マーベル・スタジオが放つ待望の新作「アベンジャーズドゥームズデイ」が12月18日、日米同時公開される。「アベンジャーズエンドゲーム」(19)でアイアンマン役を引退したロバート・ダウニー・Jr.が、宿敵ドクター・ドゥーム役で電撃復帰を果たす他、人気ヒーローたちも再登場し、大きな注目を浴びている。
アベンジャーズの分裂を皮切りに、最強の敵であるサノスとの戦いに向けて、物語が大きく動き出すのがフェーズ3だ。新たなヒーローも続々参戦。宇宙規模の脅威が題材に、ワカンダやアスガルドといったヒーローたちの故郷が、存亡の危機にさらされる。同時に、魔術界や量子世界など、世界観の拡張もフェーズ3の特徴となっている。
●1.「シビル・ウォーキャプテン・アメリカ」(2016)
「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3作。マーベルヒーローが集結した「アベンジャーズエイジ・オブ・ウルトロン」後を舞台に、キャプテン・アメリカとアイアンマンというアベンジャーズを代表する2人のヒーローの対立を描く。
人類の平和を守るため、戦いを続けるアベンジャーズだったが、その人的・物的被害の大きさから、国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。この決定に、アイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が同意したのに対し、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)は「自らの行動は、自らの責任でする」と反発。双方のすれ違いが、一触即発の事態を巻き起こす。
アベンジャーズの面々に、アントマンやブラックパンサー、そしてスパイダーマンと新たなヒーローも参戦。理想や理屈では割り切れない正義の矛盾を突きつけ、無垢なチームアップ時代の終わりを告げる、MCUの極めて重要な分岐点となった。
●2.「ドクター・ストレンジ」(16)
天才的な技術を誇るが、傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、不慮の事故で両手の機能を失い、人生が一変してしまう。あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて導かれるように、神秘に包まれた土地、カマー・タージにたどり着いた。
当地の主で、至高の魔術師であるエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)のもと、魔術の修行に励むストレンジは、強大な敵との戦いに巻き込まれていき、医師として相手を傷つけることに苦悩し、外科医に戻るか、最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる。
MCUに魔術というアイデアを持ち込んだ本作。主人公のドクター・ストレンジは、「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」「アベンジャーズエンドゲーム」におけるサノスとの戦いで、勝ち筋を見極める予見者として、重要な役割を果たすことに。
●3.「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス」(17)
成り行きでチームを結成したお尋ねものたちが、銀河の危機を救うアクションアドベンチャー「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のシリーズ第2作。MCUにおける“宇宙”の世界観を拡張し、血縁を超えたファミリーの絆を描くなど、その後のMCUの作風に少なからず影響を与えた作品だ。
スター・ロードを自称するいい加減なリーダー、ピーター・クイル(クリス・プラット)を筆頭に、美しき暗殺者のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、毒舌なアライグマのロケット(声:ブラッドリー・クーパー)、樹木型ヒューマノイドで25センチまで再生したグルート(声:ビン・ディーゼル)、マッチョな破壊王ドラックス(デビッド・バウティスタ)のガーディアンズの面々が、新たな危機に直面し、再び強大な敵と立ち向かう。
高慢な指導者アイーシャ(エリザベス・デビッキ)が率いる黄金の惑星で、小遣い稼ぎの仕事をこなしたガーディアンズ。しかし、ひょんなことからアイーシャを怒らせてしまい、追われる身に。危機に陥った彼らの前に、ピーターの父親だという謎の男エゴ(カート・ラッセル)が現れる。
●4.「スパイダーマンホームカミング」(17)
「シビル・ウォーキャプテン・アメリカ」で初登場し、MCUへの本格参戦を果たした後のスパイダーマンの戦いを描く。新世代ヒーローの投入はもちろん、「スパイダーマンがMCUに帰ってきた(ホームカミング)」という意味でも、重要な位置づけとなる作品だ。
ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、ニューヨークに戻った後も、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。
そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。トニーをメンターに捉え、ピーターが「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを実感し、成長する物語としても見応えがある。
●5.「マイティ・ソーバトルロイヤル」(17)
雷神ソー(クリス・ヘムズワース)の活躍を描いた「マイティ・ソー」シリーズ第3作。人工知能ウルトロンとアベンジャーズとの戦いから2年、アスガルドを追放された父オーディン(アンソニー・ホプキンス)を捜しにニューヨークへやってきたソーだったが、突如として現れた強大な敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)によって、宇宙の果ての惑星に飛ばされてしまう。
その星で行われていた格闘大会に出場させられたソーは、対戦相手として盟友ハルク(マーク・ラファロ)と再会。危機を乗り切った2人は、ヘラを倒すためアスガルドへ向かい、わけありの女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、そして宿敵であるロキ(トム・ヒドルストン)も仲間に加え、チームを組んでヘラに挑むが……。
タイカ・ワイティティが監督に大抜てきされ、持ち前のコメディセンスを発揮。風刺も盛り込み、MCUのトーンを多様化させた功績は大きい。「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」に直結するクライマックスも見逃せない。
●6.「ブラックパンサー」(18)
「シビル・ウォーキャプテン・アメリカ」でMCUに初登場した新たなヒーロー、アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ブラックパンサー/ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)の活躍を描く。
絶大なパワーを秘めた鉱石「ヴィブラニウム」が産出するアフリカの国ワカンダは、その恩恵にあずかり目覚しい発展を遂げてきたが、ヴィブラニウムが悪用されることを防ぐため、代々の国王の下で世界各国にスパイを放ち、秘密を守り通してきた。父の死去に伴い、新たな王として即位したティ・チャラは、ワカンダの秘密を狙う元秘密工作員の男エリック・キルモンガーが、武器商人と組んで暗躍していることを知り、国を守るために動き始めるが……。
第91回アカデミー賞で、MCU作品として初めて作品賞を含めた7部門ノミネートという高評価を受け、美術、衣装デザイン、作曲の3部門を受賞。監督のライアン・クーグラー、ブラックパンサーを追い詰める強敵キルモンガー役で出演したマイケル・B・ジョーダンのコンビは、第98回アカデミー賞を席巻した「罪人たち」も記憶に新しい。
●7.「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」(18)
「シビル・ウォーキャプテン・アメリカ」でたもとを分かったアベンジャーズの面々が再び集結し、宇宙の半分の生命を消し去ろうとする史上最強の敵サノス(ジョシュ・ブローリン)と死闘を繰り広げるさまを描く。
全宇宙に6つ存在するといわれるインフィニティ・ストーンは、すべてを揃えると全宇宙の半分の生命を消し去ることが可能なパワーを入手できる恐るべき代物。青色のスペース・ストーンは空間移動を可能にする力をもち、紫色のパワー・ストーンは、接触しただけでその星の生物すべてを消滅させる。赤色のリアリティ・ストーンは、あらゆる物質を暗黒物質(ダーク・マター)に変え、黄色のマインド・ストーンは人の心を、緑色のタイム・ストーンは時間をそれぞれ操ることができる。
ヒーローが総出演する最大級のクロスオーバーが実現し、あらゆる伏線が一気に集結。「アイアンマン」(08)から約10年間をかけて築き上げたMCUの集大成にして、“完全敗北のクライマックス”を世界中のファンにたたきつける衝撃作となった。
●8.「アントマン&ワスプ」(18)
体長1.5センチにまで小さくなることができる異色のヒーローが活躍する「アントマン」のシリーズ第2作。時系列としては「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」以前。ポストクレジットは、「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」の衝撃ラストと一致するというMCU的仕掛けが施されている。
元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマン/スコット・ラング(ポール・ラッド)は、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。そんな彼の前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)と、博士の娘のワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン(エバンジェリン・リリー)が現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。
量子世界を舞台に、「そこでは時間と空間の概念が無意味になる」という概念を提示し、「アベンジャーズエンドゲーム」で展開される“タイム泥棒作戦”の重要なヒントとなった。小さなヒーローが、大きな橋渡しを果たした重要作だ。
●9.「キャプテン・マーベル」(19)
初めて女性ヒーローが単独で主役となった初めてのMCU作品。アベンジャーズ結成以前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)の戦いを描く。
1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてくる。彼女は驚異的な力を持っていたが、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。やがて、その記憶に隠された秘密を狙って、正体不明の敵が姿を現し……。
後にアベンジャーズ結成の立役者となるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)も登場し、アベンジャーズ誕生のきっかけとなるヒーローの始まりが明らかになるほか、フューリーが眼帯をしている理由も描かれる。
●10.「アベンジャーズエンドゲーム」(19)
前作「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」で、宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも、ヒーローたちを含めた全人類の半分を一瞬で消し去られてしまうという敗北を喫したアベンジャーズが、残されたメンバーたちで再結集。サノスを倒して世界や仲間を救うため、逆転できる確率“1400万605分の1”の史上最大の戦いに挑む姿を描く。
「インフィニティ・ウォー」では姿を見せなかったホークアイ、アントマンといったヒーローも登場し、新たにキャプテン・マーベルも参戦。監督は前作に引き続き、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務めた。
フェーズ1~3を通して語られた「インフィニティ・サーガ」の最終章として、主要ヒーローの物語にも終止符が打ち、キャラクターの成長と贖罪、第2のチャンスといったMCUの根源的なテーマが全面に押し出された。“タイム泥棒作戦”を通して、過去作のシーンを再訪する展開も胸アツ。ポストクレジットシーンをほぼ排除し、壮大な物語が幕を閉じたことを印象付けたのも、これまでのMCU作品とは大きく異なる点だ。世界累計興行収入は、27億9020万ドルに到達。現在、歴代ランキングの第2位に位置している。
●11.「スパイダーマンファー・フロム・ホーム」(19)
「アベンジャーズエンドゲーム」から数カ月後を舞台に、スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカーの新たな戦いと成長を描く。夏休みに学校の研修旅行でヨーロッパへ行くことになったピーターは、旅行中に思いを寄せるMJ(ゼンデイヤ)に告白しようと計画していた。最初の目的地であるベネチアに着いたピーターたちは水の都を満喫するが、そこに水を操るモンスターが出現。街は大混乱に陥るが、突如現れた謎のヒーロー、ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)が人々の危機を救う。
当初、フェーズ3は、トニー・スタークがこの世を去った「アベンジャーズエンドゲーム」で幕を閉じる予定だったが、その後日談として、ピーターがトニーとの師弟関係や自分の役割と向き合い、“後継者”として自立する姿までを描くことで、本作がトニーの遺産を完結させる役割を果たすこととなった。
こうして、真の意味でフェーズ3は終幕し、続くフェーズ4からは、結果的にさまざまな混沌を巻き起こす「マルチバース・サーガ」が始動するのだった。
【作品情報】
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アベンジャーズドゥームズデイ
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