4月22日(水) 8:00
扶養内で働いている場合、多くは国民年金のみの加入となり、将来受け取れるのは基礎年金だけです。一方で、扶養を外れて会社員として働く場合には、「厚生年金」への加入が必須になります。厚生年金は、収入や働いた期間に応じて将来の年金額が増える公的年金制度で、収入や加入期間に応じて将来の受給額が増える仕組みです。
つまり、働いた分だけ将来の受け取れる年金が増える可能性がある点が大きなメリットです。特に、これまで厚生年金に加入していなかった人にとっては、将来の年金を増やす有効な手段といえます。
では、具体的にどのくらい増えるのでしょうか。厚生年金の受給額は「平均月収×一定の割合×加入月数」によって決まります。今回は、50歳から60歳までの10年間、月20万円の給与で働いた場合を考えてみましょう。
この場合、将来受け取れる年金は年間で約10万円前後増えるとされています。月額に換算すると、おおよそ8000円~1万円程度の上乗せになるケースが一般的です。
もちろん、実際の金額は保険料率や賞与の有無などによって変わるため、あくまで目安として考える必要があります。しかし、年金は一生受け取るものです。仮に20年間受け取るとすれば、合計で200万円以上の差になる可能性があります。このように長期で考えると、無視できない差といえるでしょう。
一方で、扶養を外れると社会保険料の支払いが必要になります。厚生年金や健康保険の保険料は給与から差し引かれるため、手取り額は思ったより増えないこともあります。
例えば、月20万円の給与でも、保険料を差し引いた後の手取りは数万円減ることがあり、「収入は増えたのに生活が楽にならない」と感じるケースもあります。
そのため、事前に手取り額をシミュレーションし、「将来の年金増加」と「世帯収入の減少」のバランスを考えることが重要です。短期的な収入だけでなく、長期的な安心も含めて判断する必要があります。
扶養を外れて働くことは、将来の年金を増やす有効な手段の一つです。特に50代からでも、一定期間しっかり働くことで受け取る年金額を底上げできます。
今の生活とのバランスを見ながら、自分にとって無理のない働き方を選ぶことが大切です。将来の安心を少しでも高めたい方にとっては、前向きに検討する価値のある選択といえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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