ジャン・レノが自叙伝的一人芝居を日本で上演「とにかく日本にいると幸せ」と25年来の“日本愛”を語る<らくだ>

ジャン・レノが舞台「らくだ」の記者懇談会に出席/◆撮影=鈴木康道

ジャン・レノが自叙伝的一人芝居を日本で上演「とにかく日本にいると幸せ」と25年来の“日本愛”を語る<らくだ>

4月22日(水) 21:09

ジャン・レノが舞台「らくだ」の記者懇談会に出席
【写真】(左から)演出のラディスラス・ショラー氏、ジャン・レノ、ピアノ奏者のパブロ・ランティ氏

フランスの俳優、ジャン・レノが4月22日、都内の稽古場で行われた一人芝居「らくだ」の記者懇談会に出席した。本作はジャン・レノの半生を描く自叙伝的な作品で、日本での上演に至った経緯や、タイトルに込めた思いが語られた。

■自分は何者かを伝える自叙伝的一人舞台

本作は、ジャン・レノが日本で創作する初の一人芝居。語り、演技、歌の全てを自らこなし、自身の人生に深い影響を与えた出会いや出来事を、出演映画の記憶と重ね合わせながら音楽と共に描き出す。上演はフランス語で行われ、日本語字幕が付く。5月10日(日)からの東京芸術劇場 シアターウエスト公演を皮切りに、富山、静岡、石川、兵庫など全国11都市で上演される。

モロッコ・カサブランカに生まれ、フランス、アメリカと世界を舞台に数々の役柄を演じてきたジャン・レノは、自身の歩みを「僕の人生はらくだのようだ」と表現。舞台タイトルについては、「自分はどんな動物なんだろうと考えた場合、らくだだと思いました。人を運び、荷物を運び、ゆっくり歩く。鷲のようにピュッと飛んでいくタイプではない。ゆっくり反芻(すう)し、ゆっくり観察する」とその理由を説明した。

演出のラディスラス・ショラー氏によれば、劇中でジャン・レノは、いくつもの年代の自分自身を演じるという。「7歳のときの彼、10代の彼、それから映画で演じることを夢見ている若い時代の彼。彼の人生のいくつもの段階のジャン・レノを、ジャン・レノが演じているんです。音楽もその間に入りますし、ちょっとしたミュージカルのような仕立てになっています」と、作品の構成を明かした。

一人芝居という新たな挑戦について、ジャン・レノは「これまでの人生の歩みを語りたいという願いがまずありました。皆様がご覧になる俳優の私は役柄であって、私ではない他人なんです。私は私自身を語ったことがない。映画の中の俳優としての役ではなく、自分自身の人物像を子どもたちに語りたいという欲求がありました」と、上演への動機を述べた。

また、表現の場に演劇を選んだのは、舞台俳優としてキャリアを始動させた自身の原点回帰を意図したものだという。

ジャン・レノは、「自分を語る脚本を書いたとき、それを映像で撮って、世界を回って公開するという形は、考えもしませんでした。生の自分が舞台で演じるということが、明白な答えとしてそこにありました。映画を愛し、映像を愛することは私にとって重要なことですが、やはり私は舞台、演劇から来た人間なんです。キャリアのエピソードはお芝居の中で語られていますが、自分が元々いた場所へのリスペクトから演劇を選びました」と静かに語った。
【写真】(左から)演出のラディスラス・ショラー氏、ジャン・レノ、ピアノ奏者のパブロ・ランティ氏


■日本への親愛の情を、結婚生活の妻に例えて表現

本作は、まず日本で上演され、将来的には海外公演も視野に入れているという。世界的な知名度を誇るジャン・レノが、最初の地に日本を選んだのは「25年来の愛情から」だという。

ジャン・レノは、「25年来、日本とはお付き合いがあって、とても好き。その愛情から今回のクリエーションはここでやりたいと決めました。3年前にチャリティーで来日したときから決めていました」と明かし、「“好き”の定義を説明するのは難しいですが、このアンサンブル全体、全てを含めて好き。ディテールで説明することができない。結婚生活で妻への愛も同じですね。とにかく日本にいると幸せなんです」と、日本への親愛の情を表現。劇中には、日本でのエピソードも盛り込まれる予定だという。

日本や日本人の変わらぬ良さを問われると、「日本人の優しさ。受け入れて、歓迎してくれる気持ち、他者を尊敬する気持ち。それはこの25年変わっていないと思います。25年前に初来日したときと、今回と。私を歓迎してくれる日本人の皆さんのその部分は変わっていないと思います」と話し、「他の国では失われてしまったところもあるそういった面が、日本人は変わらずにあると思います」と敬意を表した。

また、ジャン・レノは「富山は日本酒がおいしいので好きです」と語るなど、日本酒好きの一面も見せた。今回の公演では世界的に有名な日本酒ブランド「獺祭」が特別協賛を務めることも決定。東京公演では、20歳以上の来場者に「らくだ」オリジナルボトルの獺祭がプレゼントされる。

最後にジャン・レノは「皆さん、劇場でお会いしましょう。『らくだ』というお芝居の中には笑いあり、涙あり、歌もあります。皆さまに喜んでいただけることを願っています」と呼び掛けた。

◆取材・文=鈴木康道
ジャン・レノ



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