<釣りバカ日誌>濱田岳“ハマちゃん”に学ぶ、令和を生き抜くための“俺ファースト”な贅沢人生その魅力に迫る

「釣りバカ日誌新入社員浜崎伝助」/(C)やまさき十三・北見けんいち・小学館/テレビ東京/松竹

<釣りバカ日誌>濱田岳“ハマちゃん”に学ぶ、令和を生き抜くための“俺ファースト”な贅沢人生その魅力に迫る

4月28日(火) 18:00

「釣りバカ日誌新入社員浜崎伝助」
【写真】釣りを心から愛し、楽しむ…濱田岳“浜崎伝助”

何かと「コスパが〜」「タイパが〜」と叫ばれる令和時代。“スキマ時間”なんて言葉もよく耳にするようになった。さらにNISAだiDeCoだ投資だ株だ副業だ…と我々はいかに効率よくお金を稼ぎ、そして老後のために蓄えるかというところに重きを置きながら、日々物価高にあえいでいる。そんな中で推しなど束の間の癒しもあるが…それでも令和に生きる我々には、“今”を楽しむ余裕などなく、常に時間とお金に追われる毎日を送っている人が少なくない。そんな今だからこそ、ドラマ「釣りバカ日誌」で濱田岳が演じた、釣りを愛し、“好き”を生きる男・浜崎伝助から学べることがあるのではないだろうか。

■濱田岳&西田敏行…新たな“釣りバカ”コンビ爆誕!

濱田と西田敏行が新たな“釣りバカ”コンビを演じ、映画とは一味違う新入社員・浜崎伝助の成長を描いた初のシリーズドラマ「釣りバカ日誌新入社員浜崎伝助」とそのSeason2が、CSホームドラマチャンネルにて4月29日(水・祝)と30日(木)に全話一挙放送される。

本作は、面接で大好きな釣りの話ばかりしてしまい、落ち続けていた「ハマちゃん」こと浜崎伝助が、奇跡的に入社試験を突破し、大手ゼネコンの鈴木建設に就職するところから物語は始まる。ある日、ひょんなことから憔悴した初老の男性と知り合った伝助が、彼を釣りに誘う。だが、実はその男性は「スーさん」こと鈴木建設の社長・鈴木一之助(西田)だった。

■ハマちゃんは“歩くマインドフルネス”

ハマちゃんは、釣りにしか興味がないため仕事はできない…どころか何かとハプニングを起こし、稼いだお金はすべて釣りに注ぎ込み、少しでも時間が空けば釣りに行き、料理上手な彼女よりも釣りを優先する(しかも、彼女に釣った魚の調理をお願いする)…というまさに“釣りバカ”で、釣りのことしか頭にない、正直どうしようもない男である。

だが、なぜか憎めない。というよりも、気が付けば好きになっている…恐ろしい人たらしなのだ。スーさんをはじめ、ハマちゃんが所属する営業三課の面々ら登場人物も、そして我々視聴者も「ダメなやつ」と思いながらも、知らず知らずのうちにハマちゃんの虜に。原作は昭和で、同ドラマは平成(2015年・2017年)に放送されたが、いつの時代に見てもハマちゃんはやっぱり不思議なほど愛おしい。

SNSが当たり前な今、他人の目、同調圧力、キャリアへの不安に疲弊する現代人にとっては、怒られても全く凹まず、自分の“好き(釣り)”の軸だけで生きるハマちゃんが、ひときわ眩しく見えるのではないだろうか。他人からの評価なんてどうでもいい、全く気にしないハマちゃんは、他人軸に惑わされない、究極のメンタル強者。いつでもどんなときでも自己肯定感をMAXに保っているその姿は、もはや“歩くマインドフルネス”と言える。

■濱田岳だからこその“愛らしさ”

そんなハマちゃんは、濱田が演じるからこそ、より“愛嬌”や“無害さ”が際立って親しみやすい。コミカルな芝居も違和感なく、実にナチュラルに「釣りバカ日誌」の世界に溶け込んでいる。濱田自身も“濱ちゃん”であり、平成のハマちゃんは彼しかいないと言えるほどの“ハマり”役だ。

彼はとにかくデリカシーがないとも言えるのだが、それを“腹立たしい”と“可愛らしい”の中間を行ったり来たりする絶妙な塩梅で表現する濱田はさすがとしか言いようがない。またやはり濱田自身の滲み出る愛らしさが浜崎伝助に乗っかり、より自然な愛されるポンコツ人間が出来上がっている。

■“タイパ”や“コスパ”の対極にある贅沢さ

今の時代、推し活や趣味ですら「効率良く上達したい」「副業に繋げたい」といったコスパを求めがち。だが、浜ちゃんはただただ“釣りが好き”という純粋なパッションだけで生きている。ハマちゃん自身にとっては釣りが何よりも重要だが、はたから見れば、食にはなるが直接お金にも仕事にも繋がらない“無駄”なこと。その無駄をただ愛するという贅沢さを、好きなことを中心に生きる幸せを彼は教えてくれる。

一方で、浜崎伝助という男は釣り中心、自己中心的な男とも言える。それはつまり、周囲をイラつかせる天才でもあるのだが、最終的には誰からも許されてしまうという、“愛される魔力”の持ち主だ。伝助が鈴木建設を退社する騒動の際には、スーさんが目に見えて落ち込み、抜け殻になってしまうほどだった。

■なぜ浜崎伝助が愛されるのか

スーさんは、ハマちゃんの魅力について「会社ってところはさ、数字数字数字でさ、数字の奴隷みたいなところがあってね、みんなの心がカサカサになっちゃうんだよね。ハマちゃんみたいな社員が一人いてくれるだけでね、ゆとりとかさ、余裕みたいなものがみんなの中に出てくれるんだよ」と語り、また「年齢も立場も忘れて、心通わせられる貴重な友達だった。あんな青年、初めてだよ」と評していた。このセリフに“なぜ浜崎伝助が愛されるのか”、そのすべてが詰まっているような気がする。

彼は、釣り以外には基本的に無欲で、出世や成績、富、名声、そして他人に興味がないからこそ、誰に対しても臆することなく平等だ。そして、充実した釣り人生を送っているからこそ、心にゆとりがあり、人に優しく温かく接することができる。それが、ナチュラルな人たらし術を発揮する所以なのではないだろうか。同時にそれは、時間やお金にとらわれず何からも縛られず、“今”をただ純粋に楽しんで生きる、何よりも自由で幸福な“俺ファーストな人生”と言える。

構成・文=戸塚安友奈



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