【写真】清原和博が語るプロ入り後の転機「ボールの重みが、高校生の投げる140キロと違う」
4月6日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは埼玉西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、オリックス・バファローズで活躍して球界を代表するスラッガーとして時代を築いた清原和博と、横浜ベイスターズのエースとして活躍し現在は解説者としても知られる野村弘樹だ。MCのレッド吉田と上田まりえとともに、当時の過酷な環境からプロでの分岐点まで濃密なエピソードを披露した。
■PL学園の絶対的な上下関係強さの裏側にあった過酷な日常
PL学園時代に絶対的な存在だった清原と、その背中を追っていた野村。野村が「あれがキツかった」と語るのは、清原へのマッサージだ。
仰向けの清原の足首を持ち上げて振るマッサージ。清原の強靭な下半身が蓄えた筋肉の重さに、野村は汗だくになりながら対応していたという。結果として「おかげでプロに入って肩の強化はいらなかった」と野村はユーモアを交えて語っていたが、このエピソードだけでも当時の過酷な日常がうかがえる。
一方の清原は1年生から4番を任された逸材で、全国の高校からスカウトが訪れていたという。しかし野球の実力はずば抜けているといえども、グラウンドを出ればほかの1年生と同様に雑用もこなさなければならない。
当時について清原は「やっぱりキツかったですね。先輩の当たりもキツかったし、野球は野球のプレッシャー、寮生活は寮生活のプレッシャーがあった」と苦悩していた過去の心境を明かす。中でも寮生活のプレッシャーが大きかったという言葉には、強豪校の裏側にある現実がにじんでいた。
■“変わり者”桑田と関西のヤジ文化スターの周囲にある個性
番組ではPL時代のチームメイトであり、いわゆる“KKコンビ”の相棒でもある桑田真澄の話題にも及んだ。ちなみに前回、野村がゲストとして出演した際には“カレーを冷やして食べる”という桑田の変わったエピソードが披露されスタジオを沸かせたのも記憶に新しい。
清原はそんな桑田について、「全部が変わってる」と表現。冷たい飲み物や炭酸を一切口にしないなど高校時代からストイックな性格は一貫していたようだったが、MCの上田が「カレーは冷やすのに冷たいものは飲まない?」と素朴な疑問を投げかける。すると野村は「ようわからんす」と微妙な表情で言葉を返し、スタジオを沸かせた。
また清原のプロ入り後に関するエピソードも印象的だ。FAで巨人に移籍したものの、「自分の野球人生を振り返ったときに、阪神行ってたらどうなってたかな?」と思いを巡らせることもあったという。さらに関西の試合では、独特のヤジ文化も体験。ファンからの強烈なヤジに困惑する選手も少なくないが、清原は大阪出身ということもあって「関西人が言うようなヤジやな。僕もウケてしまう」と語る。
たとえば藤井寺球場で近鉄と対戦したある日、清原が打った特大のファウルボールが近鉄側のスタンドに入った。すると「おい清原!ビールこぼれた!弁償せぇ」と声が飛んできたこともあったという。あまりにも関西らしいノリが垣間見えるエピソードに、スタジオからは爆笑が起こるのだった。
■「清原さんは遊びに行っちゃった」松井秀喜との比較で見えたプロの分岐点
今回の放送で最も印象的だったのが、松井秀喜との関係についてのトークだ。清原は「才能のある選手はいっぱいいる。そこからどれだけ努力するかが勝負。そこがプロでの境目」とストイックなプロの理論を語る。かつては“自分が上だ”と感じていたものの、やがて松井の活躍は頭一つ抜けることに。「松井くんも言ってましたけど、“清原さんは遊びに行っちゃった。僕は遊ばなかった”。それで抜かれましたね」と振り返る姿には、巨人でしのぎを削ったスター選手同士だからこそ語れるリアルがあった。
ちなみに清原は先日、上原浩治のYouTubeチャンネルでおこなわれた企画「ジャイアンツ・ファンフェスタ“延長戦”〜2002年優勝メンバー同窓会〜」で20数年ぶりに松井と再会。「ニューヨークに住んでるからか、垢抜けてましたね」と率直な印象を語ると、スタジオは再び笑いに包まれた。かつては無口で大人しい性格だった松井が、今では身振り手振りを交えながら話す姿に変化していたというエピソードも興味深い。
そしてもう1つ、清原にとってプロ入り後の転機となった出来事も語られた。清原といえば新人歴代1位タイの31本塁打記録を持っているが、「最初の頃は打てなくて、スゴい世界に入ったな」と感じるほどルーキーイヤーから活躍できるとは想像していなかったという。
しかしある日、試合後に選手たちを迎える家族の姿を目にしたことで「この人たちは生活が懸かってる。ボールの重みが、高校生の投げる140キロと違う」と実感。ここで初めて“部活”から“職業”へと意識が切り替わり、練習量も増えていったという。
満を持して登場したビッグゲスト・清原が語るエピソードはどれも興味深く、特に「才能と努力の分岐点」という普遍的なテーマを浮き彫りにした放送回でもある。プロ野球の奥深さと人間ドラマの両方を味わえる「ダグアウト!!!」の魅力を、改めて実感させられる内容だった。
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