キャリア、性格、価値観…何もかもが違う女性離婚弁護士2人が対立から最強のパートナーへ韓国ドラマ「グッド・パートナー」を解説

離婚専門のスター弁護士・ウンギョン(チャン・ナラ)と、新人弁護士・ユリ(ナム・ジヒョン)/(C) SBS

キャリア、性格、価値観…何もかもが違う女性離婚弁護士2人が対立から最強のパートナーへ韓国ドラマ「グッド・パートナー」を解説

5月2日(土) 20:00

離婚専門のスター弁護士・ウンギョン(チャン・ナラ)と、新人弁護士・ユリ(ナム・ジヒョン)
【写真】ウンギョン(チャン・ナラ)とウジン(キム・ジュンハン)も先輩後輩を超えた“グッド・パートナー”

キャリアも性格も価値観も違う2人の離婚専門女性弁護士が、時に対立、時に協力しながら離婚裁判に挑む韓国ドラマ「グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~」が、5月7日(木)よりCS衛星劇場にて放送される。本記事では、ドラマの内容と魅力について解説する。(一部、ストーリーのネタバレを含みます)

■最高視聴率17.7%!「2024 SBS演技大賞」受賞作

本作は、「VIP-迷路の始まり-」「皇后の品格」などのチャン・ナラと「あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜」「シスターズ」などのナム・ジヒョンがW主演の2024年の作品。脚本を実際の離婚弁護士が書いており、リアルな離婚ケースの描写と、チャン・ナラ演じる敏腕弁護士のチャ・ウンギョンと、ナム・ジヒョン演じる新人弁護士のハン・ユリの“ウーマンス”(女性どうしの親密で深い友情を指す、韓国の造語)が視聴者の心をつかみ、初回視聴率7.8% (ニールセンコリア全国有料世帯基準) から視聴率は回を追うごとに上昇。パリオリンピックで3週間放送休止となったが再開後も人気は衰えず、最高視聴率は17.7%を記録した。

2024年の「SBS演技大賞」では、「最優秀演技賞」にナム・ジヒョン、そして「大賞」はチャン・ナラが受賞。その他にもいくつもの賞を獲得。チャン・ナラは俳優人生で初の「大賞」。歌手時代にも放送局の「音楽大賞」を獲っており、演技と音楽、両方の「大賞」を受賞した初の人物となった。

この人気を受けて、2026年に「Season 2」の放送も決定。チャン・ナラは続投だが、ナム・ジヒョンはスケジュールの都合で降板。本人も「人生ドラマ」と言うほど気に入っていた役だっただけに非常に残念がっていた。彼女に替わる新たなパートナーとして、「SKYキャッスル」や「ソンジェ背負って走れ」のキム・ヘユンが出演する。

■「グッド・パートナー」スト-リー

チャ・ウンギョン(チャン・ナラ)は、韓国屈指の法律事務所の離婚専門のスター弁護士。高い勝率を誇り、TVやラジオにも出演する有名人で、彼女を頼ってやって来る離婚希望者は引きも切らない。感情に左右されず、依頼者を勝たせる為には端から見れば不条理な主張も押し通す彼女は、仕事はできるが、キツい性格と物言いのせいで、新人は次々と辞めてしまう始末だ…。

そんな中、新たに採用された新人弁護士、ハン・ユリ(ナム・ジヒョン)が“離婚チーム”に配属された。ユリは“企業チーム”志望で面接を受けて合格したはずで、この配属に納得がいかない。実は1年前、ロースクール生だった時に、講義に来たウンギョンに「離婚弁護士の仕事は、愚痴を聞くこと」と言ってしまったことがあり、その腹いせなのかと尋ねるが、「そんなに暇じゃない」と一笑されてしまう。ウンギョンは「離婚訴訟で10回勝てたら、異動させてやる」と言い、ユリは渋々承諾するのだった…。

ユリは入社初日から訴訟の担当にされ、右も左もわからないまま10分後には依頼人と打ち合わせ、そして翌日の裁判に臨むことになってしまう。
ユリ(ナム・ジヒョン)は、入社初日から離婚訴訟を受け持つことに…


正義感が強く融通が利かないユリ(ナム・ジヒョン)…

■自分の正義を曲げられない新人弁護士・ユリ

正義感が強く融通が利かないユリは、依頼人の言い分も納得がいかなければ「それはおかしい」と反論し、私情も挟んでしまう。「我々はあくまでも依頼人の代理。ハン・ユリ個人と“ハン弁護士”は分けて仕事をしろ」とユンギョンに言われても、自分の正義を曲げられず、2人は事あるごとに対立する。

ユリは、高校生の頃、父親が浮気をして家を出ていったつらい思い出があり、母親や子供の気持ちがわかるだけに感情に流されてしまうのだった。彼女は、当事者の立場を考えず合理的に裁判を進めるウンギョンに反発していたが、次第に、その時点ではつらい選択を強いているようでも、結果的に依頼人にとって最善となるように先を見越した選択をしていることに気付き始める。

そんなある日、ユリは事務所の医療顧問をしているウンギョンの夫・ジサン(チ・スンヒョン)が社内で浮気している現場を目撃。強く完璧だと思っていたウンギョンが自身の離婚問題を抱え、娘ともギクシャクして苦悩していることを知る…。

■チャン・ナラの役作りのポイントは「いかにユリをイラつかせるか」
敏腕だが、上から目線で言動もキツいウンギョン(チャン・ナラ)…


チャン・ナラは、冷たく上から目線の役柄を演じるのは、今回が初めて。役作りを悩んだが、ナム・ジヒョンが演じるまっすぐなユリを見て、「いかにユリをイラつかせるか」を考えて、話し方や態度を研究した、と製作発表会で語っている。初期のウンギョンは、常に自分が正しいかのような言動で、“いけすかない女”。こんな上司には絶対つきたくないと思わせる。だが、妻として、母としての苦悩を見せるようになると、共感できる部分も出てくる。

一方、ユリも、芯の強さではウンギョンに負けていない。常に全力のいわゆる“ブルドーザー女”だ。共感力が高く、自分の正義を信じて突き進む姿は、若さゆえの青さでもあるが、頼もしさでもある。

ウンギョンは、自身の離婚訴訟をユリに依頼。2人は、パートナーとして、また、依頼人と担当弁護士として過ごすうちに、強い絆の“グッド・パートナー”になっていくのだ。

■さまざまな“グッド・パートナー”のかたち

この作品における“グッド・パートナー”は、彼女たち2人だけを指すのではない。新米の頃から先輩のウンギョルを慕い、尊敬し、時には彼女を守ろうとする弁護士チョン・ウジン(キム・ジュンハン)とウンギョル、ユリより3カ月だけ先輩で、彼女をサポートするうちに魅かれていくチョン・ウノ(ピョ・ジフン/Block BのP.O)とユリのビミョーな関係など、様々な人間関係が描かれるのも、このドラマの面白さだ。

そして、このドラマは、決して離婚を後押しする内容ではない。離婚を通して描かれる、夫婦、家族、親子の関係やそれぞれの想いは、自分にも思い当たる部分が必ずあるはず。コミカルさも交えつつ、テンポよく進む展開に大いにハマって、今一度、“家族”について考えるきっかけにしてほしい。

◆文=鳥居美保



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