ジェームズ・ガン監督が、DCスタジオで開発を進めていた映画「ジ・オーソリティ(原題)」の企画を、当面棚上げにすると自身のスレッズ(Threads)で明かした。
「ジ・オーソリティ」は、ガン監督とピーター・サフランがDCスタジオの共同CEOに就任した直後の2023年1月、新生DCユニバース(DCU)を彩る「ホットな企画」のひとつとして発表されていた一作だ。原作は、ウォーレン・エリス(脚本)とブライアン・ヒッチ(作画)が1999年に立ち上げたワイルドストーム発のコミック。政府の意向に従わない超人チームが、神々や独裁者をも力ずくで叩き潰していく、暴力描写と政治色の強さで知られる問題作だ。スーパーマン型のアポロと、バットマン型の戦闘マシン、ミッドナイターが恋人同士という設定でも話題を呼び、メインストリームのアメコミで本格的に描かれた同性愛カップルの先駆けとしてコミック史に名を刻んでいる。
ファンとのやりとりのなかで、ガン監督はこう率直に明かしている。
「もともと自分が脚本や監督をするつもりはなかった。脚本もいまひとつだったが、なにより、より大きなDCUのなかでうまく機能しなかった。物語としても、実務的な面でもだ」
ガン監督は、2025年2月の時点でも、この企画について「ほかにいろんなことが起きているなかで、巻き込まれてしまったプロジェクト。脚本がうまく立ち上がらなかった」と語っており、開発が難航していたことを示唆していた。
一方で、新生DCUの他企画は動いている。未来からタイムトラベルでやって来た冴えない男が、テクノロジーを使ってヒーローのふりをする「ブースター・ゴールド(原題)」のドラマシリーズは、引き続き開発中だ。アマゾン族の故郷テミスキラを舞台に、ワンダーウーマン誕生以前の女性主導社会の政治劇を描く「パラダイス・ロスト(原題)」は、「ゲーム・オブ・スローンズ」風の作風を打ち出すドラマシリーズで、現在「最終段階に近い開発」が進められているという。
新生DCUの劇場最新作「スーパーガール」は、2026年6月26日に日米同時公開される。
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Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images