佐野史郎、“鮨アカデミー”の仲間たちとは「回を追うごとに本当に家族になってきているなと感じます」<時すでにおスシ!?>

火曜ドラマ「時すでにおスシ!?」で立石船男役を演じる佐野史郎/(C)TBS

佐野史郎、“鮨アカデミー”の仲間たちとは「回を追うごとに本当に家族になってきているなと感じます」<時すでにおスシ!?>

4月28日(火) 11:00

火曜ドラマ「時すでにおスシ!?」で立石船男役を演じる佐野史郎
第4話では、みなと(永作博美)が抱え続ける“ある後悔”の存在が明らかに

永作博美が主演を務める火曜ドラマ「時すでにおスシ!?」(毎週火曜夜10:00-10:57)の第4話が、4月28日(火)に放送される。このほど、みなと(永作)が通う鮨アカデミーのクラスメート・立石船男役を演じる佐野史郎にインタビュー。「趣味として鮨を習いにやってきたダンディーで多才な紳士」という役柄への向き合い方や、撮影現場の雰囲気、そして本作に込められた思いについて語ってもらった。

■50歳主婦が第二の人生を歩みだす姿を描く“人生応援ドラマ”

本作は、“飯炊き3年握り8年”といわれる伝統ある鮨職人の世界と、現代の価値観が交差する鮨アカデミーの中で描かれる、「笑いあり! ロマンスあり! そして美味しいおスシあり!」 の完全オリジナルの人生応援ドラマ。

「子育て卒業」という大きな一区切りを迎え、50歳で久しぶりに自分の時間と向き合うことになった待山みなと。これまでいつも「誰かのため」に全力で走り続けてきたみなと(永作)が、ひょんなことで足を踏み入れたのは、3ヶ月で鮨職人になれるという“鮨アカデミー”。

そこで待ち受けていたのは、鮨へのリスペクトが強すぎる堅物講師・大江戸(松山ケンイチ)や、世代も個性もバラバラな仲間たちだった。そんな“鮨アカデミー”でのさまざまな出会いによって、みなとは自分のために“第二の人生”の一歩を踏み出していく。

また、これまで誰かのために一生懸命走り続けてきたみなとと、ある事情で他人と深く関わるのを避けてきた大江戸という正反対な2人は、新たに飛び込んだ環境で心を通わせていく。
第4話では、みなと(永作博美)が抱え続ける“ある後悔”の存在が明らかに



■「自分が重ねてきた時間を、今度は後輩たちにバトンタッチしていけたら」

――本作の出演を聞いて、どんな感想を持ちましたか?

素直にうれしかったです。「リコカツ」(2021年)では、90年代に助監督だった植田博樹プロデューサーや、本作のプロデューサーでもある鈴木早苗さんがトップに立って、ドラマを作られていて。

昔ながらの撮影方法で、もう一度ドラマを撮ろうとしていたことに、僕も当時の仲間として共感して、何か貢献できたらと思っていたのですが、大病を患ってしまい、途中降板という形でご迷惑をおかけしてしまいました。

今回、あらためて早苗さんはじめ皆さんにお声がけいただけたことが何よりもうれしかったですし、今度こそはご迷惑をおかけできないという強い思いがあり、自分の中ではリベンジというか、少しでもお役に立てればという思いでした。

ただ、それ以上に責任の重さも感じていました。それはこの火曜よる10時『時すでにおスシ!?』という作品だけでなく、子どもの頃から慣れ親しみ、大好きなドラマをたくさん見てきたTBSの一視聴者だからこそ、そこに関わる俳優としてなおさら。

特に90年代はずっとお世話になっていましたし、言ってしまえば、実家に帰ってきたような、通い慣れたTBS緑山スタジオでした。息子役から夫役、そしておじいちゃん役へと、自分が重ねてきた時間を、今度は後輩たちにバトンタッチしていけたら――そんな役割なんだなと思って臨みました。


――脚本を読んだ印象はいかがでしたか?

TBS作品の王道をやろうとしているんだな、という印象を受けました。実際に第1話を見ても、その思いはより強く感じましたね。時代の流行に左右されない、きちっとしたドラマ作りの原点に立ち返っているといいますか。

学園ものであり、ホームドラマであり、ラブストーリーでもある。そういった要素が全て入った、いわばTBSドラマの原点のような作品。“本当に大事なものは何なのか”をもう一度見つめ直しながら、そこから未来を切り開こうとしている。そんな意志を感じました。
第4話では、フランス人留学生のセザール(Jua)がクラスに転入してくる



■演じる立石は「最初に台本を読んだ時、“詐欺師”かと思いました(笑)」

――立石はダンディーな人物ですが、演じる上で意識されていることは?

ト書き(セリフ以外の動作や表情、心情などの指示文)に「ダンディー」と書いてあり、そういったセリフがちりばめられているので、最初は一体何者なんだろうと思いました(笑)。

ただ、“ダンディーなことをやろう”とするといかにもそれらしくうそっぽくなってしまうので、そこは意識しすぎないようにしています。与えられた状況や役柄の中で、できるだけ自然体でいられたらいいなと。その結果として、どこかダンディーに見えたり、意識の高い人に感じてもらえたらいいなと思っています。


――そういった“ダンディー”のテンション感について、監督やプロデューサーと対話されますか?

僕の中では、「ダンディー」という言葉から、どうしてもバブル期のトレンディードラマがよぎるんです。なので、「これは自分の役じゃないんじゃないか」と思ったりもして。

正直、最初に台本を読んだ時、立石は“詐欺師”かと思いました(笑)。「こんな人いるのかな」というくらいできすぎていて。好々爺で家族思いで……何か企んで鮨アカデミーに潜り込んでいるんじゃないかと。

でもスタッフの皆さんに相談したら、立石は本当にそういう人物なんだと言われましたし、鮨アカデミーに入って学ぼうとしているのも事実だと分かって。

それでも、ただの好々爺でダンディーな男が、孫や家族のために鮨を学んでいるだけではないだろうな、という感覚はどこかにあります。
クラスの最年長として落ち着いた雰囲気を醸し出す立石(佐野史郎)



■松山ケンイチの所作を絶賛「体で覚えていくその感じが素晴らしい」

――鮨アカデミーの生徒として所作指導も受けられていますが、実際に握りなどをやってみていかがですか?

もちろん、何もかも難しいです。普段はそんなに料理をするほうでもないので、生徒役としてはそれでいいのかなとも思いますけれども、今年に入ってから練習していますが、特に握りが大変です。

一番練習したのはアジの三枚おろしで、やり方は何とか覚えました。家でも練習しているのですが、イカが本当に難しくて、何度やってもできないんですよ(笑)。

このドラマを見たら、きっとお鮨が食べたくなると思うんですよ。そこから技術だけでなく、いろんなことに興味が広がる作品だと思います。


――撮影現場の様子を教えてください。

みなとと渚(中沢元紀)の待山親子の物語でもあり、それぞれの家族の物語でもあるんですが、鮨アカデミーに集まった4人が、だんだん家族になっていくドラマなんだなと思っています。

撮影が進むにつれて、その関係性もどんどん深まっていって。僕は最初から“おじいちゃん”の立ち位置なので、一歩引いて全体を見ているような感覚なんですが、大江戸先生は先生なのですが親を超えた息子のようであり、みなとさんは娘のような存在ですね。

永作さんとは、29年前に共演した時は、まだ世代感覚もそれほど離れている印象ではなかったんですが、今は長女という感じで。柿木胡桃さん(ファーストサマーウイカ)が次女でおてんば、森蒼斗くん(山時聡真)は孫みたいでかわいい(笑)。

回を追うごとに本当に家族になってきているなと感じますし、控室でも自然とそういう空気ができてきています。ホームドラマとしての魅力も強い作品だと思います。

それから、松山さんの存在はやはり大きいですね。20年ぶりくらいの共演になりますが、本当に真面目で努力家で、真っすぐな方だなとあらためて感じました。青森・むつの風土が体に染み付いているような、頭で考えすぎないリアリティーがあって。

職人の手元って普通は吹き替えだったりするんですが、今回は違うんですよね。実際にご指導してくださっている「銀座おのでら」の大将も太鼓判を押すくらい。短期間であそこまで体に入れていく力は本当にすごいですし、体で覚えていくその感じが素晴らしいなと思います。
職人としての所作を見事に演じている大江戸役の松山ケンイチ



――山時さんとは一緒に所作指導を受ける日が多く、それがきっかけで仲を深められたそうですね。

ずっと一緒にいましたからね。本当に孫みたいでかわいいです。ご本人はちょっと笑い上戸で、本番でもつい笑ってしまったりするような、そういう天然なところがあって(笑)。おじいちゃんとしては、かわいくてしょうがないですね。


――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

とにかくお鮨が食べたくなるドラマだと思います。TBSらしい王道の作品で、人が生きていく中で避けて通れない問題や、その解決の糸口を描いていると思います。それはドラマの中でも現実でも変わらないものだと思うので、この作品がそのヒントになればうれしいです。ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと思います。
世代や立場だけでなく、第4話では国籍まで異なるメンバーが加わった“大江戸クラス”の今後にも注目





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