【漫画】「退職に追い込まれるまでの一部始終」を読む
アパレル業界に約10年勤務した経験をもとに、SNSやブログで「女社会の知られざる闇」を漫画化しているゆき蔵さん(@yuki_zo_08)。エピソードはすべて実体験などの実話をベースにしており、時代に反したパワハラ上司やクセの強い顧客などの描写がリアルな共感を呼んでいる。今回は、ゆき蔵さんの先輩が妊娠報告をきっかけに退職へと追い込まれていく衝撃のエピソードを紹介する。
■幸せな報告のはずが…暗雲立ち込めるマタハラの予兆
ゆき蔵さんが先輩社員・優さんの異変に気づいたのは、ある年の10月下旬のことだ。店舗裏のストックルームへ駆け込む姿を心配して追いかけると、そこにはこっそりとお菓子を口にする優さんの姿があった。困惑するゆき蔵さんに、優さんは自身が妊娠したことを告げる。空腹になると吐き気を催す「食べづわり」の症状に苦しんでいたのだ。
「おめでとうございます!」と心から祝福したゆき蔵さんに対し、優さんの表情はどこか晴れない。すでに報告を済ませたという上司・鬼ヶ島店長の反応を尋ねると、優さんは「祝福してもらえるなんて思ってなかったけど……たった一言『仕事どうすんの?』って言われた」と声を落とした。鬼ヶ島店長は他店舗にまで悪名が響くパワハラ気質の持ち主だが、なぜか社内上層部もその振る舞いを黙認している存在だった。
■悪化する体調と、突きつけられたあまりに冷酷な言葉
「仕事は好きだし、産休をとって続けるよ!」と当初は気丈に振る舞っていた優さん。しかし、事態は悪い方向へと急展開していく。優さんの症状は、何をしていても気持ちが悪くなる「吐きつわり」へと変化し、欠勤せざるを得ない日が増えていった。ゆき蔵さんは当時の心境を「おめでとうという気持ちの一番後に、店長の反応が予想通り冷たかったため、優さんのことが心配でたまらなかった」と振り返る。
店舗の二番手として店長の右腕を務め、誰よりもひたむきに仕事に打ち込んできた優さん。そんな功労者に対しても、鬼ヶ島店長が寄り添うことはなかった。状況を受け止めるどころか、ついに優さんに対して信じられない一言を言い放つ。そのあまりに冷酷な言葉に、そばで見ていたゆき蔵さんも「心が砕ける思いだった」と語るほど、現場の空気は凍り付いていった。
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