人類史上最も成功したエンターテイナー、マイケル・ジャクソンの半生を映画化した「Michael マイケル」のワールドプレミアが“伝説の地”ドイツ・ベルリンで4月10日(現地時間)に開催された。
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【場面写真】「Michael マイケル」ワールドプレミアの写真
映画は人類史上最も売れたアルバム「スリラー」を生み出し、ムーンウォークをはじめとした革新的なダンスで、今なお世界中のアーティストに影響を与え続けているマイケルが、父の支配と自身のビジョンの狭間で揺れながら、数々の名曲を生み出していく“創造の瞬間”を描く。さらに、その才能ゆえの孤独に悩む一人の人間の姿にも光を当てる。全27曲におよぶマイケルの名曲の数々が、圧巻のスケールでスクリーンに蘇り、その伝説の始まりが明かされる。
本作の世界初上映の地に選ばれたのは、マイケルにとって特別な意味を持つ街・ベルリン。東西冷戦下の1988年、マイケルは西ベルリンの壁近くで「バッド・ワールド・ツアー」の西ベルリン公演を開催。壁の向こう側にいた東ベルリンの市民までもが“音”を求めて集まり、その光景は音楽が国境を越える力を持つことを象徴したと言われ、翌年のベルリンの壁崩壊の兆しとなる歴史的な瞬間として語り継がれている。
そんな歴史と記憶が刻まれたベルリンで開催された今回のワールドプレミアには、60カ国以上から数千人のファンが集結し、会場周辺にはマイケルのTシャツや衣装をまとったファンであふれかえった。
レッドカーペットには、マイケルを演じたマイケル・ジャクソンの実の甥でもあるジャファー・ジャクソンがシックなブラックスーツで登場。幼少期のマイケルを演じたジュリアーノ・クルー・バルディもスタイリッシュな装いで笑顔を見せた。さらにマイケルの母・キャサリンを演じたニア・ロング、マイケルの長年の弁護士ジョン・ブランカを演じたマイルズ・テラー、さらにアントワーン・フークア監督、プロデューサーグレアム・キングが姿を見せ、豪華キャストと制作陣の集結に会場のボルテージは最高潮に達し、 さらに、日本からはマイケルのファンとして知られる米倉涼子が参加した。
ジャファー・ジャクソンは「ここまでは長い道のりでした。だから、本当にここまで来られたなんて信じられない気持ちで、胸がいっぱいになるほどワクワクしていると同時にほっとした気持ちもあります」と明かした、「まるで夢のようで、皆さんからの愛とエネルギーを感じています。早く皆さんにこれを見てほしいです」と手応えを見せた。
劇中で数々のパフォーマンスも披露しているが最も印象に残ったのが「スリラー」MV撮影だったそうで「東ロサンゼルスでオリジナルのミュージックビデオが実際に撮影されたのと同じ場所だったので、僕が気に入っているシーンの一つです。子どもの頃、僕のお気に入りのミュージックビデオのひとつだったから、その場所に立って、あの光景を目の当たりにし、パフォーマンスを披露できたのは、まるで夢のようでした。本当に素晴らしかったです」と振り返った。
そして“キング・オブ・ポップ”の魅力について「マイケルの最大の魅力は、彼の音楽を通じて世界中に広く伝わった“世界をより良い場所にしたい、世界を癒したい”というメッセージだと思います。それは彼がデビュー当初から掲げてきたメッセージであり、音楽やミュージックビデオを通じて常にその実現を目指していたと思います」とその人間性への敬意を表した。
幼少期のマイケルを演じた若手俳優のジュリアーノ・クルー・バルディは、マイケルについて「仕事熱心なところが本当に素晴らしく、仕事に対する姿勢はすごいと思いました」と明かす。SNSでのマイケルのパフォーマンスを体現する姿が話題を集めているジュリアーノは、劇中でも愛らしさをのぞかせながら、圧巻のステージを披露している。「僕と兄弟(役の俳優)たちで「ABC」のミュージックビデオを再現したのですが、あれは最高でした!」と笑顔で振り返った。
ニア・ロングはマイケルの母・キャサリンを演じる上で「地に足をつけ、愛情深く、親切で、私自身もそうであるように、母親としての責任を果たすこと」を意識したと明かす。さらに「母と息子の絆は、本当に大切で、特別なものだと思いますので、私にとって、それは本当に重要なことでした」と役に込めた思いを語る。
アントワーン・フークア監督は本作について「一番大事だったのは、ステージを離れたマイケル・ジャクソンを描くことだったと思います。そうすることで、彼がどんな人間なのか伝わり、彼の心の内が理解できるからです。そうすれば、ステージ上の彼を見たときに、より強い絆を感じられるはずです」と話し、「感動と楽しさが味わえることは間違いありません。マイケル・ジャクソンのコンサートに肉迫する最高の体験となるでしょう」と圧倒的な没入体験に自信をにじませる。
そして、「ボヘミアン・ラプソディ」を世界的メガヒットへと導いた本作プロデューサーのグレアム・キングは「マイケルが成し遂げたのは、音楽を通じて人々を一つにまとめたことだと思います。私は、この映画が世界中の人々を一つに結びつけることを願っています」とメッセージを寄せた。
プレミア会場では、本編上映終了の瞬間、間髪入れずに観客総立ちのスタンディングオベーションが巻き起こり、拍手と歓声は鳴りやむことなく会場を揺らし続けた。
日本から参加した米倉涼子は「彼のファッション性とか、自由になりたい思いとか、すごく苦しかった思いとか、そういうところを超えて人から注目される、それを励みにしているところが素晴らしいなと思いました」とマイケルの魅力を振り返り、上映の感想を「会場全体がひとつになり、圧倒的な音響とともに、まるでステージを観ているかのような空気に包まれました」「本当に(本物の)マイケル・ジャクソンを観ているかのようで、彼に再び命が吹き込まれたように感じました。その時代に自分たちが立っているような感覚でした」と圧巻の没入体験だったことを明かした。
さらにプレミア会場では、マイケル・ジャクソンに関するファン向けの展示や体験型コンテンツも展開された。劇中で使用された代表的なステージ衣装の展示や、レコーディングスタジオの再現セット、ベルリンの象徴であるバディーベアをモチーフにしたフォトスポットのほか、マイケルと一緒にダンスを楽しめる没入型体験ブースなどが用意されており、来場者は映画の世界に入り込むような感覚で、その世界観を存分に楽しんでいた。
ベルリンプレミアの翌日には記者会見が行われ、主要キャスト・スタッフが登壇。上映終了後も多くの観客が会場に残り、マイケル・ジャクソンの楽曲を大合唱するなど、その熱狂は冷めやらぬ様子だったことを振り返りグレアムは、「みなさんと一緒に歌いすぎて声が出なくなった」と笑い、ジャファーも「いまだに昨晩の感動から抜け出せていません。劇場で観客の皆さんと共にあのエネルギーを感じ、踊ったり足を踏み鳴らしたりしながら過ごした時間は、これ以上ないほど幸せでした」と余韻を噛みしめた。
記者会見では、本作の撮影秘話に加え、マイケル・ジャクソンを演じることへの思いについても質問が飛び、それぞれ胸中を語った。撮影現場には毎日415人ものスタッフが集結していたといい、グレアムは「彼らがそうしていたのは、ただ一つの理由のため。マイケルへの愛のためなのです。その想いは確かに感じられました」と振り返った。撮影は「スリラー」のMV撮影地をはじめ、実際にマイケルが使用したロケーションで行われた本作。フークア監督は「実際の場所で撮影ができるのは、いつだって夢のような話。レコーディングスタジオも含めてすべてが本物で、我々にとってまさに夢が叶ったようなものです」と明かした。
ジャファーは初めて脚本を読んだ際を涙が止まらなくなる場面がいくつもあったと言及。「本当に感情が高ぶり、この物語と深くつながっていると感じました」と語る。続けて「特にデンジャラス・ツアーの中で、子どもの頃に一番好きだった『スムーズ・クリミナル』の映像を繰り返し見て、その動きを真似しようとしていた4~5歳の頃の記憶が蘇ってきました。脚本を読んでいる間にも、そうした記憶が次々と蘇り、これから数カ月かけてそのプロセスを経験していくこと自体に特別な意味を感じました」とマイケルとの深いつながりを実感したと明かす。だからこそマイケルのフルコスチューム姿の自身を初めて目にした瞬間は「一生忘れられない」と、撮影初日に行われた「BAD」のパフォーマンスシーンを振り返る。
「『BAD』のジャケットに、ズボン、ローファーを履いた自分の姿を見つめても、現実だとなかなか実感できませんでした。その瞬間を迎えるまでに、本当に長い時間が費やされ、期待も大きかったし、早くステージに上がって、最高のショーをやるぞという気持ちで臨みたかった。ステージに上がって歌うまでの間、ずっとマイケルに思いを馳せていました」と回顧。幼少期のマイケルを演じたジュリアーノも「マイケルは僕の人生において、常に大きなインスピレーションを与えてくれた存在」と語り、「彼のインタビューをたくさん見て、仕草や動き、話し方、体の動かし方を練習して準備しました」と役作りを述懐。
最後にジャファーは「観客の皆さんに持ち帰ってほしい最大の願いは、マイケルの本質と存在感を感じてもらうこと。そして、彼という人間、その核心にある魂について、より深く理解してもらい、映画館を後にしてほしいと思います」と作品に込めた想いを語った。「Michael マイケル」は、6月12日から日本公開。
【作品情報】
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Michael マイケル
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