2050年の海は魚よりプラごみのほうが多い?『13歳からのサーキュラーエコノミー超入門』が教える地球の未来

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2050年の海は魚よりプラごみのほうが多い?『13歳からのサーキュラーエコノミー超入門』が教える地球の未来

4月14日(火) 9:37

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2050年の海では、泳いでいる魚の重さよりもプラスチックごみの重さが上回る――。そんな衝撃的な予測が現実味を帯びる中、環境問題の本質を中学生にも分かりやすく解説した新刊『僕が使ったペットボトルはどこへ行く? 13歳からのサーキュラーエコノミー超入門』(クロスメディア・パブリッシング、定価1870円)が刊行された。同書は、われわれの生活に不可欠なプラスチックが抱える「便利さ」と「負の側面」の両面を見つめ直し、持続可能な未来へ向けた具体的な行動を促す一冊だ。

世界で生産されるプラスチックのうち、実際にリサイクルされているのはわずか9%に過ぎない。残りの多くは埋め立てや不法投棄によって海や川へ流出し、自然分解されるまでに数百年もの時間を要するという。「リサイクル大国」という印象の強い日本だが、実態はごみの約70%を焼却処理する「焼却大国」としての側面を持つ。同書では、日本独自の「サーマルリサイクル(熱回収)」という考え方の是非を含め、私たちが分別したごみがたどる「4つのルート」を、左ページにイラスト、右ページに解説という初心者にも優しい形式で鮮明に描き出している。

興味深いのは、高校生の一日を通してプラスチックとの関わりを数える試みだ。朝起きてから眠るまで、私たちが触れるプラスチック製品は100点を超え、その約7割が半日も使わずに捨てられる「使い捨て」であるという事実は驚きを禁じ得ない。本書は単なる知識の提供に留まらず、読者が自らの生活の中で「今日使ったプラスチック」を数えるミニワークなどを通じ、身近なところから「気づき」を得る体験的な構成を重視している。

また、イギリスの学校によるストロー削減や、オランダの公共調達ルール、世界的スポーツブランドによる再生素材の活用など、各地の先進的な事例も紹介。著者の木口達也氏は、リサイクル装置メーカーの経営者として現場に立つ立場から、循環社会の実現には「人の意識」「テクノロジー」「法制度」の三位一体が必要だと説く。現状を打破する鍵となるのは、「不完全でもまずは始める」という姿勢だ。親子や学校、そして企業のサステナビリティー担当者が、地球の未来を守る第一歩を踏み出そうとする時、本書は確かな道標となるはずだ。



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