日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『白い車に乗った女』をレビュー!

雪深い田舎町で起きた殺人事件、事件の鍵を握るのは混乱した作家と、彼女が“姉”と呼ぶ赤の他人…

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『白い車に乗った女』をレビュー!

5月1日(金) 17:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。見る者を翻弄する衝撃のサスペンス・スリラー。『白い車に乗った女』 評点:★3点(5点満点) 「謎が謎を呼ぶ」過剰なミステリーの連続

© 2025 SLL. & B.A. ENTERTAINMENT & BY4M STUDIO CO., Ltd.

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病院の前に停まる一台の車。血が滲んだ裸足姿も痛々しい女性ドギョンが別の女性を抱きかかえて叫ぶ。

「姉を助けてください!」

ところが警察官が調べてみたところ、ドギョンが連れてきた「姉」は赤の他人で、なおかつドギョンに精神病の既往症があったことが判明する。

彼女は噓をついているのか、それとも現実を正しく認識できていないのか。

捜査が進む中、ドギョンの供述にあった「姉が連れてきた婚約者」という人物の遺体が雪山で発見され、事態は混迷を極めていく。

文字通り「謎が謎を呼ぶ」ミステリー仕立ての本作は、登場人物それぞれの「回想」と「推察」が映像で挿入されているのが特徴で、観客はその映像のうち、何が真実で何が噓なのか、探偵になった気分で楽しめる。

少なくともそれが映画の目指すところだったはずだが、本作においてはミステリーの積み重ねがあまりにも過剰なため、次第に謎解きよりも犯罪自体へと興味の対象が移ってしまうように思える。

これはイタリア製のいわゆる「ジャッロ映画」特有の本末転倒感に近い。

そんな物語を牽引するのは、中年の女性警察官ヒョンジュを演じたイ・ジョンウンの深い余韻を称えた見事な芝居だ。

STORY:病院に意識不明の女性を車に乗せた作家ドギョンが現れる。警察官が彼女に話を聞くと、その女性はドギョンの姉で、姉の暴力的な婚約者から逃げてきたという。しかしふたりは赤の他人であることが判明し......





監督・脚本:コ・ヘジン

出演:チョン・リョウォンほか

上映時間:107分



全国公開中





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