エドワード・ヤン監督の長編デビュー作「海辺の一日」4Kレストア版が7月10日から日本劇場初公開される。併せて、ヤン監督の代表作「恐怖分子」デジタルリマスター版の上映も決定し、日本版ビジュアルと予告編、濱口竜介監督&三浦哲哉氏のコメントが披露された。
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1983年に発表された「海辺の一日」は、「恐怖分子」「牯嶺街少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の想い出」へと至るエドワード・ヤンの長編デビュー作であると同時に、後にウォン・カーウァイ作品などを通じて世界的撮影監督となるクリストファー・ドイルの長編デビュー作でもある。これまで限られた機会でした上映されなかった“伝説の傑作”が、日本で初めての一般劇場公開を迎える。
13年ぶりに再会した二人の女性の会話を起点に、封じ込められていた記憶と人生の層を描くドラマ。恋愛、結婚、家族、父権的秩序からの自立――ひとりの女性の人生を通して描かれるのは、急速に変化していく時代の痛みと、見ないふりをしてきた感情が静かにほどけていく過程だ。シルビア・チャンが演じる佳莉(ジャーリィ)という人物の揺らぎと強さは、本作を“巨匠の原点”であると同時に、“女性の人生を描いた先駆的な映画”としても際立たせている。
「恐怖分子 デジタルリマスター」は、台北という都市そのものを舞台に、人々の孤独と偶然、そして静かに連鎖していく破滅の気配を描き出した、ヤン初期を代表する重要作だ。7月10日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、角川シネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国公開。
▼コメント
エドワード・ヤンのビッグ・バン。始まりにもかかわらず、まるで「これが最後」かのような衝迫すら感じる。既にすべてがここにある。やつれてなお、生気を漲らせるシルヴィア・チャンの表情と、髪が、何より心に残る。――濱口竜介(映画監督)
潤沢な資金などあるわけもなく、若い友だちが老けメイクで出演している風なのにどうしてこんなにも自由で切実でかっこいいのか。ここから伝説が始まる……すごい!――三浦哲哉(青山学院大学教授/映画研究・評論)
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海辺の一日
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