4月28日(火) 10:00
多くの大学では授業料は年や学期で定額に見えますが、入学金は初年度のみ、施設設備費や実験実習料は学期や履修によって変動することがあります。
文部科学省の私立大学の調査でも、初年度の学生納付金は授業料だけでなく入学料や施設設備費、実験実習料などの合計として整理されています。つまり、学費の中身はもともと複数の要素で構成されています。
学年差の原因で一番多いのは実験実習です。大学によっては実験実習料に定額分と変動分があり、資格に関わる費用や科目の履修状況で個別に追加請求が発生する、と明記している例があります。
納入時期も履修登録が確定した後に案内されることがあり、学年が上がって実習が増えた段階で負担が増える形になりやすいです。また、学外実習費などは実施する年次に実費を徴収すると案内する大学もあり、これも特定の学年に費用が集中する原因になります。
卒業研究を行う学科などで、卒業研究費を徴収する場合があると示している大学もあります。これがあると、授業料が同じでも4年次だけ少し高くなることがります。卒業年は就活や引っ越しも重なるので、金額が小さくても家計への圧迫感が出やすい点に注意が必要です。
国立大学は授業料と入学料に標準額があります。一方で、特別な事情があるときは標準額の20パーセント増を上限に各大学が決定できるという説明もあり、全ての国立が完全に同額とは限りません。公立や私立は大学ごとの設定になるため、学費の動き方の個性が大きくなりやすいです。
不安を減らすコツは、4年間の総額を出したうえで、年度別に山を作ることです。初年度は入学金が乗るので高くなりやすく、実習が多い学年は実験実習料や学外実習費が増え、卒業年は卒研費などが加わることがあります。
ここを見越して、毎月の積立とは別に、学年の山に備える予備枠を作ると資金ショートが起きにくくなります。
手続きとしては、大学の学納金案内で、授業料以外に何があり、いつ請求されるかを確認するのが第一歩です。次に、最悪を想定して実習費が増える年の予備を少し厚めに積むと、想定外が起きてもあわてにくくなります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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