当院は“Aケア”を推奨しています――衝撃作「廃用身」“異人坂クリニック”がオンライン上に開院

コンセプトビジュアル

当院は“Aケア”を推奨しています――衝撃作「廃用身」“異人坂クリニック”がオンライン上に開院

4月28日(火) 18:00

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現役医師作家・久坂部羊氏の衝撃作を、染谷将太主演で映画化する「廃用身」。このほど、物語の舞台となるデイケア施設「異人坂クリニック」がオンライン上に“開院”。特設サイトが公開され、コンセプトビジュアル、2種類のコマーシャル映像が披露された。

原作は、外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊のデビュー作となった同名小説。出版当時、そのあまりに強烈な設定から「映像化、絶対不可能」と話題を呼んだ。監督と脚本を務めるのは「家族X」「三つの光」の吉田光希。自身の学生時代に原作と出会い衝撃を受けて以来、20年にわたって温め続けてきた企画の渾身の映画化となる。主演の染谷のほか、北村有起哉、瀧内公美、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄、六平直政らが共演する。

特設サイトのアクセス方法を紹介しよう。「廃用身」公式サイト(https://haiyoshin.com/)を開くと、羽ばたく蝶に誘われて、右下に設置された「異人坂クリニックはこちら」のバナーをクリック。漆原院長(染谷)のビジュアルとともに、「異人坂クリニックのサイトにお越しですか?」「はい/いいえ」というコマンドが表示され、「はい」を選択することで物語が動き出す。

続いて現れるのは、「当院は『Aケア』を推奨しています。院長・漆原による『Aケア』の考えを知りたいですか?」という問いかけ。さらに「はい」を選ぶと、漆原院長のモノローグが歪んだフォントとともに浮かび上がり、異様な空気が一気に立ち上がる。さらに質問への回答を続けていくと特設サイトにアクセスできる仕掛けとなっている。

サイトへアクセスすると、その先に広がるのは、まるで実在する医療機関のように精巧に作り込まれた特設ページ。クリニック紹介や院長挨拶、スタッフ紹介に加え、「Aケア」の詳細、患者の声、診察時間、さらにはAケア同意書・手術説明書に至るまで、細部にわたり徹底的に構築されている。閲覧を進めるうちに、異人坂クリニックが推奨する「Aケア」の全容への理解が深まり、自らが実際に「Aケア」を受けようとしているかのような錯覚すら覚えるほどだ。

コンセプトビジュアルは、白衣をまとった漆原院長が両手に流木を抱え、その様が「廃用身」として切断された手足を想起させる。右側に配されたコピー「身体の一部を、まるで“廃棄物”のように――」と相まって、無機質で乾いた質感が、かつて人の身体の一部であったはずの存在を“モノ”として扱う異様さを際立たせている。

コンセプトCM「院長編」(https://youtu.be/jHx-lJaXziI)は、漆原院長の問診シーンから幕を開ける。明るい女性ナレーション「異人坂クリニックは、新しい医療サービス『Aケア』で、お年寄りの満足をご提供します」に乗せて、“Aケア”を丁寧に説明する院長の姿が映し出される。やがて、患者たちが笑顔で風船遊びに興じる軽やかな光景へと切り替わり、ラストは漆原院長がまっすぐな眼差しで「お年寄りの満足は、まだまだ提供できる」と穏やかに語りかける。最後に「コスパの良い介護ケアなら、異人坂クリニック」というコピーとともに、クリニックのロゴと検索窓が浮かび上がる。

「患者編」(https://youtu.be/l-P0izR4V2M)では、廃用身を切断した患者たちが活発に日常を送る様子が描かれる。左手と両足の切断を受けた岩上という患者が登場し、「残った右腕を使って、まだまだ人生を楽しもうと思っています」と語る姿を、周囲の拍手が包み込む。その光景は一見前向きでありながら、どこか異様な空気を帯びているのが印象的だ。

「廃用身」は、5月15日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

【作品情報】
廃用身

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