4月24日(金) 0:10
かつてブラックカードは、限られた富裕層のみが保有できる特別なカードといった印象が強かったかもしれません。しかし、近年のクレジットカード市場においては、その位置づけにも変化が見られ、実際には、年収700万円程度であっても、一定の条件を満たすことで保有に至るケースも見られます。
クレジットカードの審査において年収は「支払い能力」を示すひとつの指標に過ぎません。カード会社は、年収の多寡だけでなく、「継続的かつ安定した収入があるかどうか」も重視するといわれています。
例えば、年収1000万円でも不安定な歩合給の人より、年収700万円で大手企業の正社員として長く勤めている人の方が、審査における「安定性」の評価が高くなる可能性があります。
高ステータスのクレジットカードを持つ人は、共通して一定の「クレジットヒストリー」を積み上げていることが多いとされています。これは、過去のカード利用実績や支払いの遅延がないかなどといった信用情報の蓄積を指します。
カード会社にとって、最も避けたいリスクは「貸し倒れ」です。そのため、高年収であっても過去に延滞があるような人より、一定レベルの利用額を継続的に使い、期日通りに支払いを続けている人の方が、優良顧客として判断されやすくなるといわれています。
特にブラックカードの多くは、カード会社からの「インビテーション(招待)」を受けて発行される招待制のカードです。
インビテーションが受けやすくなる方法のひとつとして、同じカード会社のゴールドカードなどを活用し、一定以上の年間利用額を上げつつ、数年にわたって延滞なく継続的に利用し続けることが挙げられます。
このような「利用実績の積み上げ」が整っていれば、年収1000万円という高い壁を意識しすぎることなく、最高峰のカードに近づくことができる可能性があります。
ブラックカードを保有する際に考慮すべきなのは、高額な年会費に見合うメリットを得られるかどうかでしょう。ブラックカードの年会費は数十万円に及ぶこともあり、年収700万円の人にとって毎年の固定費として決して小さな負担ではありません。
一方で、付帯する特典の内容は非常に充実しています。例えば、24時間365日対応のコンシェルジュサービスや、高級ホテルでの客室アップグレード、送迎サービスなどが挙げられます。これらのサービスを日常的に利用する人であれば、年会費に見合うメリットを得られる可能性があります。
中でもコンシェルジュサービスは、各種手配を代行してもらえる点が特徴です。移動や予約にかかる手間を省けるため、忙しいビジネスパーソンにとっては実用的な価値があるといえるでしょう。
一方で、こうしたサービスの利用機会が少ない場合には、費用対効果が限定的となる可能性もあるため、自身のライフスタイルとの適合性を踏まえて検討することが重要です。
年収700万円でもブラックカードを保有する事例は見られ、必ずしも不可能なことではありません。審査においては年収水準もひとつの要素とされますが、それに加えて、安定した勤務状況や延滞のない支払い実績、継続的な利用履歴などが総合的に評価されるといわれています。
まずはゴールドカードやプラチナカードなどで利用実績を積み、自分にとって本当に必要な1枚なのかを見極めることから始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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