当時、私はコンビニで働いていました。仕事そのものは忙しくても、どうにもならないほどではありませんでした。ただ、出勤するたびに感じる言いようのない居心地の悪さがありました。原因には心当たりがあっても、誰かが口に出すことはなく、その違和感を覚えたまま日々を過ごしていました。
出勤するたびにあった居心地の悪さ
私が働くコンビニには、60代の女性スタッフがいました。勤務年数が長いこともあり、いつの間にか
職場の空気を支配する存在
になっていました。まるで自分の店であるかのような横暴な態度で、「いらっしゃいませ」という言葉を口にすることはほとんどありませんでした。
レジには立たず品出しが中心で、高齢のお客さまが財布の中を探して支払いに時間がかかると、
そばでいら立った様子を隠そうともしません
でした。その場にいるだけで気まずくなり、私は何度も視線を落としたのを覚えています。常連客の中には、その人の出勤タイミングを避けるように、来店時間を変える人もいました。
見過ごしてきた違和感の限界
そんな状態が続いていたある日、はっきりと状況が変わる出来事が起こりました。私とペアで働いていた20代の同僚に向けて、年配のスタッフがきつい言葉を投げかけたのです。その同僚は、まだ1歳の子どもを保育園に預けながら働いていましたが、明るく社交的で、職場でも周囲と自然に打ち解けるタイプでした。
場の空気が凍った同僚へのひと言
その同僚に対して、
「口が大きいからマスクをしていなさい」「子どもがまだ1歳なら、よく熱を出して保育園から呼び出されることも多くなるでしょう。そういう時期に働くのは早いんじゃない?」
と、年配のスタッフは一方的に放ちました。
その場の空気が一瞬で重くなり、私も言葉を失いました。これまで積み重なっていたものが限界に達したのか、同僚はそのまま泣き出してしまいました。
オーナーの判断で変わった環境
状況を知ったオーナーはすぐに対応し、
年配のスタッフに対してシフトを減らす判断
を伝えました。すると本人は、その場で「それなら辞めます」と申し出て、
そのまま退職
することになりました。その流れを聞いたとき、胸の奥にたまっていたものが、少しずつほどけていくように感じました。
まとめ
その後の店内は、驚くほど穏やかになりました。スタッフ同士の会話も自然に戻り、以前のような息苦しさはありません。我慢し続けていた環境も、勇気を持って声を上げたり、責任者が適切に判断したりすることで、変わることがあるのだと実感しました。違和感を「仕方のないこと」で終わらせず、健全な環境を守ることの大切さを実感した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:池上環/50代女性・主婦
イラスト:藤まる
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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