【本命は鋭い末脚に期待】4月12日(日)、阪神競馬場で3歳牝馬によるGⅠ桜花賞(芝1600m)が行なわれる。
今年は、GⅡチューリップ賞の勝ち馬タイセイボーグ、GⅡフィリーズレビューの勝ち馬ギリーズボールが出走を回避。しかし、昨年のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズを勝った最優秀2歳牝馬スターアニス、同2着のギャラボーグをはじめ、GⅢクイーンCを勝ったドリームコア、GⅢファンタジーSを勝ったフェスティバルヒル、GⅢフェアリーSを勝ったブラックチャリス、アネモネSを勝ったディアダイヤモンド、エルフィンSを勝ったスウィートハピネスなど、実力馬が揃った。
かなりの混戦模様だが、予想しがいのあるレースと言えそうだ。このレースを血統的視点から分析していこう。
今回、筆者が本命に推すのは
スウィートハピネス
(牝3歳、栗東・北出成人厩舎)だ。
前走のエルフィンSを制したスウィートハピネスphoto by Sankei Visual
同馬はこれまで4戦2勝。昨年10月の新馬戦(京都・芝1600m)を制し、白菊賞(京都・芝1600m)の2着を経て、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)は4着。そして前走、2月7日に行なわれたエルフィンS(京都・芝1600m)を制してここに臨む。
この馬のセールスポイントは末脚の破壊力と勝負根性だ。新馬戦は好位5番手から鋭く伸び、メンバー中最速の上がり3F34秒2の瞬発力を見せ、2着馬との叩き合いを制してクビ差で勝利した。3戦目の阪神ジュベナイルフィリーズも、直線で左右にフラつきながら勝ち馬から0秒3差の4着という好内容だった。
前走のエルフィンSでも、直線に入った時点では先頭と大きな差があったが、ゴールが近づくにつれてグイグイと力強く末脚を伸ばし、鮮やかな差し切りを決めた。上がり3F34秒1は2着の馬より0秒8も速く、勝ちタイムの1分33秒0はエルフィンS史上最速タイムだった。2020年に牝馬三冠を制したデアリングタクトのタイムが1分33秒6だったことを考えると、非常に優秀だ。
スウィートハピネスは血統も素晴らしい。曽祖母ファレノプシスは1998年の桜花賞馬にしてGⅠ秋華賞(京都・芝2000m)、GⅠエリザベス女王杯(京都・芝2200m)も勝った名牝。その半弟キズナは今をときめくリーディングサイアーと、名門牝系だ。祖母の父アグネスタキオンは、2007年の桜花賞の勝ち馬ダイワスカーレットの父であり、昨年の勝ち馬エンブロイダリー(父アドマイヤマーズ)や、GⅠ安田記念(東京・芝1600m)などマイルGⅠ3勝のソングライン(父キズナ)の祖母の父でもある。
父リアルインパクトは、3歳にして安田記念を勝利した「仕上がり早」のマイラー。産駒にはGⅠNHKマイルC(東京・芝1600m)を勝ったラウダシオン、GⅡチューリップ賞(阪神・芝1600m)のモズメイメイなど、3歳の早い時期から活躍したマイラーを送っている。キズナと同じく父はディープインパクトのため、ソングラインとは非常に似た血統構成になっている。牝系、配合ともに魅力的な存在だ。
【もう1頭も牝系、配合ともに魅力】もう1頭は
フェスティバルヒル
(牝3歳、栗東・四位洋文厩舎)を推す。同馬は昨年のGⅠ皐月賞(中山・芝2000m)、GⅠ有馬記念(中山・芝2500m)を勝ったミュージアムマイルの半妹という良血で、同牝系に2024年のGⅠオークス(東京・芝2400m)、GⅠエリザベス女王杯(京都・芝2000m)を勝ったチェルヴィニア、今年のGⅡ日経賞を勝ったマイユニバースなど、近年の活躍が特に目立っているファミリーだ。
父サートゥルナーリア、母の父ハーツクライという配合は、今回と同じ条件で行なわれた昨年のGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を勝ったカヴァレリッツォと同じ。フェスティバルヒル自身もこの舞台で新馬勝ちをしているため、ゲンのいいコースだ。
以上、今年の桜花賞は、リアルインパクト産駒スウィートハピネス、サートゥルナーリア産駒フェスティバルヒルの2頭に期待する。
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