≪スマホ世代の総合誌≫創刊、令和の知の書き手結ぶ「強度のある場」となるよう願う

≪スマホ世代の総合誌≫創刊、令和の知の書き手結ぶ「強度のある場」となるよう願う

≪スマホ世代の総合誌≫創刊、令和の知の書き手結ぶ「強度のある場」となるよう願う

4月27日(月) 6:00

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ゲンロンy 創刊号『ゲンロンy 創刊号』(ゲンロン)著者:ゲンロンy 創刊号編集委員Amazon |honto |その他の書店
梁山泊のようなユニークな活動を続けるゲンロンから≪スマホ世代の総合誌≫『ゲンロンy』が創刊された。この出版不況下で勇気がある。「創刊にあたって」は言う、≪ネットとスマホへの幻滅≫のなか「令和人文主義」が台頭しつつある。≪強度のある<場>が必要だ≫と。

四〇〇頁(ページ)近いぶ厚さで「令和カルチャー!」「帝国をつくろう」の特集が2本。ウォッチ「瀬戸内海未来主義」に、投稿論文63編から選ばれた掲載作4編と盛り沢山(だくさん)だ。なお近く『ゲンロンy落選論文集(仮)』を刊行予定だそうで恐れ入る。

掲載作(のしりこ、杉村一馬、四宮駿介、河村賢の四氏)を読んでみる。どの文章もこう書くしかなかった確かな手触りがある。商品化された言論の場へ出る前の、書き手個人の世界を語る熱量がある。そして、空漠とした正体不明の生きづらさと悲鳴に似た祈りがある。『ゲンロンy』という媒体なしに目にすることのできなかった文章たちである。

働きながらものを考えるのもアカデミアに身を置いて歩むのも茨(いばら)の道だ。無償の第一歩から踏み出そう。本誌が、そんな人びとを結ぶ≪強度のある<場>≫となるよう願う。

【書き手】
橋爪 大三郎
社会学者。1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。執筆活動を経て、1989年より東工大に勤務。現在、東京工業大学名誉教授。著書に『仏教の言説戦略』(勁草書房)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『社会の不思議』(朝日出版社)など多数。近著に『裁判員の教科書』(ミネルヴァ書房)、『はじめての言語ゲーム』(講談社)がある。

【初出メディア】
毎日新聞 2026年4月25日

【書誌情報】
ゲンロンy 創刊号著者:ゲンロンy 創刊号編集委員
出版社:ゲンロン
装丁:ペーパーバック(384ページ)
発売日:2026-03-13
ISBN-10:4907188684
ISBN-13:978-4907188689ゲンロンy 創刊号 / ゲンロンy 創刊号編集委員
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