【写真】衝撃の世界観…アグネス(チェイス・インフィニティ)とデイジー(ルーシー・ハリデイ)、2人の少女が主人公
妊娠できる健康な体を持つ女性が“子どもを産むための道具=侍女”となるディストピア世界を描き、エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞したドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。その新章となる「テスタメント/誓願」の第6話が4月29日に配信された。前回描かれた、初潮を迎えた令嬢が参加した舞踏会という名の、令嬢たちが司令官に妻として選ばれる場。そのときの状況や、近親交配を避けるために経歴を確認しながら結婚相手の候補を決めるのは、リディア(アン・ダウド)をはじめとする“おば”たちだ。その選考が進んでいく様子を背景に、リディアの過去が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■衝撃的な世界を描いた「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」から15年後が舞台
本作の原作は、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」と同じくカナダの作家、マーガレット・アトウッド氏の小説。同氏にとって2度目となる権威あるイギリスの文学賞、ブッカー賞を受賞した作品だ。
「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の世界観を引き継ぎ、約15年後の全体主義国家・ギレアド共和国が舞台。抵抗組織の台頭があったものの、ギレアドは国民を強固に支配し、あまりにも冷酷な階級社会が続いていた。特に女性は信仰を盾に財産や、読み書きさえも禁じられるなど、すべての権利を奪われ、上級司令官の令嬢たちすら、その暴力の犠牲になっていた。
監視の目が張り巡らされた中、リディアが支配する上級司令官の妻になるための教育を施す学校「リディアおば学院」で2人の少女が出会った。1人は、ギレアドの特権階級である司令官の娘として、体制の内側で従順かつ敬虔に育てられてきたアグネス(チェイス・インフィニティ)。もう1人は、国外からギレアドにやって来た新参者(改宗者)のデイジー(ルーシー・ハリデイ)だ。
■なぜリディアが体制側の人間になったのかが明らかに
リディアと、リディアおば学院でおばとして勤めるヴィダラ(メイベル・リー)は、かつて同じ学校で教師をしていた。ある日、ギレアドを創設した“ヤコブの息子たち”といわれる武装組織に、他の女性たちと共にスタジアムに集められた。宝石や携帯電話を奪われ、何かあればグラウンドで射殺される。怯えながら、食パン1枚と水1本だけで生きながらえていた。そんな中、当時はヴィヴィアンという名前だったヴィダラが、リディアの知らないうちに連行された。
やがてリディアの番が来て、司令官のジャド(チャーリー・キャリック)と面談する。ジャドは「女性部門の責任者として、新体制での人員配置を決めている」と自分の仕事を説明。新体制が何なのかも知らないリディアだったが、若いときの堕胎歴に至るまで過去を調べられていた。
キリスト教原理主義を掲げる組織では、堕胎は殺人罪に値する。たとえ過去のことでも。リディアは、「神の意志」だという男性と対等ではなくなった新体制下で生き延びる策として、ジャドらの仕事を減らすためにも、少女たちを教育するには信仰が厚い大人の女性が必要だと提案。そして「委任は主の美徳の一つ」と、キリスト教にまつわる考えであることを強調した。
リディアは、体制側の仲間になる覚悟を見せてくれとジャドに告げられる。その覚悟とは、罰せられることになった女性に銃を向けること。その相手は非情にもヴィダラだった。「死にたくない」と懇願するヴィダラに向かい、ただ生き延びるため、リディアは感情を押し殺して引き金を引いた。だが、リディアの銃には弾が入っておらず、その様子を見届けたジャドは去って行った。
■リディアとヴィダラ、ジャド司令官の緊張感ある関係
リディアとヴィダラの間にどことなく不穏な空気が漂っていたのは、過去の因縁があったのだと分かった。ただ、ヴィダラが一度は罰せられる側に並ばされたのは、単にジャドがリディアを試すだけのことだろうか。何か意図があるかもしれないと、心に引っ掛かる場面でもあった。
そして現在の描写に戻ると、リディアとヴィダラ、さらにジャドの関係性がその引っ掛かりを強くした。
自身を警護する守護者と呼ばれる青年ガース(ブラッド・アレクサンダー)に恋をしているアグネスは、リディアに司令官になる彼を夫候補に入れてくれないかと頼んだ。リディアは「考えさせてもらう」と返事したが、続いている選考会議でガースを夫候補に加えると告げる。
「彼に資格はない」と驚くヴィダラに、「じきに昇格する」とリディア。それでもヴィダラは「他の司令官のほうが長年国に仕えています」と反論するが、リディアは「国への奉仕の形はさまざまでしょ」と強硬な姿勢だった。
そんなとき、ジャドの妻で、リディアおば学院の生徒でもあったペニー(エレン・オリビア)が早産で子どもを失ったという知らせが届いた。早産に苦しむ妻を見ていられず、学院に来ていたジャドを慰めるリディア。彼女は「侍女を迎えては?」と提案する。今は管轄外だが、手配はできるというのだ。
ジャドは「まだいい」と返事しながら「頼りになる人だ」と言った。しかし、振り返れば、前回、ジャドがヴィダラにリディアの地位につくことをほのめかす場面があった。危うい関係性に緊張感が増す。
ラストではリディアが、前シリーズの最終となるシーズン6で描かれたボストン陥落以降のすべての出来事を日記に書き留めていることが明かされた。読み書きはギレアドの女性は禁じられているが、おばには特権として認められているという。だが、特権階級である男たちをおとしめることになる出来事を残しているのは許されないこと。
モノローグから推測するに、リディアは未来を担う少女たちを守るべく出来事をつづっているようだ。また第6話では、アグネスが前シリーズ主人公のジューン(エリザベス・モス)の娘であることがほのめかされ、壮大な物語から続く少女たちの未来がますます気になる。
「テスタメント/誓願」(全10話)は、ディズニープラスのスターにて毎週水曜に新エピソードを配信。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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