近距離の移動でも「出張扱い」になる会社とならない会社があります。出張費の”線引き”はどう決まるのでしょうか?

近距離の移動でも「出張扱い」になる会社とならない会社があります。出張費の”線引き”はどう決まるのでしょうか?

4月30日(木) 9:30

同じような移動距離でも、「出張扱いになる会社」と「ならない会社」があることに疑問を感じたことはありませんか。交通費は出ても日当は出ない、あるいはそもそも出張と認められないなど、基準が曖昧に感じる場面も多いでしょう。本記事では、出張費の線引きがどのように決まるのか、その考え方を解説します。

出張の定義は法律ではなく「会社ごと」

まず前提として、「どこからが出張か」という明確な全国共通のルールはありません。出張の定義は法律で細かく決められているわけではなく、各企業の就業規則や出張規程によって定められています。
 
そのため、同じ距離・同じ移動内容でも、会社によって「出張扱いになる・ならない」が分かれるのは自然なことです。
 

判断基準1 勤務地からの距離や時間

多くの会社では、勤務地から一定の距離や移動時間を超えるかどうかが一つの基準になります。
 
例えば、

・片道○km以上
・移動時間が○時間以上

 
といった具体的な条件が設定されていることがあります。これを超えると「通常勤務ではない」と判断され、出張扱いになるケースが多いです。
 

判断基準2 直行直帰かどうか

直行直帰になるかどうかも重要なポイントです。通常の通勤とは異なり、自宅から直接訪問先へ向かう場合や、帰社せずに帰宅する場合は、出張扱いになることがあります。
 
一方で、会社に一度出社してから近隣へ移動する場合は、「外出」や「営業活動」として扱われ、出張とは区別されることもあります。
 

判断基準3 宿泊の有無

宿泊を伴う場合は、ほぼ確実に出張扱いになります。宿泊費や日当が発生するため、会社としても明確に出張として管理されます。逆に、日帰りの場合は判断が分かれやすく、距離や業務内容によって扱いが異なることがあります。
 

判断基準3 日当や手当の有無

出張扱いかどうかは、「日当(出張手当)が出るか」で判断されることもあります。日当は食事代や雑費の補填という意味合いがあり、一定条件を満たした場合に支給されます。
 
例えば、

・一定距離以上
・一定時間以上の拘束

といった条件を満たすと支給されるケースが多いです。
 

なぜ会社ごとに基準が違うのか

出張費は企業のコストに直結するため、各社が独自にルールを設けています。頻繁に出張が発生する業種では厳しめに設定されることもあれば、柔軟に運用される企業もあります。
 
また、業務内容や働き方(営業中心か内勤中心か)によっても、適切な基準が変わるため、統一されていないのが実情です。
 

トラブルを防ぐためのポイント

出張扱いの線引きでトラブルを防ぐためには、以下を意識することが重要です。
 

・自社の出張規程を確認する
・曖昧な場合は事前に上司へ確認する
・距離・時間・目的を説明できるようにする

 
特に日帰り出張は判断が分かれやすいため、事前確認が重要になります。
 

まとめ

出張扱いの線引きは、法律ではなく会社ごとの規定によって決まります。距離や時間、直行直帰の有無、宿泊の有無などが主な判断基準となります。同じ移動でも会社によって扱いが異なるのは珍しくありません。トラブルを防ぐためには、自社ルールを理解し、不明点は事前に確認することが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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