住宅ローンの繰り上げ返済を夫に提案したら「繰上返済は損する」と反対されました。繰上返済が損になるのは本当ですか?

住宅ローンの繰り上げ返済を夫に提案したら「繰上返済は損する」と反対されました。繰上返済が損になるのは本当ですか?

4月18日(土) 2:10

住宅ローンの繰り上げ返済は、「早く返したほうが得」というイメージがある一方で、「今は損になることもある」といった意見も増えています。 実際にどちらが正しいのか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、繰り上げ返済が損と言われる理由と、判断するためのポイントについて分かりやすく解説します。

繰り上げ返済の基本的なメリット

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に元金を前倒しで返す方法です。これにより、将来支払う利息を減らせ、総返済額を抑える効果があります。特に借入当初は利息の割合が大きいため、早い段階で行うほど効果が高くなります。
 

「損」と言われる理由とは

最近、繰り上げ返済が損と言われる背景には、低金利の影響があります。現在の住宅ローン金利は非常に低く、年0.5%前後の商品も珍しくありません。この場合、無理に繰り上げ返済をするよりも、その資金を投資に回した方が高いリターンを得られる可能性があります。
 
三井住友信託銀行株式会社が実施したアンケートによると、「繰上返済をしたことがあるか否か」に対して、2004年~2013年→2014年~2023年と借入時期が令和に近づくにつれて、「繰上返済をしたことがある」の割合が徐々に減少しています。
 

手元資金が減るリスク

繰り上げ返済をすると、その分の現金が手元からなくなります。一度返済に回したお金は基本的に戻せないため、急な出費や生活費に対応しづらくなるリスクがあります。特に子育て世帯や収入が不安定な場合は、手元資金を確保しておくことが重要です。
 

住宅ローン控除との関係

住宅ローン控除を受けている期間中は、繰り上げ返済によって控除額が減る可能性があります。控除の恩恵が大きい場合は、あえて繰り上げ返済をしない方がトータルで得になるケースもあります。特に控除期間の前半は、この点をよく確認する必要があります。
 

繰り上げ返済が向いているケース

一方で、繰り上げ返済が有効なケースもあります。例えば金利が高めのローンを利用している場合や、将来の支出がある程度見通せている場合です。
 
また、定年までに完済したいと考えている場合も、計画的な繰り上げ返済は有効な手段になります。
 

投資との比較で考える

繰り上げ返済をするかどうかは、「確実に得られる利息軽減」と「投資によるリターン」の比較で考えることが重要です。例えばローン金利が0.5%の場合、それ以上の利回りで安定して運用できるなら、投資の方が有利になる可能性があります。ただし投資にはリスクもあるため、無理のない範囲で判断する必要があります。
 

バランスを取る考え方

実際には、全額を繰り上げ返済するか、まったくしないかの二択ではありません。手元資金を十分に残しつつ、一部だけ繰り上げ返済を行うという方法もあります。また、ボーナス時だけ返済するなど、柔軟に調整することも可能です。
 

まとめ

繰り上げ返済が損になるかどうかは、金利や控除、資産運用の状況によって変わります。低金利の今は必ずしも得とは限らず、手元資金や将来の計画を考慮することが大切です。夫婦でしっかり話し合い、自分たちに合ったバランスを見つけることが重要です。
 

出典

三井住友信託銀行株式会社直近10年で、住宅ローンの繰上返済の取り組み姿勢に変化
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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