奥多摩が第二の故郷に――チグハグなのになぜか泣ける『駐在刑事』、その不思議な魅力を「―SP2023」から紐解く

「駐在刑事SP2023」

奥多摩が第二の故郷に――チグハグなのになぜか泣ける『駐在刑事』、その不思議な魅力を「―SP2023」から紐解く

4月30日(木) 18:00

「駐在刑事SP2023」
【写真】佐藤寛太もレギュラー出演!「駐在刑事 Season3」キービジュアル

「奥多摩は、僕の故郷に似ています」――故郷に帰ったかのような懐かしさと縁側でお茶をゆったり飲むような安心感をくれる不思議な刑事ドラマ「駐在刑事」。その「―SP2022」が5月1日(金) 夜6時15分より、「―SP2023」が同日夜8時20分より、さらに「― Season3」が、5月4日(月) 昼3時15分よりCSホームドラマチャンネルにて一挙放送される。「―SP2023」はCS初放送となり、これを記念して、「駐在刑事SP2023」を軸に同シリーズの魅力を改めて掘り下げたい。

■ほっこり×シリアス×豊かな自然の奥多摩ヒューマンサスペンス!

本作は、寺島進が主演を務める人気ドラマシリーズ。“奥多摩・水根の人々とのほっこりエピソード”ד捜査一課が追うシリアスな殺人事件”ד奥多摩の自然を活かした大胆な殺人トリック”を組み合わせた新感覚なヒューマンサスペンスだ。東京の西の端、奥多摩・水根に駐在する警察官「駐在さん」が汗を流し奔走する姿を描く。「―SP2023」では、ユン・ソンモと浅田芭路が演じる韓国からやってきた謎多き親子が、物語の軸となる。

2023年夏。奥多摩では外国人旅行客が増加していた。水根の「駐在さん」こと江波敦史(寺島)も、この日は日本語がわからず困っていたパク・ジョンホ(ユン)の世話に追われる。内田遼子(笛木優子)の通訳で、彼が娘・ミヨン(浅田)と夏休み旅行中だとわかり、水根旅館への宿泊をすすめる江波。旅館に滞在することを決めるも、旅行中だというのに2人は1日中部屋に籠りっきりだった。その頃、都内の廃倉庫では身元不明の女性が刺殺される事件が発生。時を同じくして、奥多摩でも水根渓谷の浅瀬で男性の変死体が発見される。やがて、点と点が線になって一つの真実が明らかになる(以下、ネタバレがあります)。

■“外国人”と奥多摩の住人、対照的な人間関係に注目

今作で最も印象的だったのが、“外国人”であるパクの日本での孤独な現状と、「駐在さん」ら奥多摩の人々の温かさと繋がりという対照的な人間関係、そのギャップであった。冒頭からお馴染みの水根の住人・治子(茅島成美)が、外国人旅行客の英語がわからず、元気と勢いだけで対応している姿が映し出される。それを英語ができる水根ストアの長女・沢井真紀(小林星蘭)と次女・沢井ふたば(玉野るな)がスマートにフォローするのだが…やはり言語も文化も違う国に滞在するということは、どこかで必ず孤独感や疎外感のようなものに直面する瞬間があるだろう。

この「駐在刑事」シリーズの特徴でもあり最大の魅力の一つが、“古き良きモノ”ではないだろうか。東京であるものの都心から電車で約2時間もかかる西多摩郡の奥多摩を舞台にした本作は、豊かな自然がもたらしてくれる癒しと、「駐在さん」をはじめ水根の人々が織りなす優しくて温かい人情が元気を与えてくれる。その風景は、都会を中心に近所付き合いが希薄になってきた日本では、“昔”を思い出させ、ノスタルジーを抱かせることだろう。まるで故郷のような懐かしさと圧倒的な安心感を覚える不思議なドラマだ。

■故郷のような安心感と、毎回起こる殺人事件のギャップ

冒頭のセリフは、パクが物語の中で2度も口にする言葉である。孤独だったパクだが、奥多摩に来て「駐在さん」らと出会ったことで故郷のような安らぎを得ていく。その姿に視聴者もまたほっこりするし、やっぱり「駐在刑事」シリーズはこういう温泉のような温かさが良いよねと、改めて感じさせてくれる。見ているこちらの心もじんわりと温まってくるのだ。

だが、それは実に不思議なこととも言える。なぜなら、同シリーズは平和にしか見えない、人口も少ないであろう奥多摩という場所で、ほぼ毎回殺人事件が起こるという、かなり物騒なサスペンスドラマだからだ。さらに、その殺人はたいてい豊かな自然が絡んでいる。

その自然・殺人・人情というギャップに脳が混乱しそうになるが、一見チグハグに見えるそれらの要素がうまい塩梅でキレイにまとまる物語が毎話展開されていくのだから、この「駐在刑事」シリーズでしか感じられない、ほっこりスリリングという新感覚な面白さがあるのだ。

もちろん、寺島ら安定感があるベテランキャストの小気味良いセリフのやり取りや、時にコミカル、時にシリアスでありながら、ベースには「駐在さん」の人情深さがどっしりと据えられた脚本も同シリーズには欠かせない魅力の一つと言える。

そのすべてが余すところなくてんこ盛りで詰まっている「駐在刑事SP2023」。ほかにも、ユン・ソンモらゲスト出演者の“よそ者たち”の新しい風が、お馴染みの奥多摩・水根の住人たちに吹き込んで生まれる化学反応にも注目だ。たとえ都会生まれ都会育ちでも、2000年代生まれのZ世代でも、同シリーズで「駐在さん」たちに出会うたびに、奥多摩になぜか懐かしさを感じ、ここは“第二の故郷”だと錯覚するような、そんな不思議な感覚が芽生えるはずだ。

構成・文=戸塚安友奈



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