黒島結菜主演で湊かなえの同名小説を実写映画化する「未来」。撮影風景をとらえたメイキング写真と、斎藤工、YOU、坂井真紀、古舘伊知郎ら著名人によるコメントが公開された。
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【フォトギャラリー】黒島結菜主演「未来」メイキング写真
「告白」「贖罪」などで知られる湊氏がデビュー10周年に発表した傑作ミステリーを瀬々敬久監督が映画化。複雑な家庭環境で育ちながらも夢を叶え、教師になった真唯子、教え子で、同じく過酷な家庭環境の中で暮らす章子ら、理不尽で残酷な現実の中でもがきながらも生きる者たちの姿を描き出す。
過酷な現実の中で光を求めてもがく人々の運命が交錯していく本作で、複雑な家庭環境で育ち、辛い過去を胸の奥に秘めて生きる教師・篠宮真唯子(黒島結菜)は、教え子の佐伯章子(山﨑七海)のことを人一倍気にかけている。章子には、心優しい父・佐伯良太(松坂桃李)と、ある衝撃的な秘密を抱え、世の中に対して心を閉ざしている母・佐伯文乃(北川景子)がいる。しかし章子が10歳のとき、父・良太は病によりこの世を去ってしまう。
次々と押し寄せる不幸と不運を描く本作だが、2022年の調査では日本の子どもの相対的貧困率は11.5%と発表されており、その統計は30人のクラスに3人は存在することになる。原作者湊かなえは原作のあとがきで、「レアケースを一堂に会して、自分が目立つために、インパクトの強い物語を作ったわけでもありません」と宣言しており、この物語はフィクションの力を借りて、現実に隠された影を照らし出す。本作を一足先に鑑賞した著名人たちからは、切実な現実と希望を見つめるコメントが寄せられた。
公開されたメイキング写真では、シリアスなシーンに挑むキャスト陣の張り詰めた表情や、緊張感あふれる撮影現場の様子が収められており、作品の重厚なテーマと真正面から向き合う現場の空気感がダイレクトに伝わってくる内容となっている。一方で、脚本、撮影、そして編集まで一貫して瀬々監督とスタッフが意識したのは、深刻なシーンと明るいシーンのバランスだったという。瀬々監督は「シリアスななかに、チャーミングなカットを意識して散りばめていきました。絶望と希望を対比で見せていく作品になっています」と語っている。「未来」は、5月8日より全国公開。
▼著名人コメント
■榎本ゆいな(タレント)
湊かなえさんの作品の魅力である人間の内側の揺らぎや、人と人との歪な繋がりに強く惹かれてきましたが、本作は群を抜いて残酷で、心を大きく揺さぶられました。
「未来」という言葉に潜む希望と残酷さが交錯し、静かに積み重なる違和感が後半で一気に解き明かされる展開は圧巻です。
人はどこまで自分の見たい現実を信じてしまうのか、その問いが今でも頭の中に残り続けています。
■紙上健吾(けんご@小説紹介)
数ある湊かなえ作品の中で、僕が最も心を揺さぶられ、大切に想い続けてきた一冊。
祈りと願いが込められた、重厚で、繊細で、そしてひりつくほどに苦しい物語。
その苦しみから目を逸らさず描き切ったからこそ、社会を動かす強靭な力が宿るのだと感じます。
実に誠実な映画化でした。
小説と映画、表現は違えど、湊さんが物語に託した想いは、揺らぐことなく『未来』に受け継がれていくはずです。
■神永学(小説家)
少女たちが置かれた環境は、あまりに過酷で、容赦なくその心を追い込んでいく――。
ただ、これはフィクションの世界で起きていることではない。私たちのすぐ近くで起きている現実なのだということを思い知らされる。
彼女たちが、明るい「未来」を歩むために、自分に何が出来るのかを考えずにはいられない。
■斎藤工(俳優/Filmmaker)
胸が苦しくなる出来事の中に、それでも確かに「未来」が置かれている。
物語が踏み込む「親殺し」というテーマが、他人事の距離を許さない。
特に山﨑七海さんと野澤しおりさんの終盤の眼差しは鋭く、こちらの逃げ場を静かに奪ってくる。
■坂井真紀(俳優)
絶望と希望が入り混じる叫びに、胸を締めつけられました。この胸の痛みこそが、信じられる未来のかけらになる―そう思わせてくれる、瀬々監督の叫びそのもののような作品。私たちを、私たちで抱きしめたくなる。
■紗倉まな(AV女優/作家)
親や大人たちからさんざんに傷つけられた、よるべない彼女たちの目に映る世界は暗く濁ったものだったろう。差し伸べられた「手紙」は、今に抗いながらも、そう悪くはなさそうな未来を想う時間を彼女たちに与えてくれる。そうした一筋の希望、いつだって自分より少し先の未来をいく大人たちからのやさしい抱擁に、私も包まれたかったんだよなあと泣きながら思った。
■高山一実(タレント・作家)
原作の未来を読んだ時は憎しみが強く湧き上がりましたが、映画での未来は苦しかった。
とにかく苦しかったです。
観終わった後、しばらく声が出ませんでした。声が出ない自分は幸せなのだとも。
悶えゆく苦しみの中、最後に見えたのは確かな愛です。
この先、どんな苦難が訪れようと、人を救うことはできる。
辛くなったら、また観ます。
■永田琴(映画監督)
山﨑七海の芝居と思えないリアルな存在本気で共感し、共に大人を呪った。
性別が存在することに恨みさえ覚える、反吐が出そうなほど残酷な物語。
■古舘伊知郎(フリーアナウンサー)
人間心理の剥き出しを撮らせたら瀬々敬久の右に出るものはいない。
湊かなえの傑作ミステリーを映画化した本作でも登場人物を取り巻く過酷な現実から目を逸らさず、彼女たちの名付け得ぬ感情を見事に掬い上げた。
世の中が抽象的な言葉で欺瞞を語る今、この時代にこそ見られるべき一本だ。
■YOU(タレント)
巡り合う全てが善でもあり、悪でもあるけれど
未来さえあれば
信じる力を、生きる力を持ち続ける誰かに、巡り逢える。
「隣に誰か居ますか?」
その誰かになれる為にも、生きる力を今日も蓄えなければ。
【作品情報】
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未来
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