「秘書を減らし、グリーン車もやめた」中道重鎮・岡田克也の“落選後”の現実。政治資金4500万円が消えて…

岡田克也氏「落選して政治資金の4500万円が消えた」

「秘書を減らし、グリーン車もやめた」中道重鎮・岡田克也の“落選後”の現実。政治資金4500万円が消えて…

5月2日(土) 8:53

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先の総選挙は自民圧勝に終わり、壊滅的敗北を喫した新党・中道改革連合を筆頭に、野党に大量の落選議員が生まれた。落ちれば「ただの人」どころか、無職となり生活に窮することも多い「元国会議員」の懐事情に迫る!

【中道改革連合・前衆院議員岡田克也氏72歳】

秘書を減らし、新幹線はグリーン車に乗りません

先の総選挙で、立憲民主党と公明党が合流した新党・中道改革連合は大敗を喫した。特に旧立憲は壊滅的で、144議席から21議席と激減。安住淳幹事長、枝野幸男元代表など多くの重鎮議員も落選した。その一人が副首相など要職を歴任し、選挙で圧倒的な強さを誇った岡田克也氏だ。

「情勢が厳しいと知らされたのは後半の1週間。全国を応援で回り、最後の4日間は地元で街頭に出ましたが、反応は従来と変わらない。何かが動いているという感触は最後までなかった」

昨年11月7日、国会で岡田氏は、高市早苗首相から台湾有事が日本の有事となるという「存立危機事態」発言を引き出していた。以来、日中関係は冷え込んだままだ。

「質問した私が悪いことになり、高市首相には『よく言った!』と称賛する空気が蔓延した。『岡田は媚中派』『中国のスパイ』というショート動画が出回ったが、安全保障上も経済的にも重要な中国に対して、首相が軽々に武力行使などと言ってはならない。私の主張は理解されるはずと考えていたし、地元有権者がショート動画に大きく影響されることはないと確信していたのですが……。党の情勢調査では私が一番強かったし、あの国会質問がなければ当選していた可能性はありました」

「中道結党への異論は、ほとんどなかった」

中道の不人気も、岡田氏に逆風となったのは明らかだろう。合流は正しかったのか。

「他に選択肢はなかった。前々回の国政選挙から立憲は衆院で50議席も増やしていた。あと30議席ほど増やせば自民党を上回ることができる。政権交代のために必要な賭けだった。実際、執行部が新党結成を提案した両院議員総会では、異論はほとんどなかった。一任した以上、従うのは当然です」

落選議員は大多数が無職となり、生活に困る者も多い。党から支給される政治資金を失い、政治活動も難しくなる。ただ、岡田氏は日本最大の流通企業・イオンの創業者一族。経営にタッチしてないとはいえ、お金に困ることはなさそうだが……。

「いや、厳しいですよ。政党交付金が年1000万円、旧文通費(旧・文書通信交通滞在費、現・調査研究広報滞在費)が月100万円で年1200万円。公設秘書の給与が3人で年2300万円。落選して、ざっと4500万円が消えた。節約のために5人いた秘書を4人に減らしました。全員65歳以上なので年金もあり、週2日出勤で、最低賃金レベルに抑えている。ほぼボランティアですよね。感謝しかありません。毎週、東京と三重を往復してますが、新幹線はグリーン車をやめました。電気もまめに消したり、節約はもともとしてますが、もっとやらないと」

旧立憲の重鎮は節約に努めて、捲土重来を期す。

【中道改革連合・前衆院議員岡田克也氏72歳】
三重3区当選12回落選1回
1990年の初当選以降、36年にわたり12期連続当選。元通産官僚。民主党政権で副首相、外相。その後は、党代表や幹事長、民進党代表、立憲民主党幹事長などを歴任

取材・文/齊藤武宏取材/山本和幸撮影/八尋研吾



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