4月24日(金) 0:20
金融広報中央委員会などの調査によると、40代の貯金額は世帯構成によって差はあるものの、平均で数百万円〜1000万円程度とされています。ただし、ここで注意したいのは「平均」は一部の高額貯金世帯に引き上げられている点です。
実際には、中央値(ちょうど真ん中の人の金額)を見ると、300万円〜600万円程度に落ち着くケースが多く、さらに住宅ローンや教育費の負担が大きい家庭では、100万円未満という人も一定数いるのです。
つまり、「貯金が少ない=自分だけが遅れている」とは限らないのです。特に40代は人生の中でも支出が大きくなりやすい時期であり、貯金ができないこと自体は決して異常ではありません。
40代で貯金が少ない最大の理由は、住宅ローンと教育費のダブル負担です。たとえば住宅ローンは毎月10万円前後の返済になるケースも多く、年間では100万円以上の支出になります。
さらに子どもがいる家庭では、塾代や習い事、進学費用などで教育費も増えていきます。高校や大学に進学するタイミングでは、一時的に大きな出費が発生することもあります。
こうした状況では、貯金よりも「支出を乗り切ること」が優先になるため、無理に貯金を増やしにくい時期ともいえます。むしろ、ローンをきちんと返済し、教育費を無理なく支払えているのであれば、それ自体が家計として健全といえます。
逆に、無理に貯金を増やそうとして生活が苦しくなると、ストレスや家計破綻の原因にもなりかねません。今の支出が将来に必要な支出と考えることも大切です。
貯金が少ないと将来が不安になりますが、今からの対策次第で十分に立て直すことは可能です。まず意識したいのは、「これからお金が貯まりやすくなる時期が来る」という点です。
たとえば、子どもが独立すれば教育費は大きく減ります。また、住宅ローンも返済が進めば残高が減り、精神的な負担も軽くなります。40代後半から50代にかけては、支出が落ち着き、貯金を増やしやすくなる人が多いのです。
そのため今は、無理に大きな金額を貯めようとするよりも、少額でも継続的に積み立てることが重要です。たとえば毎月1万円でも積み立てれば、10年で120万円になります。ボーナス時に少し多めに貯めるなど、自分のペースで続けることが現実的です。
また、家計の見直しも効果的です。固定費である通信費や保険料は一度見直すだけで、毎月数千円〜1万円程度の節約につながることもあります。こうした積み重ねが将来の安心につながります。
40代の貯金について考えるとき、単純な金額だけで判断するのはあまり意味がありません。重要なのは、収入・支出・資産のバランスです。
たとえば、貯金が少なくても住宅という資産を持っている場合や、安定した収入がある場合は、それほど過度に心配する必要はありません。一方で、貯金が多くても収入が不安定であれば安心とはいえないケースもあります。
これからは、「いくら貯めるか」だけでなく、「どう使い、どう残すか」という視点が重要になります。教育費や住宅ローンが落ち着いた後にしっかり貯められるよう、今は家計を整える準備期間と考えるとよいでしょう。
貯金が少ないことに不安を感じるのは自然なことですが、それだけで将来が決まるわけではありません。今の状況を正しく理解し、無理のない範囲でできる対策を続けることが、安心した将来への第一歩になります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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