4月28日(火) 8:00
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 2024年」によると、二人以上世帯では、酒類への年間支出は4万4967円でした。これを月額に直すと、およそ3747円です。つまり、一般的な目安としては、夫婦など二人以上の世帯では月4000円前後が一つの基準と考えられます。
この目安と比べると、毎月1万5000円のお酒代はかなり高めです。単純計算で平均の約4倍にあたり、年間では18万円になります。月ごとに見ると大きすぎないように感じても、年単位に置き換えると、旅行や家電の買い替えに回せる金額になるため、家計への影響は軽くありません。
家で飲むお酒は、1回あたりの出費が少なく、本人には「それほど使っていない」という感じるかもしれません。
しかし、毎日飲み続けると、1ヶ月の合計額は大きくなりやすくなります。例えば、1日500円飲む場合は、1ヶ月で約1万5000円です。缶ビールやチューハイを毎日数本飲む習慣があると、この金額に達することは十分あります。
また、お酒代は金額だけでなく、健康面からも見直す価値があります。厚生労働省は、飲酒量をお酒の本数ではなく「純アルコール量」で把握することが大切だとしています。
例えば、ビール500ミリリットル・5%は純アルコール約20グラムで、これは1日の適量の目安とされる量です。これを超える日が続くと、飲み過ぎにつながるおそれがあります。
こうした点から、毎日の飲酒が習慣化している場合は、家計だけでなく、飲む量そのものも一度確認すると、お酒との付き合い方を見直すきっかけになるでしょう。
お酒代を見直すときは、やめるか続けるかの二択で考えないことが大切です。いきなり禁酒を求めると本人に負担がかかりやすく、長続きしないこともあります。そのため、まずは毎月のお酒代に上限を決め、その範囲で楽しむ形に整えると取り組みやすくなります。
例えば、すぐに平均的な金額に合わせるのではなく、まずは1万5000円を1万2000円にし、その後1万円へと少しずつ下げていく方法です。このように段階踏んで見直せば、急な我慢になりにくく、続けやすくなるでしょう。平均額はあくまで目安なので、家計全体とのバランスを見ながら無理のない範囲で考えることが大切です。
あわせて、飲む頻度や買い方の見直すことも有効です。毎日飲んでいる場合は、週に1日休むだけでも、年間の支出を抑えやすくなります。また、買う量をあらかじめ決めておくことや、価格を意識して選ぶこともお酒代の増えすぎを防ぎやすくなります。
大切なのは、お酒を責めることではなく、家計のなかで無理なく楽しめる範囲に整えることです。少しずつ見直していけば、負担を抑えながら続けやすい形を見つけやすくなるでしょう。
お酒代の毎月1万5000円という金額は、家計調査の平均と比べると高めといえます。ただし、平均額に合わせる必要はありません。ほかの支出を圧迫していないか、健康面に負担が出ていないかを見ながら、各家庭に合ったお酒代を考えることが重要です。
毎日のお酒を飲むからといって、完全に否定する必要はありません。楽しみを残しながら、予算と頻度を少し整えるだけでも、家計の負担は抑えられます。平均額を参考にしながら、家計や健康に配慮した無理のない飲み方を夫婦で考えていきましょう。
総務省統計局 家計調査 家計収支編 2024年 (品目分類) 第5表 1世帯当たり年間の品目別支出金額、購入数量及び平均価格(二人以上の世帯)
厚生労働省 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~ 生活習慣病などの情報 飲酒量の単位
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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