【作者に聞く】

5月3日(日) 10:00

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「はかりの上に物を置かないでね」という、日常的な注意。相手にとっては単なる精密機器への配慮でも、言われた側は「攻撃された」「全人格を否定された」と感じて、涙が止まらなくなってしまう。漫画家の春野あめさん(@AmeHaruno)が描く『発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた』は、そんな当事者特有の切実な葛藤を可視化し、大きな反響を呼んでいる。
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(2)
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(3)
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(4)

※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。



■相手の意図が読めない「アバウトな指示」と「過敏な反応」

本書では、発達障害(ASD、ADHD傾向)を持つ人が直面しがちな13のトラブルが具体的に描かれている。仕事中に「適当に他のことをやってて」と言われ、何をすべきかわからずYouTubeを見てしまい呆れられるケース。あるいは、精密機器の扱いを注意されただけで、これまでの失敗体験がフラッシュバックし「自分は責められている」とパニックになってしまうケースだ。これらは本人の怠慢やわがままではなく、脳の特性による「情報の受け取り方」の違いが原因である。

■特性と向き合うまで8年。専門家監修で紐解く「改善の糸口」

春野さん自身、自分の特性を正しく理解し、二次障害(心の不調など)と向き合えるようになるまで8年という長い時間を要した。「なぜトラブルが起きるのか」「どうすれば自分をコントロールできるのか」を解明するため、膨大な専門書や論文を読み込み、自らの思考回路を徹底的に分析。臨床心理士の中島美鈴先生による監修を経て、ケーススタディをまとめた一冊が完成した。専門的な解説に加え、当事者だからこそ描ける「支援の窓口」や「具体的な工夫」が盛り込まれている。

■「診断の有無より自分を知ること」が生きづらさを解消する

「もしかして自分も……」と悩む人に対し、春野さんは「すぐに心療内科へ行ってほしい。でも、診断はあってもなくてもいい」と語る。大切なのは、自分にはどんな特性があり、どのような環境で傷ついてきたのかを「一歩ずつ知ること」だ。自己理解を深めることは、過去のトラウマを紐解き、自分を許す作業でもある。周りと調和しやすくするための実践的なアプローチが詰まった本作は、当事者だけでなく、彼らを支える周囲の人にとっても、理解と癒やしの一助となるはずだ。


取材協力:春野あめ(@AmeHaruno)

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