4月25日(土) 0:30
結論から言うと、高級時計そのものが特別に有利な相続税対策になるわけではありません。相続税は「時価」を基準に計算されるため、現金でも時計でも基本的には同じ価額として扱われます。
ここでいう時価とは、「その財産が売れると見込まれる価格」のことです。現金は額面通り評価されますが、高級時計の場合は市場価格などを参考に評価されます。そのため、購入時の価格ではなく、相続時点での市場価値が基準になります。
つまり、100万円で購入した時計でも、市場で80万円程度でしか売れない場合、相続税評価額は80万円程度になる可能性があります。この点が、現金との大きな違いです。
現金100万円を相続した場合、そのまま100万円として評価されます。一方で、高級時計は市場価格で評価されるため、同じ100万円で購入したものであっても評価額が下がるケースがあります。
たとえば、購入時100万円の時計が相続時に80万円で取引されている場合、相続税の対象額は80万円となります。このように評価額が下がれば、その分だけ相続税の負担も軽くなります。
ただし、すべての時計が値下がりするわけではありません。人気ブランドや希少モデルの場合は、逆に値上がりすることもあります。その場合、評価額が100万円を超えることもあり、結果的に税金が増える可能性もあるため注意が必要です。
高級時計を相続に活用する際は、いくつかの注意点があります。評価額については、税務上は財産を時価で評価することが求められるため、実態とかけ離れた価格での申告には注意が必要です。
また、時計は保管状態によって価値が大きく変わります。傷や故障があると評価額が下がる一方で、良好な状態であれば価値が維持されやすくなります。そのため、日頃から丁寧に管理することが重要です。
さらに、相続人が時計の価値を理解していないと、安く売却してしまうリスクもあります。せっかく資産として残しても、十分に活かされない可能性があります。事前に情報を共有しておくことも大切です。
高級時計は、現金とは異なり評価額が変動するため、結果的に相続税を抑えられる可能性があります。
しかし、それはあくまで市場価格が下がった場合に限られます。重要なのは、「何に変えるか」ではなく「どのように評価されるか」を理解することです。評価方法を知らずに資産を変えてしまうと、逆に税負担が増えることもあります。
相続対策を考える際は、高級時計だけに頼るのではなく、不動産や保険など他の方法と組み合わせて検討することが大切です。専門家に相談しながら、自分に合った方法を選ぶことで、より効果的な相続対策につながります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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